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ウルフ・アロンが明かす!パリ五輪内定前、「付き人に”生存確認”がいく」ほど家に引きこもっていた

 TOKYO2020で栄光を摑み、国民的英雄になった柔道男子100kg代表ウルフ・アロン。しかし、露出過多の影響か以降の大会でなかなか結果が残せないなかで、どういう心境だったのか。インタビュアーで迫るのは、柔道YouTuberのドンマイ川端氏。普段家から飲みに行く関係性だからこそウルフが語った、代表決定までの苦しい胸の内、そして代表内定しても五輪に出れなかったかも!? 意外な真相が明らかに。 (2回/全3回 ※週刊SPA! 2024年7月30日・8月6日合併号「エッジな人々」より)
ウルフ・アロン、ドンマイ川端氏

互いのYoutubeチャンネルでは、ドッキリを仕掛けあうなど、気の合うウルフ・アロン選手、ドンマイ川端氏

代表内定も、もしかしたら五輪出れなかった!?

――100kg級代表、決めたとき感動した。よくぞ、あの逆境から這い上がった、と。 ウルフ:ありがとうございます。 ――正直にいうと、俺は諦めていたから。 ウルフ: えっ!? ちょっと待って……。 ――今回ばかりは無理だろうと。代表決定前の今年2月にあったグランドスラム・パリで、100㎏級では新井道大(東海大)選手が活躍し、アロンは負ける。その姿を俺がYouTubeで撮りにいくという青写真まで描いてた。 ウルフ:ハハハッ、最悪。そこまでシナリオを書いていたんだ。 ――俺はどうしても物事を客観的に見てしまうから、これはネタではないよ。 ウルフ(気を取り直して)まあ、そうなんでしょうね……。 ――もちろんアロンに勝ってほしいという気持ちもあった。だけど、現実問題として厳しかった。2月のグランドスラム・パリで優勝して代表を決めたときには「おぉ、アロンはそういう星の下に生まれたんやな!」と感心するしかなかった。 ウルフ:ホ~ッ(嬉しそうに)。でも、パリで優勝して代表内定が発表されましたが、実は今年5月のグランドスラム・カザフスタンで結果を残せていなかったら、ランキングに入れず、パリ五輪に出場できなかったかもしれないんです。 ――えっ、内定もらっているのに? ウルフ:各階級とも世界ランキング17位以内が五輪出場の必要絶対条件。でも、自分は去年負けていたでしょ? ようやく優勝して代表内定は頂いたけども、その後の大会で負けていたら圏外に……。自分も、そして自分のチームも知らなかったみたいで危なかった。 ――五輪金メダリストが、出場の条件を知らないなんてある?(笑)。ちなみにいまは何位? ウルフ:確か8位か10位くらいだったと思います(7月現在13位に)。 ――あ~っ、じゃあパリ五輪のシード権は獲得できないんだ。金メダリストなのに。 ウルフ:確実にないです(笑)。

落ち込んだら、部屋から2日出ない

ウルフ・アロン、ドンマイ川端氏

ときに真剣に、ときにバカバカしく、インタビュアーをまっとうする、川端氏

――結果が出てなかったときのメンタル状態は? 実は2人で飲んでいるとき、柔道の話はあんまりしない。試合前になったら、「先輩、大丈夫。次は行く(優勝する)から」と言うだけで。 ウルフ:僕の場合、メンタルが落ちたときは、とにかく黙る。丸々2日間くらい、家から出ないこともある。だから連絡がとれなさすぎると、付き人に生存確認の連絡がいきますね(笑)。 ――超ナイーブじゃん。