売り場面積はＪＡ関連の産直施設で全国最大規模

　ＪＡあいち知多の子会社、げんきの郷（本社大府市吉田町正右エ門新田１の１、新美善民社長、電話０５６２・４５・４０８０）は20日、産直施設「はなまる市」を改装オープンする。売り場面積は約２千平方メートルで４割拡張した。ＪＡ関連の産直施設では全国最大規模になるという。農産物の集荷で自社トラックの運行も始め、品ぞろえ拡充を進める。（半田） 　今回の改装では、別棟にあった花売り場、鮮魚売り場を産直施設に集約し、売り場の一体性を高めた。 　売り場では、ＪＡあいち知多が独自に管理する知多半島産のブランド米「知多米」を初めて陳列する。知多米はほどよい甘みと粘りが特徴で、げんきの郷で販売するパンや団子、どら焼きなどの加工品についても、知多米の米粉を採用していく予定。 　自社トラックは、週３回運行し、愛知県美浜町の農産物を集荷する。従来は各生産者がげんきの郷に農産物を輸送していたが、高齢化が進む生産者の負担軽減を図るとともに、より鮮度の高い農産物の品ぞろえを拡充する。

　同社の担当者は「農産物の調達ルートを充実させ、拡張した売り場を生かす」としている。今後、トラックは美浜町以外の知多半島地域への運行のほか、畜産物や農産加工品の取り扱いも検討している。 　げんきの郷は、はなまる市のほか、レストラン、温浴施設、農園などで構成。産直販売をはじめ、農業体験イベントなどを展開し、知多半島の観光スポットにもなっている。