▲安田隆行元調教師が今年の高松宮記念を分析(C)netkeiba
「世界のロードカナロア」を育て、高松宮記念を3度も制覇した安田隆行元調教師。数多の名スプリンターを育てたことから厩舎は「短距離王国」とも呼ばれました。
3月5日をもって定年引退しましたが、スプリント戦への勝負勘は健在なはず…! ということで、netkeibaでは安田元調教師に高松宮記念の思い出と今年の展望を伺いました。「身震いした」ほどの感動エピソードや、「難しいですね」と笑う馬券成績とは…?
(取材・構成:大恵陽子)
ロードカナロアを育てた明伯楽「短距離王国と言っていただくことは誇り」
──騎手、調教師と歩まれたホースマン人生、お疲れ様でした。小倉競馬場で行われた引退式は素敵でした。
安田 ありがとうございます。小倉競馬場は第二の故郷のように思っていて、騎手時代にはそれなりに活躍もさせてもらって思い出深い競馬場で引退式ができてよかったです。サッと終わるかなと思っていたんですけど、ものすごく胸が熱くなりました。
▲引退式にて安田翔伍調教師とのツーショット(C)netkeiba
──冒頭から涙が溢れ出していて、グッときました。引退して数週間が経ちますが、実感は湧いてきましたか?
安田 朝は手持ち無沙汰で、どうしても早く目が覚めるんですけどトレセンに行くわけでもないので、表をブラブラと歩いています。
──引退式で「これからは馬券を買って競馬を盛り上げます!」とおっしゃっていましたが、馬券は買っていますか?