2021年11月30日のことを、覚えておこう。
2021年11月30日のことを、覚えておこう。
「この日を境に、日本は下り坂をいっきに転げ落ちることになったのだ。」な~んて、のちの世で評論家や歴史家が語る日付になるかもしれないから。
もしかしたらそれは、のちの世、というほど後のことではないかもしれないけれど。
外務省HPの、四角四面の言葉をながめても、ため息しか出ない。
あぁあ。
前日に発表し、翌日から(とりあえず)一か月間、「外国人」の新規入国を停止する。それは、まだ不明なことの多い、あらたなコロナウィルス「オミクロン株」を水際で食い止めるための対策だということは、わかる。
さきの第5波がいつの間にか終息していたらしく、街に人が戻ってきて。それでも冬になれば、年末年始すぎれば確実に第6波が来ると言われていたところに、新規変異種。そりゃぁ怖えな。
うんわかるよ。
ついでに邪推すれば、戦後3番目に投票率の低かった衆院選挙が終わったばかり。
過半数をどうにかこうにか達成できたものの、とてもじゃないけれど「勝利」したとはいえない状況だから、岸田君としては、ここで下手打つわけにはいかないもんね。
辞任した前任者みたいにね?
でもねぇ……。
だからそれこそ前任者も、前々任者も、何度も指摘されてるじゃん。
説明が足りないって。
「外国人」を締め出すのは分かった。
「日本人」、つまりは日本国籍保持者も一定期間待機せねばならないのも、わかった。
水際作戦を成功させるには、必要な措置だろう。
実際、新型コロナウィルス感染拡大の初期のころには、台湾やニュージーランドなどの日本とおなじ島国で実施され、一定の効果を発揮していたよね?
でもその間両国とも、担当大臣や首相自ら記者や一般国民の質問が尽きるまで、ただひたすら言葉を尽くして状況や今とれる対策を説明していた。
だからこその、高支持率と、水際作戦の成功だったのではないだろうか。
で。君たちはどうかなぁ?
先日も新聞ですっぱ抜かれたばかりだよねぇ。
「万全の感染防止対策を取って行った」っていったところで、「うん。それなら安心だね☆」なんて、だ~れが言ってくれるってんだい?君たちの地盤看板を支えてくれる貴重なお友達かい?
***
2019年半ばまでは、過去最高のインバウンド景気に沸いた。
しかし2019年末、新型コロナウィルスが日本に侵入、世界に蔓延。
2020年は刻々と変わりゆく状況に右往左往し、ふえ続ける感染者数と死者数に恐怖し、マスクがない消毒薬の買い占めが起こったと怒号をあげ、人格の底をみせた。
そして、そうできる一部の「幸福な人」は、家にこもりじっと息をひそめていた……。
2021年、ワクチンが開発され、ひとわたり「先進国」などでの2回接種が完了し、日本でも「日常」をすこしづつ「取り戻せた」かに思えたが……。
さて。どうなることやら。