色々あった平成30年 12/31/2018
本当は長らく停滞していた『夫の実家』を書くつもりで、途中まで書いてあるのだが、大晦日である。
この記事が今年最後になるので、今年を振り返りたいと思う。
タイトル通り平成30年は色々あった年であった。
一番大きなことは少し前に書いた、愛鳥ラニ君(セキセインコ)の死である。
そのことについては既に書いたので割愛するが、悲しくて悲しくて、暫くの間腑抜け状態であった。
その腑抜けを救ってくれたのが、前回書いた、夫がペットショップで購入した、ラニ君そっくりのルビ君である。
ルビ君の成長ぶりについては後に書くことにしよう。
次に仕事と健康面だが、今年1月に転職をし、試験があるということを、うーんと前に書いたと思う。
試験には無事受かり、なんと100点だったのだが、この会社、いつか時間がある時に書きたいと思うが、とても変な会社で、求人広告に書かれていたことと実際とがかなり違い、従って入って来る人も多ければ辞めていく人も多く、私も辞めて行く人の1人となり、7月一杯で退職し、8月から別の会社で働くこととなった。
が、この会社も求人広告に書かれていたことと実際とが全然違った。
これも、いつか時間がある時に書きたいと思うが、7月で辞めた会社よりも酷く、そう思ったのは私だけではなかった。
同期入社の私と家が近いMさんも「酷い」と思ったらしく、
「○○さん(私のこと)、この求人見て。私達の家から近いし、時給もここよりいいから一緒に受けてみない?」
と誘われ、Mさんと私は応募し、Mさんも私も受かり、10月から新たな会社で働き始め、年に3回も転職をしたのである。
さて、ここからが一番書きたかったことである。
今となっては、なんという病名がついているのかはわからないが、長年悩まされている機能性胃腸症である。
吐き気や頭のクラクラは時々はあるが、1ヵ月に1度、近所のWクリニックにかかり、薬を飲みながらうまく付き合っている。
今のところ機能性胃腸症で会社を休んだことはない。
しかし、予想外の病気になるものだ。
いつからかはわからず、10月に今の会社に入社した時は大丈夫だったので、多分11月頃からではないかと思うのだが、左足の付け根が痛い。
そのうちよくなるだろうと暫く様子を見ていたのだが、歩く度に痛く、痛みは足の付け根だったり、左のお尻だったり、移動するのだ。
ネットで調べると坐骨神経痛というのに症状が似ており、12月8日、近所の総合病院の整形外科にかかった。
その総合病院は機能性胃腸症の時にも何度もかかり、挙句大学病院の精神科にまわした、私にとっては「ダメ医者しかいない病院」であり、本来ならあまりかかりたくない病院ではあるのだが、近所で設備が整っている病院はそこしかなく、しかも土曜の午後でも診てくれる病院もそこしかないので仕方ない。
医者は30代と思しき男性であった。
診察室のベッドに横にならされ
「これは大丈夫?ここはどう?」
と言いながら私の足を動かすが、横になっている時は全然痛くない。
「じゃあ、股関節のレントゲンを撮りましょう。」
股関節のレントゲンを撮るも異常無し。
「坐骨神経痛かな・・・・」
医者は私にではなく、自分で自分に言い聞かせるようにボソッと小さく呟き、
「ひとまず、1週間分の薬を出すので、1日3回、飲んでみて下さい。次は来週土曜になりますが、その日、私はいないので、別の医師になりますから。」
出された薬はロキソニンであった。
胃薬はよく飲むが、鎮痛剤を飲むことは滅多にない。
「痛みは止まるかもしれないが、根本を治すわけじゃないよな・・・・」
と思いながらも、医師の指示通り1日3回飲む。
初めの2日は薬を飲んでも痛みがあったが、3日目から痛みはなくなり、1週間後にまた病院へ行く。
次の医者は30代と思しき女性であった。
「大丈夫そうに見えるけどね。腰が原因ということもあるので、腰のレントゲンを撮りましょう。」
