大谷翔平2年連続「20本塁打&20盗塁」達成 史上6人目の「40-40」大記録も視界に
<ドジャース9-2ブルワーズ>◇7日(日本時間8日)◇ドジャースタジアム ドジャース大谷翔平投手(30)が7日(日本時間8日)、本拠地ブルワーズ戦に「1番DH」で出場し、1安打2盗塁で2年連続となる「20本塁打&20盗塁」を達成した。球宴前に今季メジャー最速到達。3冠王だけでなく、自身初の「30-30」、さらに過去5人しかいない「40-40」の大記録も視界に入ってきた。 【一覧】「40本塁打40盗塁」達成選手 走塁でも大谷は貪欲だった。両軍無得点で迎えた3回、チーム初安打の中前打で出塁すると、3球目にスタートし二塁到達。ところが、塁審から一塁へ戻るよう指示され、思わずキョトンとした表情を浮かべた。打者スミスが捕手への守備妨害でアウト。仕方なく一塁へ戻ったが、次の塁を狙う大谷の執念は変わっていなかった。打者フリーマンの2球目に二盗し、2死一、二塁からは重盗成功。今季20盗塁に到達した。 ド軍移籍後、大谷の盗塁への意識は着実に高まった。昨年の右肘手術後、下半身強化メニューと並行して、専門家の指導を受けながら走法を改良。通算243盗塁のロバーツ監督の方針もあり、ド軍全体でも「走塁改革」に取り組んできた。イブル三塁コーチによると、大谷、ベッツ、フリーマンら、走力だけでなく、状況判断能力に優れた主軸は「グリーン・ライト」。大谷も「個人的に正しいプロセスを踏んで盗塁している」と話すなど、データ分析を含め、明確な根拠を基に22回中20回(約91%)と高い成功率を残してきた。 このペースなら過去69人の「30-30」だけでなく、史上6人目の「40-40」も現実味を帯びる。完敗で同一カード3連勝は逃した。だが同リーグの強豪相手に、パワーだけでなく、大谷の卓越したスピードを再認識させたことも間違いない。