僕がよく行くスーパーは、一年ほど前に店内でかける曲を「懐メロ」専門チャンネルに変更したようで、そして、それはどうやらお客さんには好評なようだ。
店内で流れる懐かしい歌謡曲に、マスクをしてるから判らないだろうと、鼻歌をふんふん歌ってる人もたくさんいる。
僕だって沢田研二が流れれば、知らず知らずに歌っているぐらいだ。
みんな自分の青春の歌が流れれば歌いたくなるもんなのだ。なんとなく店内も以前より陽気になったような、そんな気もする。
そして今日、そんな心の名曲のパワーを決定的にまざまざと見せつけられる現象に遭遇した。
いつもと同じように懐メロの流れる店内、しかし、ある曲が流れると店内の雰囲気が一変した。
具体的に言うと、いつもあるざわつきがサッと引いた、そんな感じがしたのだ。
僕はその現象を見て「なんじゃこれは?」と思い、周りを見回すと、商品を手に取ったままじっと固まっている人、目を瞑ったり足を止めて曲に聞き入っている人、中には目をうるうるさせている人までいる。
今まで懐メロで店内がこんな雰囲気になった事は一度もなかったのに。
「なんなんや、これは一体?」
そう思った僕は、印象的なリフレインのパートだけを記憶して急いで家へ帰った(スマホを持ってないので)。
そして、検索して出てきたのが、この「あなた/小坂明子」だったのだ。
自分も家でじっくり聴いてみて、とても感動してしまい、何度も何度も再生し、とうとうこんなブログの記事まで書いてしまっているのである。
この曲を、当時15,6歳の女子高生だった小坂明子さんが作詞作曲したという事実。いやあ、本当に才能というのは凄い!(「あなた」Wikipedia情報)
しかし、「あなた」は1973年の曲で、しかも今まで何度も何度もいろんな歌手の方がカバーしているのに、よく今日の今日まで知らずに生きてこれたな!そんな自分にもビックリだ!
とにかく、名曲の持つパワーというのは凄いなと、そんな事を感じた一日でした。
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