大阪杯から一夜明けた2日、
スワーヴリチャードはいつもどおり栗東トレセンの馬房で元気な様子を見せていた。
「昨夜は午後7時半過ぎに戻ってきました。カイバも食べていましたし、いつもと変わりありません」
久保助手はいつもどおりゲート入れに付き添った。
「ちょっと立ち遅れたけれど、ひどくはなかったですね。ゲートを出る前、ゲート付近からコースを見渡しましたが、出てすぐコーナーの
有馬記念の時とは違ってまっすぐ走れる。これなら大丈夫だな、と改めて思っていました」
ゲートを出た後、久保助手は移動のためにしばらくレースを見れずにいた。
「向こう正面あたりで電光掲示板を見ると、15番(
スワーヴリチャードの馬番)が上位に入れ替わった。その時ははじめの位置取りがわからなかったから、上がっていったんだな、としか確認できなかったけれど、あとからビデオを見たらあれがジョッキーの好判断で上がっていった時だったんだとわかりました」
久保助手が次に
スワーヴリチャードのレース内容を見たのはゴール直前からだった。
「勝ってくれてホッとしました。これまで勝てそうで勝てないレースが続いていたのでね」
次走は
宝塚記念を予定している。
「少し間が空きますね。キ甲のあたりも他の馬と比べて幼いし、気性も幼いですから。これから更にもうひとつ成長してくれると思います」
(取材・文:花岡貴子)