●ハッピーハロウィン♪カボチャ博士になれる算数の絵本はいかが?
表紙に大中小のかぼちゃをそれぞれ持っている男女3人が描かれています。表紙真ん中が主人公の男の子。
クラスで一番背が低くて、いつも一番後ろに並ぶ、チャーリーです。
「ある あきの あさ。」
担任のティフィン先生が、机に、表紙の大中小のオレンジカボチャを置くのです。
「それぞれの カボチャの なかに たねが いくつ はいっているか、わかる ひとは いるかな?」
児童はそれぞれ予想を言います。
大きいのには「100まんつぶは あると おもう」
真ん中のは「500つぶ はいっているわ」
一番小さいのは「22つぶかな?」
さあどうでしょう。
予想して発言してくれる聞き手の子どももいますので、うんうんうなずきつつ読み聞かせしています。
そして実際に何粒入っているのか、「さあ、たねを かぞえよう。」
新聞紙を敷き、スモックを着て、てっぺんを切り抜いたカボチャに手を突っ込むのです。
「にゅるにゅるした わたが あり、」
ということを知らない児童も多く、興味深く見てくれる場面です。
そしてからっぽになったかぼちゃと、種いっぱいのボウル、「10にんの ては ぐちゃぐちゃの ねちねち!」
さて、取り出したカボチャの種を、どう数えるのでしょうか。
「たねの かぞえかたを かんがえてくること!」が宿題になるのです。
九九を習いだした2年生以上に読むことにしています。
1つずつ数えては大変なので、2つぶずつ、5つぶずつ、10つぶずつ数えるチームになって、大中小3個のカボチャの種の数を数えていくのです。
さて、どれが一番多いかな?
なんて参加型にして楽しむのもよいと思います。
ちなみにこの本は、算数の考えと、カボチャの特性なども学べる優秀な本なので、先生受けもよいですよ。
種を綺麗に2粒、5粒、10粒のまとまりに分けて並べた様子が描かれますが、まだどれが多いかは絵ではわかりません。
いよいよ数えると、なんとなんと。
一番小さいカボチャが350粒で一番多いことがわかるのです。
そして数えた担当は、背の低い主人公チャーリー。
多いことが「勝ち」ではありませんが、嬉しくなるチャーリーです。
ところで、種を出してみる前に、実はどのカボチャの種が一番多いのか、という予想がたてられた、と担任の先生はいうのです。
大中小のカボチャを見比べます。
児童の様子にもよりますが、大中小のカボチャが大きく載った初めのページを開いて、見せに回って考えてもらうときもあります。
高学年でも、楽しそうに一生懸命見比べて、違いに気づいてくれます。
大人も知らないカボチャの秘密が、絵本で学べますよ♪
そして最後、担任の先生が、背の低い順に整列してくれるのです。
つまり、先頭になるチャーリー。
「みためは ちいさくても、なかに すごい ひみつが あったのが うれしかったです!」と終わるのです。
ハロウィンやかぼちゃのおいしい秋に、高学年までふむふむ楽しく聞くことができる絵本です。
展示や読み聞かせにぜひ使ってみてください。
●司書・読み聞かせに役立つサイト
【絵本ナビ】は新刊紹介や試し読み、リアルな子育てママのレビューが見れて、選書や読み聞かせの参考になります。
季節や行事、学年ごとの特集、紹介もしてくれているので、コーナー展示やレファレンス、授業用図書の準備の参考にもなります。
困ったら絵本ナビを参照!というのがMARIママ司書の秘訣です。
【ネットオフ】では、年会費5800円で、毎月15冊、110円の本をタダで頂けるサブスクをやっています。
趣味の本はもちろん、勉強の本も選んで送っていただいています。
★メリット
110円なら書籍・コミック自由に選べるため、児童書や絵本、絵本リストなど、業務にいかせる本をタダで頂けます。
サブスク会員特典で、他に本を買うとき、あるいは買取してもらうとき使えるクーポンを頂けます。
ネット上で選べるため、行って探す手間がありません。
★デメリット
送料は440円(税込)別にかかります。タダ本の他に1500円以上購入すれば、送料無料になります。
本の状態はわからないため、日焼けや折れが多少ある本が届くこともあります。