男子生徒が飛び込んだとみられる現場付近＝19日午後5時21分、倉敷市大畠

　19日午後3時40分ごろ、岡山県倉敷市大畠の海岸で「海に飛び込んだ友人が上がってこない」と110番があった。警察や消防が捜索し約1時間後、海岸から約20メートル、水深約7メートルの海底に沈んでいる同市、高校2年の男子生徒（17）を発見。男子生徒は市内の病院に搬送されたが同日夜、死亡が確認された。 　　　【地図】水難事故の現場 　児島署によると、死因は溺死。男子生徒は午後1時ごろから友人ら計6人で海岸を訪れ、水着姿で海に飛び込むなどして遊んでいた。午前中に終業式を終えたばかりだったという。原因や詳しい状況を調べている。 　現場はJR児島駅の南約3キロにある大畠漁港そばの海岸。遊泳禁止区域ではなかった。岡山地方気象台によると、倉敷市では同日午後、今年最高となる35・5度の猛暑日を記録。沿岸の波の高さは約50センチだった。 　近くに住む男性（74）は「毎年夏になると家族連れや若者グループが水遊びをしているが、このような事故は聞いたことがなく驚いている」と話した。