反キリストに立ち向かう

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    「子供たちよ、終わりの時が来ています。反キリストが来ると、あなたがたがかねて聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。」

     今日の第一朗読(.茱魯2.18-21)にはこのように書かれています。ここに書かれている「反キリスト」とは、この書物が書かれた当時流行していたグノーシス主義のことだと言われています。

     グノーシス主義は、「霊は善で物質(肉体)は悪」という極端な二元論です。この価値観では、「神の子であるイエスが人となって(=肉体を持って)この世にやってきた」という神秘を理解することはできません。したがって、初代教会の指導者たちはグノーシスに強い警戒心を持っていたようです。

     しかし、聖書はただの歴史書ではありません。今、私たちに語りかけられている神の言葉です。この時代にも、私たちの周りにも、様々な反キリストがあるのだと思います。

     私たちのキリスト、救い主はイエスです。イエスは愛そのものであり、イエスが人々に説いた教えもまた愛でした。つまり、愛に反する全てが反キリストなのです。

     反キリストに立ち向かうためには、私たち一人ひとりが愛を持って自分の命を生活を生きるしかありません。日常の中のさりげない微笑みこそが、悪を滅ぼし、この世界に神の国を築く力となるのです。

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