札幌が勝利(C)Getty Images

明治安田J1リーグは1日に第29節が行われ、北海道コンサドーレ札幌と川崎フロンターレが対戦した。 【順位表】J1リーグ 勝ち点22で最下位に沈むも直近連勝で調子を上げてきた札幌と、前節連勝が「3」でストップした14位・川崎F。札幌は残留へ向け、川崎Fは上位浮上へ向け、両チームともに勝利がほしい一戦が大和ハウス プレミストドームで行われた。 試合序盤は川崎Fが相手ボックス内に侵入するシーンを増やし、ゴールへと迫っていく。一方の札幌は手数をかけすぎずにシンプルな攻撃を目指すが、なかなかチャンスには繋がらない。川崎Fは20分付近からさらに高い位置から圧力を高め、橘田健人らがチャンスを迎えた。しかし両チームともに決め手を欠き、前半はスコアレスで折り返す。 後半に入ると、札幌が49分にショートカウンターからスパチョークにチャンスが訪れる。一方の川崎Fもその直後、マルシーニョがカットインからシュートを放ったが、ここはGK菅野孝憲に阻まれた。54分にはボックス内で鈴木武蔵が右足を振り抜いたものの、今度はGKチョン・ソンリョンがファインセーブ。早い時間にチャンスを作るなど両チームとも積極的に入る中、両守護神が試合を引き締める。川崎Fは66分、ボックス内の落としを家長昭博がダイレクトで振り抜くが、またもGK菅野孝憲が見事なセーブで立ちはだかる。家長昭博は68分にもビッグチャンスを迎えたが、ワンタッチシュートは枠外へ外れている。 すると71分、ついに試合が動いた。高尾瑠がドリブルでボックス手前まで持ち運ぶと、ボックス内大外へラストパス。受けた青木亮太はダイレクトでシュートを流し込んだ。均衡した展開が続いていた中、札幌が大きなリードを奪うことに成功している。 リードした札幌は76分、セットプレーから飛び込んだ岡村大八が決定機を迎えたが、再びGKチョン・ソンリョンのファインセーブに阻まれ、追加点とはならない。それでも80分、大きな2点目を奪った。右の青木亮太がクロスを送ると、鈴木武蔵がヘッドで豪快に叩き込んでいる。 試合はこのまま終了。札幌が2-0で川崎Fを下した。この結果、札幌は3連勝を達成して勝ち点を25まで伸ばすことに成功。サガン鳥栖（勝ち点24）をかわし、最下位を脱出している。一方の川崎Fは、勝ち点34のままとなった。