「え!またレントゲン撮るんですか!腰は大丈夫だと思うのですが・・・」
私が言うと
「腰が原因ってこともよくあるんですよ。レントゲン、撮って来て下さい。」
「だったら初めに股関節も腰も全部撮ればいいのに!だからここは嫌いなんだよ!」
心の中でこう思いながらも、言われるがままにレントゲン室へ行き、レントゲンを撮った。
そして結果はというと、異常なし。
「前回と同じ薬、1カ月分出しますから。あまり薬を飲むのもよくないので、1日3回も飲まなくていいです。自分で調整しながら飲んで下さい。」
病名も何も言わず、というか恐らくわからないのだろう。
薬だけ出して適当にあしらわれたという感じである。
翌々日の月曜朝のことである。
起きて、顔を洗い、会社へ行く支度をしようと鏡を見てビックリ。
顔が腫れている。
特に目の回りがひどく、目が腫れた時の例えで、よく『お岩さん』と言うが、私の「腫れ」はお岩さんどころではない。
上も下も腫れあがり、こんな表現をしては実際に被害にあわれた方には申し訳ないが、整形手術に失敗したような顔なのである。
「どうしたんだ、その顔!」
夫(ネパール人)も私の顔を見て驚き、「どうした?」と言われても私にもわからない。
思いあたるのは化粧品を変えたことだった。
私はいつもスーパーに売っている安い化粧品を使っている。
高い化粧品を使ったことがないわけではないが、高い物に限って肌に合わなかったり、或は高くても安くてもなんら変わらずで、だったら安い方がいいと、長年安物を使っている。
だが、その時、丁度乳液がなくなり、何年か前に親戚から「ハワイのお土産」としてもらった、某有名会社の、まだ封を切っていない乳液があったことを思い出し、かぶれては嫌だからパッチテストもし、特にブツブツができたわけでもなかったので、それを使い始めていたのである。
あと、いつもと違うのは、先に書いたロキソニンである。
朝一番に病院へ行った。
行ったのは先に書いた、できれば行きたくな近所の総合病院である。
近所に皮膚科はそこしかない。
病院の入り口には看護師がいて、どの科にかかればいいのかわからない人にアドバイスをする。
とりあえず皮膚科にかかり、医師の判断で内科になるかもと言われ、皮膚科へ進む。
皮膚科の医者は30代か40代前半と思しき女性だった。
化粧品とロキソニンのことを話すと、
「化粧品だったら、顔全体に赤いブツブツができると思うのだけどブツブツはできていないわね。ロキソニンアレルギーかしら?」
「ロキソニンはもう1週間飲んでいるんですけど。」
「アレルギーって、すぐには出ないの。大体1週間位飲んでから出るものなのよ。でも・・・、わからないわ。アレルギーって、今まで大丈夫なものでも、ある日突然でるものなんです。だから何が原因なのかは、わかりません。腫れが引いて、その化粧品をもう一度使って腫れれば化粧品だし、ロキソニンを飲んでまた同じ症状が出たらロキソニンだし。ひとまずアレルギーの薬を出しますから、化粧品もロキソニンも止めてみて下さい。」
化粧品もロキソニンも当然ながら使う気はないし、腫れが引いても使う気はない。
怖くて使えない。
それより、この腫れが引くのかが目下一番心配なことなのだが、医者はそれについてはノーコメント。
それどころか、「そんなに腫れている?」と言うのである。
まあ、起きてから2時間たっていたので、多少腫れは引いていたので、初めて会う私の元々の顔を知らない医者にとっては、「腫れぼったい顔をしている人」くらいにしか思わなかったのかもしれない。
その日は一日中鏡を見、ネットで「腫れ」ばかりを調べていた。
夜になり、夫が帰宅し、夫に顔を見てもらうと
「朝よりはいいけど、でも腫れているよ。違う人みたいだよ。」
翌朝も前日よりはマシだったが、前夜よりも腫れている。
どうやら朝が一番ひどく、心なしか目の際がただれている気もしないではなく、また朝一番に皮膚科へ行った。
