映画の感想  Riders of Justice ★★☆☆☆

デンマークの至宝と言われるマッツ ミケルセン主演の、北欧映画。

マッツがアフガンから帰還した兵士役で、妻が事故に見せかけられた故意の事故で殺されたと言う情報を得て、敵のグループを殺しまくる、わけだが、そもそもの情報が、仕事を首になった統計学者とその情緒不安定な友人からもたらされたもので、さらにはコンピュータオタクの中年おじんが加わり、母の死を消化できず葛藤を抱えている娘を含めて奇妙な共同生活が始まって、マッツの「俺だって努力している」という叫びが何度も聞こえる自己回復の過程がネチネチ描かれる。描かれるが、平行して何人も殺しまくっているし、クライマックスは自宅に襲ってきた敵を、絶体絶命の状況から壊滅させるのだが、その後の最後のシーンは皆でテーブルを囲んで和やかに過ごし、娘もその中に入って父親に暖かい視線を向けるというものだ。

あれだけの殺戮はどうなったのか。警察はいないのか。途中で、見られないようにいろいろ気も遣っているじゃないか。ジョン・ウイックだって、遺体処理屋もいれば、警察とのやり取りもあるぞ。

100歩譲って、殺しは免責されたとして、それでマッツと娘の心の平安は得られるのか。

個々のディテールにはいろいろ面白いところはあるのだけれど、 以上述べた点によって世界観が分裂している、と思われるので★二つ。 マッツは魅力的だが。

僕の映画の見方が間違っているのか。 

 

 

 

 

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