mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

東克樹の力は継続すること





東克樹と山本祐大のバッテリーは昨シーズンから年を跨いで24試合連続でQS(先発投手が6回までを3失点以内に抑える)を達成している。


人間なので体調の悪い時もあるだろうし、心配事が気になる日もあるだろうと思う。


しかし、何があってもQSを達成して試合を作るという先発投手としての責任を果たし続けていることは凄まじい。


相手の打者として、岡本和真、村上宗隆、大山悠輔、坂倉将吾、細川成也といった錚々たるホームランバッターが居並んでいるというにもかかわらず、だ。


“ピッチャーは一球で地獄を見る。バッターは一振りで天国に上がれる”という江夏豊さんの名言にもある通り、走者を置いた状況での彼らホームランバッターへのたった一球の失投でも”地獄に落ちる”にも関わらず、なのだ。


従って、先発投手の良し悪しはベストピッチがどれだけ良いかといった瞬間最大風速で評価すべきではなく、平均的な質と制球の投球をどれほどコンスタントに続けられるか、あるいは最も悪い投球がどれほどまともか、といった危機管理的な側面から捉えられるべきだと思う。


こうした前置きの後、もう一度言いたい。


24回QSを連続して達成している東克樹の先発投手としての力量はずば抜けている。


昨日のドラゴンズ戦ではその東克樹投手が盟友の山本祐大捕手とのコンビで先発した。


初回、一、二番をいずれも外野フライに打ちとると、続く三番の福永選手を3球三振で抑えた。


3球目の外角ストレートはギリギリのラインだったが、そこで球審の手があがったことで、今日はストライクゾーンに関する審判との折り合いで悩むことはなさそうだと直感した。



このところ、この”折り合い”をつけることで苦労した試合が多かったので、今日は大丈夫そうだ、と思った。


試合後に本人が語っていたように、本カードの初戦でリリーバーを酷使したことからこの試合は一人で投げ切るんだ、という想いが強すぎ、登板前は少しフワフワしていたそうで、2回には二死二、三塁のピンチを迎えたが、ここはロドリゲス選手の三塁線の強いゴロを宮﨑敏郎がうまくさばくなどバックにも助けられた。


特に、4回表、先頭の福永選手にツーベースを打たれた際には、ショートゴロ二つを走者を進塁させることなく処理した京田陽太の大人の守備は出色だった。


カリステ選手のショートゴロで進塁を狙った福永選手を冷静に三塁でアウトにした視野の広さと無駄のない正確な動きは東投手を大いに助けてくれた。


その後は幾度か走者を許したが、明らかに疲れの見えた9回以外は安心して観ていられる内容だった。


9回は志願の続投だったようだが、球数も100球を優に超えており、この酷暑の中で体力の消耗はいかんともし難かった。


このところ好調の福永選手と板山選手にヒットを打たれ、二死一、三塁のピンチを迎え、ベンチからは”この打者まで”という通告があったようだが、前の打席でツーベースを打たれていた石橋選手を注文通りに低めのスライダーで空振り三振に打ちとりゲームセット。


球団56年ぶりとなる開幕から無傷の8連勝、元ジャイアンツの斎藤雅樹投手とならぶ横浜スタジアム11連勝、そして25試合連続のQSという複数の記録を完封という最高の形で達成した。


来週は水曜日のカープ戦でハマスタ12連勝、開幕からの9連勝、26試合連続QSをかけて先発することになるのだろうか。


あまり重責を背負い過ぎずに、いつもの投球を続けて欲しい。


継続できることが東克樹投手の大きな武器なのだから。


さて、打線の方は、東投手の相方である山本祐大捕手が前の試合から6打席連続でヒットを放ち、特に2回の第一打席では一死一、三塁で狙いすまして一二塁間を抜くタイムリーヒットで先制するなど、攻撃面でも援護した。


3回には二死走者なしからタイラー・オースティンがドラゴンズ先発の松木平投手の変化球を右中間スタンドに運ぶ二試合連続のソロホームランで2-0と加点。



さらに、4回も先頭の佐野恵太から山本祐大の連打が出て無死一、三塁のチャンスで京田陽太が松木平投手の緩い変化球をうまくためてセンター前に打ち返した。


3-0とリードを広げるタイムリーヒット。


このところ、京田選手は攻守ともに安定してチームに貢献している。


将来性を考えれば森敬斗選手を起用したいという意図はわかるのだが、ひょっとしたら優勝できるかも、という現状ではやはり実力優先で判断すべきだろう。


その後、5〜8回はノーヒット(出塁もオースティンの四球のみ)という淡白な攻撃となってしまったが、前述した東投手の好投もあって試合は淡々と進んだ。


ベイスターズとしては、まずます、ゲームプラン通りの勝利を飾ることができたのではないだろうか。



そして第三戦の先発は前回自身初の完封勝利を挙げた平良拳太郎。


セリーグの試合はこの対戦だけであり、ここで勝てば首位ジャイアンツとゲーム差なしの単独2位に浮上する。


ここまで来たら、やはりスイープを期待して応援しよう。


今日は現地で声を出そうと思う。

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