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「モンスターハンター20周年 大狩猟展」はハンターなら誰しもが血湧き肉躍る体験型の展示が超楽しい。リオレウスが、ミラボレアスが、武器が、防具が目の前に現れる

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7月18日(木)、東京・六本木の森アーツギャラリーにて「モンスターハンター20周年 大狩猟展」の先行内覧会が開催された。

2004年にカプコンより発売された第1作『モンスターハンター』から始まり、2025年には最新作『モンスターハンターワイルズ』の発売を控える本作。20周年を記念して開催された本展は、その分厚すぎる歴史をノンストップで体感できる、インタラクティブな体験にフォーカスしたものとなっている。

今回編集部では、一足先に本展を楽しむ機会をいただいた。自分好みの武器や防具、プレイスタイルでモンスターと戦う本作だからこその、「ハンターごとに違う思い出」をなぞりながらすすむ本展の魅力を紹介していく。

取材・文/anymo

もふもふの「アイルー」がお出迎え。カーテンをくぐると無数のモニター、全身で『モンハン』を浴びれる展示

会場に入ってすぐ目に入ってくるのは、本作の代名詞的マスコットであり頼もしいオトモの「アイルー」。異なる衣装に身を包んだ2匹がハンターを迎える。

「モンスターハンター20周年 大狩猟展」レポート:VRやタッチパネルで『モンハン』の歴史を体感、「セクレト」巨大フィギュアも_001

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▲おててのかわいい肉球や、ふわふわの毛並みも再現

展示に向けてのメッセージを読み、カーテンをくぐるとその先は「アニバーサリーシアター」。中央に大きく映像が写し出され、その左右を無数のモニターが囲むという現代アートのようなムードも漂うスタイリッシュな空間となっている。

このシアターでは『モンスターハンター』シリーズのトレイラーを放映しており、音楽とともに全身で『モンハン』を浴びることができる。猛暑の屋外からここに入ってくれば、快適な室温と大迫力でかつてない“ととのい”ができそうだ。

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次に見えてくるのは「武器プロジェクション」。作中に登場する武器を選択すると、目の前の壁にプロジェクションマッピングで武器が表示される。武器ごとに異なるエフェクトの演出もクールだ。

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武器とくれば、次にくるのはもちろん防具。「防具インタラクティブ」では、巨大なタッチパネルでなんと219種類の防具を鑑賞できる。また、この後ろに配置された設定画パネルも見応えたっぷりなのでこちらもあわせてチェックしてほしい。

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目の前に「リオレウス」が出現!16体のモンスターを鑑賞できる「モンスター図鑑AR体験」はマストで体験してほしい

ハンターにフォーカスした展示の次に待ち構えているのが、今回の目玉である「モンスター図鑑AR体験」。ハンターたちはVRゴーグルを着用し、大迫力のサイズで目の前に現れるモンスターを鑑賞することができる。

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この体験で特筆したいのはその自由度である。手元のコントローラーでいつでもモンスターを切り替えることが可能なほか、体験時間は約6分と長め

体感では、自分の好きなモンスターをじっくりと見てから他のモンスターを鑑賞してもまだ時間に余裕があった。全モンスターを鑑賞する場合、「1体あたりの目安時間でコントローラーが振動して教えてくれる」という仕様も細やかでうれしい。

なお、この展示で鑑賞することができるモンスターは以下の16種類となっている。

リオレウス
リオレウス亜種
クシャルダオラ
ティガレックス
ナルガクルガ
ラギアクルス
ジンオウガ
ブラキディオス
ゴア・マガラ
セルレギオス
ディノバルド
バルファルク
ネルギガンテ
イヴェルカーナ
マガイマガド
メルゼナ

さらに、このモンスターVR図鑑にあたっての諸注意をお知らせするのは、なんと声優のLynnさん扮する「受付嬢」

オリジナルのキュートな衣装に身を包み、シリーズお馴染みのサポートキャラとしてアナウンスしてくれる。映像の最後に流れるハツラツとした「一狩りいこうぜ!」のセリフにもぜひ注目してほしい。

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20周年の歴史を年表やモンスターのフィギュアでじっくり振り返る「モンハンヒストリーゾーン」。「セクレト」の巨大フィギュアもお披露目

大迫力のモンスターに興奮したハンターたちを迎えるのは、これまでとはすこし趣向の異なる「モンハンヒストリーゾーン」

2004年に発売された初代『モンスターハンター』から、2025年に発売予定の『モンスターハンターワイルズ』までを一挙に紹介する年表や、モンスターたちのフィギュアがずらりと並ぶ壮観のエリアだ。

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さらにエリア後方には最新作『モンスターハンターワイルズ』よりハンターが騎乗する生物クレト」と、ハンターの等身大フィギュアが登場。

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怒涛の物量と迫力でハンターを喜ばせるだけでなく、歴史に想いを馳せたり、最新作への期待がふくらむエンドロールのようなブースであった。

そしてラストを飾るのは「ミラボレアス」がドカンと展示されたスポット「黒龍襲来」

とにかく桁違いの迫力を一部造形で再現したここでは、ミラボレアスと写真を撮るのはもちろん、ウロコのひとつひとつまで作り込まれた造形を鑑賞したり、ただその迫力を全身で感じるも自由だ。

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おすすめなのは、後方にある「ミラボレアス」についての紹介パネルを読み込んだうえで、改めてミラボレアスに向き合うルートだ。大きさや造形だけではなく、ひとつひとつの造形が持つ意味を知ったうえで鑑賞することでまた違った迫力を感じることができた。


