機力を底上げした海野康志郎がカド自在に魅せる　　　　　　　　　

　デイ開催のボートレースからつ「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」は、いよいよ優勝戦。川淵陸郎記者の「イイ値」は海野康志郎に注目した。 　とっておきの切り札、得意の3コース捲り差しを勝負どころで決めた。海野がセミファイナルの10R、コンマ12のトップスタートから鋭く抜け出し、ファイナルに駒を進めた。 　低調機を引いてしまい、前検日から「伸びが弱い」と漏らしていたが機力を立て直し、勝負になる仕上がりになっている。 　「最初を思えば、エンジンは変身した。ちょっと回り過ぎだと思ったけど十分。伸びとかいろんなことを考えたけど特訓では大丈夫だと思った。いいターンができた。これ以上は求めていない。もう何もしませんよ」 　勝ち上がれば、いずれも枠番抽選とあって、今節は力量に加え、「引きの強さ」がモノを言うと思っていた。2日目、得意技を放てる3号艇になった時点で優出への筋書きはでき上がっていたのかもしれない。 　「枠番も運だし1マークで入れたのも運が良かった。3コースが得意な意識はありますよ。でも、そんなには結果は残せていない。捲り差しがズバッと決まった時の印象が強いんだと思います」 　ファイナルの抽選では4号艇となった。「無理はできないしスタート勝負はしません」。スロー勢の動きを見極めてカドから自在に攻め切るか。ファイナルも1マークで運も引き寄せ、ターンの切れで本領を発揮する。 　【川淵の狙い目】捲り差し、差しなら＜4＞＜1＞流し。捲れば平高が続いての＜4＞＜5＞流しだ。