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電ファミとインディーゲームに救われたゲームプロデューサーが、自腹で2000万円の取材費を出すのでゲームの開発・販売に役立つ記事を発信する”情報機関”を期間限定で立ち上げて恩返しをしたい

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「ゲーム、マジでなんもわかんね~~~」

ああ、申し遅れました。私はWSS playgroundの代表、斉藤大地です。
最近ではインディーゲームの情報番組「INDIE Live Expo」の発起人をしたり、『NEEDY GIRL OVERDOSE』などインディーゲームのプロデューサーをしております。

私は昔からゲームが好きで、ゲームメディア(まさにこの電ファミニコゲーマーです)の副編集長もやって、その後「WSS」として独立してゲーム作って、世界に売って、まがりなりにも、100万本買っていただくこともできました。
が、それでもなお、ゲームについて「なんもわかんね~」となっています。「INDIE Live Expo」や、ゲームの出展などで海外と少しつながってみても、本当に身にしみます。

やっぱり、「ゲーム」について、僕たちは何も知らないんだと思うんです。まして、「独立」した状況でゲームを作っている我々「インディー」の人間はなおさら。

だから僕自身もかつて情報を仕入れた、この電ファミニコゲーマーという場を借りて、もう一度ゲーム企業やクリエイターに取材をしまくるぞと思い立ちました。

 

そしてもう一つ、私が、そしておそらく「インディーゲーム」が必要としているものは、ゲームの世界を取材するメディアの可能性、そしてメディアを通じて世界で知識を共有するネットワークです。

これがなければ、いずれ「インディー」は死んでしまう。

いま、「インディーゲーム」の定義を巡る議論が世界中で行われていますが、今や普通のプレイヤーからすれば、ハイクオリティ3Dでない、低価格のゲームはだいたい「インディー」に見えてしまいます(たとえばSteamでゲームを買うとき、僕だってデベロッパーやパブリッシャーを見て買うことは少ないです)。

この背景には、低価格帯のゲームに大資本も進出している現状があります。
こうした大資本を持つ企業は、ゲーム開発のノウハウや、ゲーム市場のアナリティクスなどを独自に収集し、共有するためのネットワークを独自に保有しています。

一方、「独立」しているインディーゲームにはそれがありません。
ネットワークから「切断」されているからこそ、一方的に情報戦で負けてしまうのです。

 

そのネットワークを求めて、「Indie Intelligence Network」を企画しました。

これは、「ゲーム」についての探求のために半年だけ編集部を立ち上げ、ゲームについてのあらゆる「Intelligence」を集め、直後3ヶ月かけて、その成果を発表します。
その制作、そして発表後の議論を通じて「Network」ができればいい、その願いを込めた名前です。

電ファミとインディーゲームに救われたゲームプロデューサーが、自腹で2000万円の取材費を出すのでゲームの開発・販売に役立つ記事を発信する”情報機関”を期間限定で立ち上げて恩返しをしたい_001

そのために必要な取材製作費は、だいたい2000万円と見積もりました。もちろん、記事の広告などで回収できる費用ではありません。そこで、この2000万円全額を、WSS playgroundがインディーゲームを販売することで得た利益から出資したいと思います。

僕は宇宙一ゲームをよく知る人間になりたい。そして、同じ志を持つ人間を求めます。
そして、世界中に同様の友人を作りましょう。
その友情だけが、きっと我々の未来を作るのです。
友情の元、お互いの意見と知見と、思想をぶつけ合うことでのみ、作ることのできる記事がある。

目指すのはもちろん、イマのゲーム事情、急速に国際化や多様化が進む状況で、どこでどのようなゲームがいかに作られ、売られ、プレイされているのか。その全てにキャッチアップすること。海外取材ももちろん行います。
そして、「ゲームとはそもそもなんなのか」に立ち返って考えること。そのために様々な地域のゲームについて論じたり、ゲームを巡るフィクションを取り扱うことさえしたいと思います。

 

さらにこうして生まれた成果物は、記事としては電ファミニコゲーマー、動画は「INDIE Live Expo」のチャンネル上で発信されます。さらに記事は多言語に翻訳され、連携する海外メディアに掲載することを目指します。

僕は、6年ほど前まで電ファミニコゲーマーの副編集長でした。
本当に興味の赴くまま、海外取材を含むあらゆる取材をさせてもらいました。
それは僕自身の青春時代でもありました。
その後、ゲームプロデューサーとして仕事をしていくのに、そのときの経験がなによりの財産であったことは言うまでもありません。

特務編集部は、自身も聞き手として知見を持ち、国を超えてゲームについて知見を聞き出すことのできる人間。
それを国を超えて届くような言葉にし、分析・批評できる書き手。
その成果物を動画やSNSなどで広く発信できるインフルエンサーを求めます。

この特務編集部の編集長は斉藤が、そして副編集長にはJiniさんを指名しました。
Jiniさんは国内外、ゲームの大きさを問わずゲームを論じ、次のゲームメディアを模索しながら「ゲームゼミ」で購読者を1000人集めた実績があり、国内外のゲームにも理解がある伸びしろのある若手です。

ぜひ、我こそはという方はぜひお声がけ頂きたい。

翻訳は協力メディアのネットワークを構築し、最低でも英語・中国語に翻訳されるようにしたい。協力してくれる、メデイア、翻訳者はぜひ連絡をください。

この取り組みで、たとえば僕は、PCゲーム文化が日本よりも早く成熟した韓国のインディーゲームのプロデューサーと出会い、企画の作り方について論じ、国ごとに違う制作の形やアートの違いに可能性を見出します。

書き手は、例えばゲームについての論考が活発な中国で、自分では見いだせなかった新たなゲームの可能性を見出すライターと出会い、意見の相違でチャットを戦わせることでしょう。
たとえばストリーマーはドイツで自分よりも『Factorio』のプレイ時間の長い作業ジャンキーに出会い、コラボ実況をするかもしれない。そしてゲーム実況がなぜ面白いのかについて、ゲームをしながら話すこともあるかもしれない。

みなさん、きっとゲームについて知ること、その知識と議論によってネットワークを作ることは、ゲームに人生を捧げた僕たちにとって、サイコーに楽しいと思います。

なので、生き残りのためのネットワークを作ることに、ぜひご協力ください。

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