『モンハン』が積み上げてきた歴史の分厚さを、改めて感じることができる本展。どのコーナーも『モンハン』が好きなら興奮すること間違いなしだ。

個人的には、空調の効いた屋内でとってもエキサイティングな夏の思い出を作れるのも本展の素晴らしい点だと感じた。ちなみに、最寄りの六本木駅からはコンコースを通って直通で会場までたどり着ける

「モンスターハンター20周年 大狩猟展」は9月8日(m日)まで開催中、チケットは「チケットぴあ」にて発売中だ。

ハンターのみなさんはもちろん、VRなどを駆使したインタラクティブな展示の数々は『モンハン』に詳しくなくとも楽しめるので、ぜひチェックしてほしい。

さや香・石井さんのガチすぎるモンハン愛が炸裂。プロデューサー・辻本良三氏、お笑い芸人・さや香が登場の記念記者発表会

また、今回の内覧会では記念記者発表会も開催。プロデューサーの辻本良三氏と、お笑い芸人のさや香が登壇し、本展の見どころなどを思い出を交えながら紹介した。

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記者会見の最初には、主催である東北新社の取締役江草康二氏が登壇。

「映像製作を手がける東北新社はテクノロジーを結集し、新しい体験をお届けしたいと考えました。『モンハン』のコンテンツパワーと私たちのパワーを融合させて、ファンのみなさまの期待に応える、自信を持ってみなさまをお迎えできる展示会を実現しました」と本展のクオリティについて語った。

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▲写真左:江草康二氏、写真右:辻本良三氏

さらに『モンスターハンター』シリーズのプロデューサーである辻本良三氏が登壇。続いて「『モンハン』大好き芸人」だというお笑い芸人のさや香が登壇し、初代からプレイしているというさや香・石井氏は「長年使っているメールアドレスはババコンガです」と登壇即モンハン愛をアピールした。

ステージに3名が揃い、すでに「大狩猟展」を楽しんださや香のふたりと辻本氏によるトークがスタート。初代の思い出話から話題は展示内容へと移る。

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14種の武器を手に取れるような大きさの映像で鑑賞できる「武器プロジェクション」について、石井氏は自らが愛用する「ヘビィボウガン」を鑑賞して楽しんだとのこと。中でもお気に入りの武器について尋ねられ「ジンオウガのヘビィボウガンがバイクのデザインで、あれが好きだった」とニッチなコメントを残した。

また、「防具インタラクティブ」に関連して素材となる思い出のモンスターを尋ねられた際に石井氏は「フルフル」と回答。見た目のインパクトと、防具にした際のかわいらしさというギャップについて語った。

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▲「フルフル」の装備は防具インタラクティブでもチェックできる

辻元氏はフルフルについて「デザイン的にも人気がある。シンプルなのでグッズにしやすい」と大人の事情を語り、意外な一言にさや香をふくめ会場には笑いがあふれた。ちなみに、本展でも実際に物販コーナーにフルフルをモチーフにしたTシャツ、コラボカフェにはフルフルモチーフのメニューが並んでいる。

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▲コラボカフェで提供される「奇怪竜 フルフルのピザトースト」

また、展示の後半で展開する「モンハンヒストリーゾーン」に関連して、辻本氏に「ゲームを作るうえで常に意識していたことや大事にしていたことは?」と質問が。同氏は「タイトルごとにコンセプトを持ってチャレンジをしていく、そのチャレンジがみなさんに伝わってワクワクしていただけることにすごくこだわっています」とコメントした。

さらに、本展の目玉でもある「モンスターVR図鑑」を石井氏が体験することに。VR機器を装着してすぐに「うわああ!(記者を指して)危ない、写真撮ってんと!ほら、リオレウスが足ガンガンって!」と迫力満点な体験をリポートした。

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会見の最後には、さや香のふたりが描いてきたという「オリジナルモンスター」を辻本氏に見てもらうというコーナーも。ここで石井氏は「甲射種 カタパルタス」とガチすぎる案を披露。

尻尾についた「肉のような部分」に食らい付いた小型種を捕食するほか、体についたパチンコ台のような部分でハンターに小型種を発射してくる──という練り込まれた生態に辻本氏も「本当によく考えられてます」と驚きの声を漏らした。

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新山氏は「ベースボールタイガー」と、どこかで見たことがあるようなモンスターを披露。その生態は「年によって強さが変わり、黒土の上によくいる。防御はすごくいい」とのこと。意外にも辻本氏も「背番号とかついてる感じですか?」とノリノリな様子を見せた。

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ニッチなハンターあるあるなどで盛り上がりを見せた記者会見。最後に、登壇した3名からハンターに向けてメッセージが語られた。

さや香:
自分自身が親になったんですが、子どもは『モンスターハンター』をまだ知らないけど、ここに来たら絶対ワクワクして楽しんでくれると思います。ここからさらに『モンハン』は続いていくものだと思うので、ぜひたくさんの方に足を運んでいただきたいです!

辻本氏:
ハンターのみなさんのおかげで、20周年を迎えることができました。「大狩猟展」を開催できることを本当に嬉しく思っています。歴史が詰まった展示会になっているので、親子でプレイされている方はぜひ親子で!多くの方に来ていただけることを本当に願っています。

編集者
3D酔いに全敗の神奈川生まれ99’s。好きなゲームは『ベヨネッタ』『ロリポップチェーンソー』『RUINER』。好きな酔い止めはアネロンニスキャップとNAVAMET。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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