GalaxyやXiaomiなど一部のAndroidスマートフォンでは、1台のスマートフォンに同じアプリを2つダウンロードすることができますが、標準のAndroid OSではサポートしていません。
しかし、9月以降に正式配信が見込まれる次期バージョンのAndroid 15で導入される新機能「プライベートスペース」を利用することで、1台に同じアプリを2つダウンロードできることを確認しました。
1台のスマートフォンで同じゲームを別アカウントで運用したり、LINEを異なるアカウントで使用することも可能です。
プライベートスペースとは?
Android 15で正式導入が発表されている「プライベートスペース」は、通常のスペースから隔離された別の場所にアプリをダウンロードできる機能です。
アプリの存在を隠せる新機能
プライベートスペースにダウンロードされたアプリは、画面ロックと同じ、または個別のパスコード/パスワード/生体認証等でロックを解除しない限り、ホーム画面はもちろん、アプリドロワーや設定画面、アプリの起動履歴にも表示されません。通知も同じです。
例えば、銀行系のアプリなど他人の目に触れられたくないアプリをプライベートスペースにダウンロードすれば、画面ロックの解除とプライベートスペースのロック解除、アプリのロック解除と3つのロックを設けてより安全に保護することができます。
1台に2つのアプリを保存。別のアカウントで使用も可能
通常のスペースとプライベートスペースは完全に隔離されているため、プライベートスペースにアプリをダウンロードしても、通常のスペースにあるアプリはそのまま利用できます。
例えば、LINEや多くのゲームアプリは1台のスマートフォンで複数のアカウントを使用することはできませんが、プライベートスペースを利用することで、1台のスマホに同じアプリを2つダウンロードして、別アカウントで使うことが可能になります。
画像も動画も隠せる
アプリそのものに加えて、プライベートスペースから起動したアプリで作成したコンテンツ、保存した画像や動画なども隠すことができます。
例えば、プライベートスペースから起動したXで保存した画像や動画は通常のスペースから起動したGoogleフォトからは確認できず、プライベートスペースから起動したGoogleフォトからのみ確認できます。
つまり、プライベートスペースに保存されたデータにアクセスするには、プライベートスペースからしかアクセスできないということです。
プライベートスペースの使い方
プライベートスペースはAndroid 15 ベータ2で利用できます。
正式配信までに画面や機能が変更される可能性もありますが、現時点での使い方をまとめます。正式配信までに変更があれば、随時更新します。
ベータ版のAndroid 15を導入する方法と注意事項はこちらの記事でまとめています。
利用を開始
プライベートスペースは設定画面の「セキュリティとプライバシー」から利用を開始できます。
ストアからアプリをダウンロード
プライベートスペースにアプリをダウンロードする方法は2つあります。
アプリを表示・起動する
プライベートスペースにアクセスしてアプリを表示および起動するには、以下の手順を参考にロックを解除する必要があります。
利用をやめる
プライベートスペースの利用をやめる方法は以下のとおり。なお、プライベートスペースを削除すると、プライベートスペースに追加したアプリとデータが削除されるため、あらかじめデータやアカウントのバックアップを取るなど注意が必要です。
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