１８番、入ればプレーオフのアプローチショットで果敢にピンを狙った金子

◇１５日　男子ゴルフ　ＡＮＡオープン最終日（北海道北広島市、札幌ＧＣ輪厚Ｃ） 　初優勝を目指した金子駆大（２２）＝ＮＴＰホールディングス＝は６８とスコアを伸ばして１８アンダーとしたものの、優勝した岩崎亜久竜（２６）に２打及ばす、２位に終わった。 　シード１年目での初優勝を目指し、初の最終日最終組で３打差を追いかけた金子は、最後に力尽きた。先に２０アンダーで終えた岩崎に１打差まで迫って迎えた１８番。グリーン右ラフからのアプローチショットを入れてバーディーにすれば、プレーオフに持ち込める状況だった。勝負をかけて、強めにヒットしたつもりだったが…。クラブヘッドは粘る草の抵抗にあらがえず、ボールはカップに届かなかった。２パットのボギーになった。 　２位は６月の選手会主催大会に続いて２度目だが、最後の最後まで優勝を争ったのは初めて。その最後に、経験の浅さが出た。「終わり４ホールからプレッシャーがかかってしまった。すごくいい経験はできたが、それでも悔しい」と、声を落とした。 　それでも、輪厚名物の１７番をバーディーにし、岩崎を脅かした闘いぶりは、ファンに強く印象づけた。「次は、必ず優勝します」。秋のシーズンは、始まったばかり。予選通過率１００％の２２歳は、挑戦を続ける。