配信開始から10年、Android 5 Lollipopのアップデート提供終了。セキュリティアプデなど今後提供されず
GoogleがAndroid 5 Lollipop向けのGoogle Play 開発者サービスのアップデートを終了すると発表しました。
Android 5 Lollipopは2014年6月のGoogle I/Oにて発表され、同年11月に提供がスタートしたメジャーバージョン。Android 5.1.1を最後にアップデートが終了したものの、Google Play 開発者サービスを通じたアップデートの提供が続いていました。
動作中のAndroid 5 Lollipopは1%未満
アップデートの提供を終了する理由は、アクティブなデバイスが1%未満であること。昨年も同様の利用でAndroid 4.4 KitKat向けのGoogle Play 開発者サービスのアップデート提供を打ち切っています。
Googleによれば、Google Play 開発者サービスのアップデートが打ち切りになったあともAndroid 5 Lollipopデバイスは動作するものの、新機能や重要なセキュリティアップデートは提供されず、一部のアプリにおいて互換性を失う可能性を指摘し、最新機能やセキュリティ強化のために、最新版にアップデートすることを呼びかけています。
Android Lollipop was first released in November 2014, nearly 10 years ago and since then, we’ve introduced many innovative improvements and features for Android, which are unavailable on Lollipop. Today, we are discontinuing Google Play Services updates for Android Lollipop devices since they account for less than 1% of active Android devices. Lollipop devices will continue to function but won’t receive any new features, important security updates, and may not be compatible with some apps. We strongly encourage users to upgrade to newer Android versions for the latest features and security enhancements.
- 引用元
Android 5 Lollipopでは、マテリアルデザインが初めて導入され、色使いやボタンの配置なども大きく変更されました。ナビゲーションバーに表示される「戻る」「ホーム」「アプリ履歴」のボタンも◁、○、□に変更されて「プレステみたい」という声も上がりました。
ほかにも通知に返信などのアクションボタンが表示されたり、Android Wear（現在のWearOS）を始めとしたペアリングしたBluetoothデバイスを身につけた状態でスマホのロック画面を解除する「パーソナルアンロック」、指定した電池の残量を下回ると画面の明るさやCPUのクロックを抑え、アニメーションやバックグランドのデータ通信、バイブレーションを無効化する「バッテリーセーバー」、Dalvikに変わる新しいランタイム「ART（Android RunTime）」の正式導入、64bit対応など現在のAndroidでも重要な機能が多数導入されたバージョンでした。
現在の最新版はAndroid 14 Upside-down Cakeで、Android 15 Vanilla IceCreamのベータ版が提供されています。
Googleが8月14日に開催するビッグイベント Made by Googleで最新スマートフォンPixel 9シリーズを発表することから、同日付近にAndroid 15が正式提供されるはずです。
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