2歳で発症「水俣病」公式確認のきっかけに 言葉発せない71歳の小児性患者 24時間介護は「ギリギリ」
熊本放送
伊藤信太郎(いとう しんたろう)環境大臣が、水俣病公式確認のきっかけになった小児性患者と面会しました。 【写真を見る】2歳で発症「水俣病」公式確認のきっかけに 言葉発せない71歳の小児性患者 24時間介護は「ギリギリ」 伊藤大臣が面会したのは、小児性患者・田中実子(たなか じつこ)さん(71)です。 田中さんは2歳11か月で水俣病を発症し、田中さんと、田中さんの姉の症状を医師が水俣保健所に届け出た1956年5月1日が、「水俣病公式確認の日」となっています。 環境省のトップが田中さんに面会にするのは初めてです。 田中さんは現在言葉を発することができず、24時間ヘルパーからの支援を受けないと生活できません。 田中さんと同居して介護する義理の兄・下田良雄(しもだ よしお)さん(76)と田中さんの支援者は、大臣に「介護がギリギリな状態」だと訴えたということです。 田中さんの義兄・下田良雄さん(76)「患者も段々年をとってきているので。家族がいる間はいいですけど、家族がいなくなったら患者1人になってしまうので、もうちょっと見てもらいたい」 下田さんも水俣病患者で「今回の訪問を通して苦しんでいる人たちへの救済政策を見直してほしい」と話しました。
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