パリオリンピックの体操男子個人総合で
岡慎之助さんが金メダルを獲得したことを報じる、
8月2日付の朝日新聞の記事の切り口が素晴らしかった。
金メダルの陰に言葉の力があったことを伝える記事です。
「監督にミスした理由を問われても、返す答えはきまって『きつかったからです』。」
何を訊ねても、答えがいつも「きついっす」。
こんな高校生がいますね。
これだと考えてることがなかなかこちらに伝わってこないんですよね。
いろいろ言葉を補って、「こういうこと?」とか助け舟を出してなんとかわかる。
岡選手の場合、18歳の春にケガをして練習ができないときに、
「練習ができない時間を使って本を読み、感想文を書くことを監督やコーチから勧められた」そうです。
「自分の考えをまとめ、他人に伝えられるようになって欲しいという願いがあった」ということ。
岡選手は「自分で選んだ本の感想文をA4用紙1枚につづった。」
そのあとが劇的です。
「練習に復帰すると言葉が少しづつ出てくるようになった。演技の成功、失敗の要因を説明できるように。」
「試合中に演技の難易度を下げるよう提案を受けても、必要ないと思えば断るようになった。」
これ、すごくないですか。
記事を読んでいてゾクゾクってしました。
思考と言語は密接に繋がっているんですね。
そして、みんな本を読もう!ですかね。
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