しかし、医者は「わからない」しか言わない。
「死ぬようなことはないから、もう少し気長に待って。それでも引かなければ、来週にでもまた来て。」
ただれ用に軟膏が出された。
死ぬようなことはないとは私とてわかるのだが、この顔では外に出られない。
医者とて神様ではないのだからわからないことも多いだろうが、「わからない」にお金だけ取られ帰宅し、なんとも腑に落ちない。
帰宅してすぐ、ダメ元で、いつもかかっているWクリニックに電話をし、受付の人に経緯を話すと、WクリニックのW先生が診てくれると言うので、急いでWクリニックへ行く。
W先生の専門は内科と脳神経外科である。
「先生、すみません。先生の専門外だと思うのですけど。」
と言うと
「そうだね。全然専門外だけど、どんな感じ?」
と聞かれたので、化粧品を変えたこと、整形に行きロキソニンを出されたこと、昨日も今日も皮膚科に行き、皮膚科で言われたこと等を話すと
「体重、増えていない?」
と先生。
「体重ですか?最近計っていないのでわからないです。」
「じゃあ、ちょっと足を見せて。」
と言われ、台の上に足を乗せると、先生はすねの辺りを押し
「あー、やっぱり。これ、腫れじゃなくて、むくみですよ。多分、ロキソニンの副作用、或はロキソニンアレルギーだと思うよ。今日、血液検査をさせて下さい。明日には結果が出るから明日また来てください。今日は、僕、何も薬は出しません。検査の結果をみてからにしましょう。」
翌日になると顔の「むくみ」はだいぶ引き、Wクリニックへ行くと
「検査結果は大丈夫でしたよ。極めて良好。僕は、腎臓を疑ったんですよ。ロキソニンで腎臓の数値が悪くなっていたら薬を飲まないと、と思ったんだけど飲む必要はないです。むくみも昨日よりも取れてきたみたいだし、あと数日でなくなりますよ。」
「先生。鎮痛剤は滅多に飲まないのですけど、ロキソニンがダメってことは、バファリンもイブもダメすよね?」
「同じような成分だからやめた方がいいよ。」
足の付け根痛みと、その痛みがお尻に移動することを話したら
「それは坐骨神経痛ですね。痛いかもしれないけど、薬を飲まないで、少し我慢してみて。ある日突然、嘘のように痛みがなくなったりするから。うちも火曜と金曜だけだけど、整形の先生が来る日があるから、あまりに痛かったら、薬を使わない治し方もあるから来てください。それにしても、ロキソニン1日3回は・・・、多いね。ロキソニンはいい薬なのだけど、副作用も強いから、最近はあまり出さないんだけどね。僕だったら、怖くて出せないなー。」
顔のむくみは1週間で取れ、W先生が言ったように、足の付け根の痛みも今はない。
歩く度に痛かった痛みが、つい最近なのであろうが、ある日突然消えたのである。
「薬って、怖い」
しみじみと思った平成30年12月末であったが、この話を会社の人にしたら
「ごめんね。笑っちゃいけないのだけど、なんか○○さん(私のこと)が言うとおかしくて。でも大変だったね。」
何故かみな笑うのであった。
話は我が家の赤ちゃん、ルビ君(セキセインコ)に変わります。
メガバクテリアが見つかったルビ君は、1ヵ月間薬を飲み、メガバクテリアは消滅しました。
「あれ、鼻がちょっと変わりましたね。もしかしたら女の子かもしれないですね。」
11月3日、ルビ君を見て、先生はこう仰り
「え女の子だったら、また卵の心配がありますね。」
と言うと
「まだわかりませんけどね。女の子だったら卵の心配はありますね。うちにも毎日のように卵のヒトが来ていますからね。」
「先生、男の子だったらどうなるのですか?」
「男の子が発情するとお喋りをするようになったりします。女の子より男の子の方がらくですね。でも、女の子でも、年に2回、ポコン、ポコンと普通に産卵をする分には正常ですから。」
「この子、だんだん前の子に似てきてるんです。」
「不思議ですけど、そういうものです。みなさん、そう仰います。同じ家にいるからなんでしょうね、きっと。」
