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韓国の家計「借金に借金を重ねる」。カードローン残高「41兆」史上最高を更新

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先に、韓国では政府・企業・家計の三部門全てで借金まみれ(負債増)になっていることをご紹介しましたが、これもまた「家計負債」に関わる話です。

韓国では「不況型ローン(融資)」と呼ばれますが、これが増加しています。

不況型ローンというのは、信用スコアが低くても融資を受けることができるタイプのものです。

・カードローン
・保険契約貸付
・預金担保貸付
・自動車担保ローン

といったものです。カードローンの場合はすでにクレジットカードがあるので、その規定分は新たな審査なしで借りられますし、「保険契約貸付」は、自分が契約している保険系契約を担保にしてお金を借りられる、というもの。

「預金担保契約」は、名前どおりですが、自分の預金を担保にしてお金を借ります。自動車担保ローンも、自分が保有している自動車を担保にしてお金を借りるのです。

『信用金融協会』によると、

2024年07月末時点
カードローン残高:41兆2,266億ウォン
(対前月比:6,167億ウォン増加+1.5%
9つのカード会社の集計

です。

先にご紹介したとおり、「06月末時点:40兆6,059億ウォン」ですでに過去最高額だったのですが、07月はさらにそれを更新しました。韓国の皆さんは借金を増やす道を突き進んでいます。

ちなみに07月のカードローンの平均金利は「年利14.35%」ですから、決して安いものではありません。高金利です。

前記のとおり、クレジットカードさえあれば「別途審査なしで最大36カ月まで借り入れ可能」なので、中・低信用者が緊急の資金調達手段として利用するのです。

これまた先にご紹介しましたが、韓国の金融当局が「家計負債の異常な増加」に神経を尖らせており、銀行に対して「指導」を行っているため、信用スコアの高い人でも市中銀行から門前払いされる――という傾向が強まっています。

現在韓国では、信用スコアが低く、所得も少ない人がお金を借りられなくなっています。そのため、高利でもいいから貸してくれるところを選択するわけです。

韓国「このままでは窒息する」信用スコア900点でもお金が借りられない!
以前にもご紹介したことがありますが、韓国人には1人ずつ「信用評価点数」※がついています。この信用スコアが良くなければ、市中銀行など有力な金融機関で融資を受けることはできません。※一般には「信用スコア」といわれます。以前は「信用等級」制だった...

金融監督院のデータでは、2024年06月末時点で「借換ローン」の利用残高は「1兆7,869億ウォン」に達しました。対前年同期比でなんと「+35%」です。

借り換えローンというのは、カードローンが返済できず、新たなローンを組んでカード会社から借り入れるというものです。借金が増える仕組みなわけで、ロクなものではありません。

同時にカードローンの延滞率も上昇しています。上半期時点で、カード会社の延滞率は「1.69%」に達しました。この数字は、2014年以来、10年ぶりで最高です(8つのカード会社の平均)。

――何を意味しているかは明らかです。

韓国の皆さんはせっせと借金を積み上げています。しかも高利なところからの借金を増やしています。これは不景気であることの証明ですし、家計負債という時限爆弾の規模を大きくする行為でもあります。

(吉田ハンチング@dcp)

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