なすみの日常ブログ

アラフォー独女のぼっち生活

「目を貸して」を禁句にした先輩

ツイッターがXになってしまいました。

中身がそのままなら呼び名はなんでもいいんですけど、ツイッターという名称や青い鳥に慣れ親しんでいたので、非常に違和感を感じてしまう。

それにしても、イーロンはXがかっこいいって思っているみたいだけど、私はありきたりでつまらないと感じます。

ツイッターのほうが個性的でよかった。

たった一人のこだわりで、みんなのものを好き勝手にするなんてなんなんでしょう。

かつて私が働いていた病棟での出来事に似たことがあったなということ。

一人のスタッフのこだわりで、他の人はなんとも思っていなかったことが変更になったことがありました。

今、思い返してもあれは何だったんだろうって思います。

 

病院ではいろんなことを2者確認します。

内服薬の確認、点滴の確認などなど。

2者確認をするときはその辺にいる人に声をかけて一緒に確認をしてもらいます。

その時には相手に「目を貸してください」って声をかけていました。

そのように声をかけられれば、2者確認をしたいんだなってすぐにわかるわけです。

私が就職したときから先輩たちはこの言葉を使っていましたし、おそらく病院界隈ではずっと前から使われていた言葉だと思います。

そしてそれにならい、私も常日頃使っていましたし、使うことになんの疑問ももちませんでした。

だがしかし、私が6年目のときにある先輩が「目を貸して」という日本語は存在しないから、そんな言葉を使うのはおかしいと言いだしました。

、、、は??

 

 

私は就職してから5年間同じ病棟で勤務し、最後になる6年目のときに新たに開床する病棟に移動させられました。

新しい病棟はいろいろな病棟・部門から私のように業務命令で移動してきた人の寄せ集めでした。

病棟が開かれて半年くらいたったとき、その先輩は上記のことを言い出しました。

寄せ集めのスタッフだったから新しい病棟の決まり事とか人間関係とかが落ち着くまで、半年間は我慢してたんでしょうね。

はじめはみんな「ふーん」という感じで聞き流していました。

後輩ですら、「え?あ、、、そうですね。ははは」という感じ。

なんかあいつめんどくさいこと言い出したけど、ほってこうってみんな内心思ったことでしょう。

でも、その人は「目を貸してください」という言葉が心底イヤみたいでことあるごとにいつまでも言い続けるわけです。

うっざっ、いつ諦めるんだろうて思っていたら、なんとカンファレンスの議題に「目を貸して」という言葉は禁止するという案をだして、とおしちゃったんです。

その先輩は主任だったんですが、病棟の上の人達(師長、副師長、主任、各チームリーダー)でやるカンファレンスで提案したらしい。

私の想像だど、そんなに言うなら反対するのもめんどうだから別にいいけど、という感じで通ったんだと思う。

だって、その人がその言葉を嫌う熱量がすごかったから。

それに反し、周りの人はどうでもいいって思っていて、そいつの熱を冷ますために無駄な労力をさきたくない。

だったら、受け入れちゃえばいいかみたいな。

でも、そのせいで私のいた病棟では「目を貸して」は禁句となり、「2者確認お願いします」か「ダブルチェックお願いします」と言わないといけなくなりました。

、、、アホかっっ!

こいつなんなん??ってドン引きでした。

ちなみにこの主任は男性でした。

性別で物を言ってはいけないと思うんですが、でもさ、こんなくだらないことにこだわるのってやっぱり男ですよね。

 

 

言葉なんて時代や場所でいろいろ生まれるじゃないですか。

流行語だって、なんだその言葉っていうものが毎年出てきてはどこかに消えていく。

言葉ってそういうものって思います。

「目を貸して」って言葉は、私が就職するずーっと前からどこの病院で使われていた言葉だと思うんです。

転職した病院でも普通に使ってたし。

それを「そんな言葉は存在しない」って否定して、使うことを禁止するってなんなん?

否定するだけならまだ許す。

どのような考えをもつかはその人の自由だし。

でも、他の人にその考えを押し付けて、従わせるということまで普通するかな。

今、思い出しても理解不能です。

 

あれから10年以上たつけど、あの人は今も「目を貸して」禁止運動をしているのかな?

まだあの病院にいるなら、そろそろあの病院では「目を貸して」という言葉は消滅したかもしれない。

あんまり中途採用はない(そもそも中途採用の応募がほぼない)病院だったけど、別の病院からきた人はあまりのバカさに嘲笑の笑みを抑えるのに苦労するだろうな。

ツイッターがイーロンマスク個人の好みでXに変更されるって知ったときの私のように。

 

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