お迎えしたばかりの時は黄色一色といってもいいくらいだったルビ君ですが、その後トヤを迎え、今や羽の色がラニ君と同じようになり、容姿で違うところといったら、ラニ君は顔に黒のハートの模様がありましたが、ルビ君にはありません。
ルビ君の変貌に
「ラニ君が入りました。きっとラニ君が入ったと、ワタシ、思いますよ。」
と夫。
「入った」というのは夫と私との間だけで通じる言葉で、ラニ君の魂が乗り移ったという意味です。
お国柄、夫はこういうことを信じています。
我が家に来た当初は家の中を飛び回っても着地点がわからず、着地するのはいつも夫か私の肩の上だったルビ君ですが、部屋の高い所に、ラニ君の為に夫が作った止まり木を、いつの間にかルビ君も覚え、今や、ケージを開けるとそこへ向かって一直線です。
ラニ君と容姿がそっくりになったルビ君ですが、やはりルビ君はラニ君とは違います。
違うところは多々あるのですが、一番違うのは食欲です。
ラニ君は気位が高く、先生お勧めのペレットなど、「こんなまずい物食べれるか!」とばかり、口もつけませんでした。
だからなのか、元々小さい子だったのかはわかりませんが、体重はいつも31g程度でした。
「自分も食べるふりをしてあげると食べるようになりますよ。」
以前先生からこのやり方を教わり、
「おいちー、おいちーよ。ルビ君、一緒に食べよう。」
私が食べているふりをしながらペレットを与えると、ルビ君はペレットを食べ、餌は、1ヵ月でペレット切り替えに成功しました。
しかし、ラニ君が好んで食べていた殻付きの餌が大好きです。
これも先生から教えてもらったのですが、
「体重計に乗るとご褒美としてあげるんです。そうしたら自分から体重計に乗るようになりますよ。」
これも見事成功。
自分から体重計に乗るようになり、それはいいのですが、食事の時間が大変です。
私達人間が食べていると欲しがるのです。
その欲しがり方がすごくしつこいのです。
食事中は夫の回りをバタバタと飛び続け、
「ルビー、パパ、ごはん食べられませんよ。ちょっとだけすよ。」
などと、夫は笑いながらおやつをあげ、それも一度ならまだしも、少量のおやつはすぐに食べ終わるので、夫は何度もおやつをあげ、その結果なのでしょう。
我が家に来た当初33gだった体重が36gになってしまい、今ならわかります。
当初痩せていたのは環境の変化に戸惑っていたからで、元々は食いしん坊なのだと。
インコの平均体重を調べたら35g~40gでしたが、このままルビ君が太ってしまい、肥満になっては大変です。
「ねえ、ルビ君におやつあげるのやめて。太って病気になって死んじゃったらどうするのよ!これからアナタはルビ君のおやつに触るの禁止!」
夫に『ルビ君おやつ禁止令』を出したのですが、私の目が光っていないところでおやつをあげているのかもしれません。
ラニ君もでしたがルビ君も、いつも世話をしている私より、何もしないくせにおやつだけあげる、いいとこどりの夫になついています。
ルビ君は、今のところまだ卵は産んでいず、鼻はうっすら青く、私も夫も男の子だと思っているのですが、まだわかりません。
男の子だったらお喋りするようになると先生から聞いたので、
「ママ、大好き。」
この言葉をルビ君に向かって何度も発している私に
「今、パパって言った、パパって言ったよ。」
パパと聞こえただけなのでしょうが、小躍りして喜ぶ夫なのです。
さて、平成30年もあと数時間で終わりです。
我が家は家族3人で、静かに年を越し、静かに新年を迎える予定です。
まあ、大晦日に何時間もかけてこのブログを書いているくらいでして、暇なんです。
かつて夫がラニ君の為に作った遊び場。
今、ルビ君がここで遊んでいます。
お迎えした当初は全くグリーンがなかったルビ君ですが、
今、羽の色もお顔もラニ君そっくりになったルビ君。
蝋膜がうっすらブルーなので男の子だと思うのですが?
