資産の分水嶺を目指すブログ

アッパーマス、3児の父。不労所得のみで育児に専念する環境を作ることが目標。

怠惰を求めて勤勉に行き着く

漫画の格言で、『怠惰を求めて勤勉に行き着く』という言葉がお気に入りです。これは、まさに、投資の世界にも当てはまる事ですね。


将来、楽をしたければ勉強頑張りなさい、という事を子供の内から言われますが、大学生や社会人になると、多くが忘れてしまうのですよね。


大学生はモラトリアム期間なので私もそうでしたが、その場凌ぎの生活でした。将来に備えた勉強とか、投資とか、起業とか、そういう事はせずに、ただただ留年しないように、大学院試験落ちないように、企業面接で評定を突っ込まれないように最低限の勉強をしたに過ぎませんでした。


こうして、あまり大学生、大学院生と勉強しなかった事は、入社後、大きなハンデとなって返ってきました。まず、面接の上辺だけで会社に入ってしまったものだから、同期のほとんどが有名大の先生の推薦などがあったのに対し、私は教授から推薦なんて貰える訳ありません。先生の推薦無しでは入社後、会社から舐められている事を感じました。その結果、20年の会社勤めで異動4回、出向1回、出向取り消し1回という、普通では有り得ない頻度の人事異動を経験しました。


入社早々に挫折を経験したので、兎に角、銭だけは貯める事を考えてここまで来たのですが、最近、仕事で高収入を得るよりも節約や投資が蓄財に大切だった事に気付きました。収入はコントロールが難しいですが、支出は辛うじてコントロール出来ますからね。


こうして支出を抑えて蓄財をしてこなければ今頃、人生絶望していた事でしょう。仕事嫌い、会社行きたくない、でもお金無いから働くしかない、お金稼いでもインフレで世の中悪くなるばかり、自分の身体ももう若く無い。こうなったら、本当に絶望です。


こうならない為に蓄財してきたのですが、結局、無意識の内に『怠惰を求めて勤勉に行き着く』を私は行ってました。余程の自信家ならば、宵越しの銭は残さない、でも良いと思いますが、私は自信なんてありませんからお金を1円でも多く蓄える為には勤勉に成らざるを得なかったようです。


いずれにしても、怠惰になるには勤勉さは必要ですね。投資家やFIRE生活者は本当に勤勉な人が多いです。ただ、この勤勉さも種類があり、採るべき勤勉さを間違えると怠惰になれる選択肢が訪れる事は無さそうです。


例えば仕事で勤勉を貫き続ける事はどちらかというと単なる愚直であり、その先に明るい未来が無いような気がしますね。仕事の勤勉さは、雇われる事を前提とした木を観て森を観ずな所がありますが、投資や蓄財の勤勉さは、雇われる事は前提としておらず、森を観て木は観ない、的な物を感じます。

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