友人であるあなたがたに
「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない」
今日の福音(ルカ12.1-7)で、イエスは弟子たちにこのように言います。ヨハネ福音書15章にも「わたしはあなたがたを友と呼ぶ」というイエスの言葉が記されていますが、弟子を友と呼ぶのは、最もイエスらしい姿の一つだと思います。
もちろんイエスは、自分は師ではないと言っているのではありません。師であることをやめようとしているのでもありません。師弟関係でありながら、友人同士でもあることは両立すると言っているのです。
それはもちろん、ご自分と弟子たちだけのことではありません。どんな関係であれ、まずは対等の友人同士なのだ、そこが土台なのだと言っているのです。
「恐れおおくてあなたを友と呼ぶことなどできません」と言っても、イエスは喜ばれないと思います。「いいから俺のことは友達だと思ってくれ。そしてあなたも、誰かの友になってほしいんだ」と、イエスは私たちに訴えかけるのではないでしょうか。