でも、男の子でも女の子でも、私はどちらでもいいのです。
健康ですくすく育ってくれることだけを願います。
夫が加工したルビ君。
こういうことをするのが夫は大好きです。
ピンボケなのだが残念ですが。
この記事が今年最後になるので、今年を振り返りたいと思う。
タイトル通り平成30年は色々あった年であった。
一番大きなことは少し前に書いた、愛鳥ラニ君(セキセインコ)の死である。
そのことについては既に書いたので割愛するが、悲しくて悲しくて、暫くの間腑抜け状態であった。
その腑抜けを救ってくれたのが、前回書いた、夫がペットショップで購入した、ラニ君そっくりのルビ君である。
ルビ君の成長ぶりについては後に書くことにしよう。
次に仕事と健康面だが、今年1月に転職をし、試験があるということを、うーんと前に書いたと思う。
試験には無事受かり、なんと100点だったのだが、この会社、いつか時間がある時に書きたいと思うが、とても変な会社で、求人広告に書かれていたことと実際とがかなり違い、従って入って来る人も多ければ辞めていく人も多く、私も辞めて行く人の1人となり、7月一杯で退職し、8月から別の会社で働くこととなった。
が、この会社も求人広告に書かれていたことと実際とが全然違った。
これも、いつか時間がある時に書きたいと思うが、7月で辞めた会社よりも酷く、そう思ったのは私だけではなかった。
同期入社の私と家が近いMさんも「酷い」と思ったらしく、
「○○さん(私のこと)、この求人見て。私達の家から近いし、時給もここよりいいから一緒に受けてみない?」
と誘われ、Mさんと私は応募し、Mさんも私も受かり、10月から新たな会社で働き始め、年に3回も転職をしたのである。
さて、ここからが一番書きたかったことである。
今となっては、なんという病名がついているのかはわからないが、長年悩まされている機能性胃腸症である。
吐き気や頭のクラクラは時々はあるが、1ヵ月に1度、近所のWクリニックにかかり、薬を飲みながらうまく付き合っている。
今のところ機能性胃腸症で会社を休んだことはない。
しかし、予想外の病気になるものだ。
いつからかはわからず、10月に今の会社に入社した時は大丈夫だったので、多分11月頃からではないかと思うのだが、左足の付け根が痛い。
そのうちよくなるだろうと暫く様子を見ていたのだが、歩く度に痛く、痛みは足の付け根だったり、左のお尻だったり、移動するのだ。
ネットで調べると坐骨神経痛というのに症状が似ており、12月8日、近所の総合病院の整形外科にかかった。
その総合病院は機能性胃腸症の時にも何度もかかり、挙句大学病院の精神科にまわした、私にとっては「ダメ医者しかいない病院」であり、本来ならあまりかかりたくない病院ではあるのだが、近所で設備が整っている病院はそこしかなく、しかも土曜の午後でも診てくれる病院もそこしかないので仕方ない。
医者は30代と思しき男性であった。
診察室のベッドに横にならされ
「これは大丈夫?ここはどう?」
と言いながら私の足を動かすが、横になっている時は全然痛くない。
「じゃあ、股関節のレントゲンを撮りましょう。」
股関節のレントゲンを撮るも異常無し。
「坐骨神経痛かな・・・・」
医者は私にではなく、自分で自分に言い聞かせるようにボソッと小さく呟き、
「ひとまず、1週間分の薬を出すので、1日3回、飲んでみて下さい。次は来週土曜になりますが、その日、私はいないので、別の医師になりますから。」
出された薬はロキソニンであった。
胃薬はよく飲むが、鎮痛剤を飲むことは滅多にない。
「痛みは止まるかもしれないが、根本を治すわけじゃないよな・・・・」
と思いながらも、医師の指示通り1日3回飲む。
初めの2日は薬を飲んでも痛みがあったが、3日目から痛みはなくなり、1週間後にまた病院へ行く。
次の医者は30代と思しき女性であった。
「大丈夫そうに見えるけどね。腰が原因ということもあるので、腰のレントゲンを撮りましょう。」
「え!またレントゲン撮るんですか!腰は大丈夫だと思うのですが・・・」
