アーセナル、生え抜きの“10番”スミス・ロウを売却へ?…約69億円でフルアム移籍か
アーセナルに所属するイングランド代表MFエミール・スミス・ロウに退団の可能性が浮上しているようだ。24日、『アスレティック』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。 現在23歳のスミス・ロウはアーセナルの下部組織出身で、ライプツィヒやハダースフィールドでの武者修行を経て、2020年8月に正式にトップチーム昇格を果たした。ミケル・アルテタ監督の下で徐々に出場機会を増やすと、背番号「10」を託され臨んだ2021-22シーズンは公式戦通算37試合に出場し11ゴール2アシストをマーク。しかし、直近2シーズンは度重なる負傷に苦しみ、十分な出場機会を得ることができていない。 アーセナルで控えに甘んじているスミス・ロウだが、今夏に新天地を求める可能性が高まっているようだ。報道によると、以前から同選手に関心を寄せていたフルアムが今夏の移籍市場での獲得に向けてクラブ間交渉を進めているとのこと。3000万ポンド(約59億円)のオファーはアーセナル側に拒否されたものの、この度3500万ポンド(約69億円)の移籍金を提示し、合意に近づいているようだ。なお、この金額での移籍が実現した場合、フルアムの移籍金史上最高額とアーセナルの史上最高売却額を同時に更新することになる。 スミス・ロウ本人も安定した出場機会を求めており、フルアムへの移籍を前向きに検討しているという。現在はアメリカで開催中のプレシーズンツアーに帯同している同選手だが、フルアムとの個人交渉およびメディカルチェックの許可が下りるのを待っているようだ。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も「スミス・ロウはフルアム加入にますます近づいている」と指摘している。 なお、現地時間24日に行われたボーンマスとのプレシーズンマッチにスミス・ロウは出場せず。試合後にアルテタ監督は同選手について「現在、裏では色々なことが起こっているんだ。今日は彼を試合から遠ざけるのが最善と判断した」とコメントした。
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