私が言うと
「腰が原因ってこともよくあるんですよ。レントゲン、撮って来て下さい。」
「だったら初めに股関節も腰も全部撮ればいいのに!だからここは嫌いなんだよ!」
心の中でこう思いながらも、言われるがままにレントゲン室へ行き、レントゲンを撮った。
そして結果はというと、異常なし。
「前回と同じ薬、1カ月分出しますから。あまり薬を飲むのもよくないので、1日3回も飲まなくていいです。自分で調整しながら飲んで下さい。」
病名も何も言わず、というか恐らくわからないのだろう。
薬だけ出して適当にあしらわれたという感じである。
翌々日の月曜朝のことである。
起きて、顔を洗い、会社へ行く支度をしようと鏡を見てビックリ。
顔が腫れている。
特に目の回りがひどく、目が腫れた時の例えで、よく『お岩さん』と言うが、私の「腫れ」はお岩さんどころではない。
上も下も腫れあがり、こんな表現をしては実際に被害にあわれた方には申し訳ないが、整形手術に失敗したような顔なのである。
「どうしたんだ、その顔!」
夫(ネパール人)も私の顔を見て驚き、「どうした?」と言われても私にもわからない。
思いあたるのは化粧品を変えたことだった。
私はいつもスーパーに売っている安い化粧品を使っている。
高い化粧品を使ったことがないわけではないが、高い物に限って肌に合わなかったり、或は高くても安くてもなんら変わらずで、だったら安い方がいいと、長年安物を使っている。
だが、その時、丁度乳液がなくなり、何年か前に親戚から「ハワイのお土産」としてもらった、某有名会社の、まだ封を切っていない乳液があったことを思い出し、かぶれては嫌だからパッチテストもし、特にブツブツができたわけでもなかったので、それを使い始めていたのである。
あと、いつもと違うのは、先に書いたロキソニンである。
朝一番に病院へ行った。
行ったのは先に書いた、できれば行きたくな近所の総合病院である。
近所に皮膚科はそこしかない。
病院の入り口には看護師がいて、どの科にかかればいいのかわからない人にアドバイスをする。
とりあえず皮膚科にかかり、医師の判断で内科になるかもと言われ、皮膚科へ進む。
皮膚科の医者は30代か40代前半と思しき女性だった。
化粧品とロキソニンのことを話すと、
「化粧品だったら、顔全体に赤いブツブツができると思うのだけどブツブツはできていないわね。ロキソニンアレルギーかしら?」
「ロキソニンはもう1週間飲んでいるんですけど。」
「アレルギーって、すぐには出ないの。大体1週間位飲んでから出るものなのよ。でも・・・、わからないわ。アレルギーって、今まで大丈夫なものでも、ある日突然でるものなんです。だから何が原因なのかは、わかりません。腫れが引いて、その化粧品をもう一度使って腫れれば化粧品だし、ロキソニンを飲んでまた同じ症状が出たらロキソニンだし。ひとまずアレルギーの薬を出しますから、化粧品もロキソニンも止めてみて下さい。」
化粧品もロキソニンも当然ながら使う気はないし、腫れが引いても使う気はない。
怖くて使えない。
それより、この腫れが引くのかが目下一番心配なことなのだが、医者はそれについてはノーコメント。
それどころか、「そんなに腫れている?」と言うのである。
まあ、起きてから2時間たっていたので、多少腫れは引いていたので、初めて会う私の元々の顔を知らない医者にとっては、「腫れぼったい顔をしている人」くらいにしか思わなかったのかもしれない。
その日は一日中鏡を見、ネットで「腫れ」ばかりを調べていた。
夜になり、夫が帰宅し、夫に顔を見てもらうと
「朝よりはいいけど、でも腫れているよ。違う人みたいだよ。」
翌朝も前日よりはマシだったが、前夜よりも腫れている。
どうやら朝が一番ひどく、心なしか目の際がただれている気もしないではなく、また朝一番に皮膚科へ行った。
しかし、医者は「わからない」しか言わない。
「死ぬようなことはないから、もう少し気長に待って。それでも引かなければ、来週にでもまた来て。」
ただれ用に軟膏が出された。
死ぬようなことはないとは私とてわかるのだが、この顔では外に出られない。
医者とて神様ではないのだからわからないことも多いだろうが、「わからない」にお金だけ取られ帰宅し、なんとも腑に落ちない。
帰宅してすぐ、ダメ元で、いつもかかっているWクリニックに電話をし、受付の人に経緯を話すと、WクリニックのW先生が診てくれると言うので、急いでWクリニックへ行く。
W先生の専門は内科と脳神経外科である。
「先生、すみません。先生の専門外だと思うのですけど。」
と言うと
「そうだね。全然専門外だけど、どんな感じ?」
と聞かれたので、化粧品を変えたこと、整形に行きロキソニンを出されたこと、昨日も今日も皮膚科に行き、皮膚科で言われたこと等を話すと
「体重、増えていない?」
と先生。
「体重ですか?最近計っていないのでわからないです。」
「じゃあ、ちょっと足を見せて。」
と言われ、台の上に足を乗せると、先生はすねの辺りを押し
「あー、やっぱり。これ、腫れじゃなくて、むくみですよ。多分、ロキソニンの副作用、或はロキソニンアレルギーだと思うよ。今日、血液検査をさせて下さい。明日には結果が出るから明日また来てください。今日は、僕、何も薬は出しません。検査の結果をみてからにしましょう。」
翌日になると顔の「むくみ」はだいぶ引き、Wクリニックへ行くと
「検査結果は大丈夫でしたよ。極めて良好。僕は、腎臓を疑ったんですよ。ロキソニンで腎臓の数値が悪くなっていたら薬を飲まないと、と思ったんだけど飲む必要はないです。むくみも昨日よりも取れてきたみたいだし、あと数日でなくなりますよ。」
「先生。鎮痛剤は滅多に飲まないのですけど、ロキソニンがダメってことは、バファリンもイブもダメすよね?」
「同じような成分だからやめた方がいいよ。」
足の付け根痛みと、その痛みがお尻に移動することを話したら
「それは坐骨神経痛ですね。痛いかもしれないけど、薬を飲まないで、少し我慢してみて。ある日突然、嘘のように痛みがなくなったりするから。うちも火曜と金曜だけだけど、整形の先生が来る日があるから、あまりに痛かったら、薬を使わない治し方もあるから来てください。それにしても、ロキソニン1日3回は・・・、多いね。ロキソニンはいい薬なのだけど、副作用も強いから、最近はあまり出さないんだけどね。僕だったら、怖くて出せないなー。」
顔のむくみは1週間で取れ、W先生が言ったように、足の付け根の痛みも今はない。
歩く度に痛かった痛みが、つい最近なのであろうが、ある日突然消えたのである。
「薬って、怖い」
しみじみと思った平成30年12月末であったが、この話を会社の人にしたら
「ごめんね。笑っちゃいけないのだけど、なんか○○さん(私のこと)が言うとおかしくて。でも大変だったね。」
何故かみな笑うのであった。
話は我が家の赤ちゃん、ルビ君(セキセインコ)に変わります。
メガバクテリアが見つかったルビ君は、1ヵ月間薬を飲み、メガバクテリアは消滅しました。
「あれ、鼻がちょっと変わりましたね。もしかしたら女の子かもしれないですね。」
11月3日、ルビ君を見て、先生はこう仰り
「え女の子だったら、また卵の心配がありますね。」
と言うと
「まだわかりませんけどね。女の子だったら卵の心配はありますね。うちにも毎日のように卵のヒトが来ていますからね。」
「先生、男の子だったらどうなるのですか?」
「男の子が発情するとお喋りをするようになったりします。女の子より男の子の方がらくですね。でも、女の子でも、年に2回、ポコン、ポコンと普通に産卵をする分には正常ですから。」
「この子、だんだん前の子に似てきてるんです。」
「不思議ですけど、そういうものです。みなさん、そう仰います。同じ家にいるからなんでしょうね、きっと。」
お迎えしたばかりの時は黄色一色といってもいいくらいだったルビ君ですが、その後トヤを迎え、今や羽の色がラニ君と同じようになり、容姿で違うところといったら、ラニ君は顔に黒のハートの模様がありましたが、ルビ君にはありません。
ルビ君の変貌に
「ラニ君が入りました。きっとラニ君が入ったと、ワタシ、思いますよ。」
と夫。
「入った」というのは夫と私との間だけで通じる言葉で、ラニ君の魂が乗り移ったという意味です。
お国柄、夫はこういうことを信じています。
我が家に来た当初は家の中を飛び回っても着地点がわからず、着地するのはいつも夫か私の肩の上だったルビ君ですが、部屋の高い所に、ラニ君の為に夫が作った止まり木を、いつの間にかルビ君も覚え、今や、ケージを開けるとそこへ向かって一直線です。
ラニ君と容姿がそっくりになったルビ君ですが、やはりルビ君はラニ君とは違います。
違うところは多々あるのですが、一番違うのは食欲です。
ラニ君は気位が高く、先生お勧めのペレットなど、「こんなまずい物食べれるか!」とばかり、口もつけませんでした。
だからなのか、元々小さい子だったのかはわかりませんが、体重はいつも31g程度でした。
「自分も食べるふりをしてあげると食べるようになりますよ。」
以前先生からこのやり方を教わり、
「おいちー、おいちーよ。ルビ君、一緒に食べよう。」
私が食べているふりをしながらペレットを与えると、ルビ君はペレットを食べ、餌は、1ヵ月でペレット切り替えに成功しました。
しかし、ラニ君が好んで食べていた殻付きの餌が大好きです。
これも先生から教えてもらったのですが、
「体重計に乗るとご褒美としてあげるんです。そうしたら自分から体重計に乗るようになりますよ。」
これも見事成功。
自分から体重計に乗るようになり、それはいいのですが、食事の時間が大変です。
私達人間が食べていると欲しがるのです。
その欲しがり方がすごくしつこいのです。
食事中は夫の回りをバタバタと飛び続け、
「ルビー、パパ、ごはん食べられませんよ。ちょっとだけすよ。」
などと、夫は笑いながらおやつをあげ、それも一度ならまだしも、少量のおやつはすぐに食べ終わるので、夫は何度もおやつをあげ、その結果なのでしょう。
我が家に来た当初33gだった体重が36gになってしまい、今ならわかります。
当初痩せていたのは環境の変化に戸惑っていたからで、元々は食いしん坊なのだと。
インコの平均体重を調べたら35g~40gでしたが、このままルビ君が太ってしまい、肥満になっては大変です。
「ねえ、ルビ君におやつあげるのやめて。太って病気になって死んじゃったらどうするのよ!これからアナタはルビ君のおやつに触るの禁止!」
夫に『ルビ君おやつ禁止令』を出したのですが、私の目が光っていないところでおやつをあげているのかもしれません。
ラニ君もでしたがルビ君も、いつも世話をしている私より、何もしないくせにおやつだけあげる、いいとこどりの夫になついています。
ルビ君は、今のところまだ卵は産んでいず、鼻はうっすら青く、私も夫も男の子だと思っているのですが、まだわかりません。
男の子だったらお喋りするようになると先生から聞いたので、
「ママ、大好き。」
この言葉をルビ君に向かって何度も発している私に
「今、パパって言った、パパって言ったよ。」
パパと聞こえただけなのでしょうが、小躍りして喜ぶ夫なのです。
さて、平成30年もあと数時間で終わりです。
我が家は家族3人で、静かに年を越し、静かに新年を迎える予定です。
まあ、大晦日に何時間もかけてこのブログを書いているくらいでして、暇なんです。
かつて夫がラニ君の為に作った遊び場。
今、ルビ君がここで遊んでいます。
お迎えした当初は全くグリーンがなかったルビ君ですが、
今、羽の色もお顔もラニ君そっくりになったルビ君。
蝋膜がうっすらブルーなので男の子だと思うのですが?
でも、男の子でも女の子でも、私はどちらでもいいのです。
健康ですくすく育ってくれることだけを願います。
夫が加工したルビ君。
こういうことをするのが夫は大好きです。
ピンボケなのだが残念ですが。
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