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「さしこちゃん…」田中美久が指原莉乃の手紙&サプライズ登場に号泣 HKT48卒業コンサート、矢吹奈子らと共に大団円

 福岡を拠点とするアイドルグループ・HKT48が9日、福岡市中央区のサンパレス福岡でコンサートを行い、夜公演で3期生の田中美久(22)が、アイドルとして最後のステージに臨んだ。

 卒業した同期の盟友・矢吹奈子と「生意気リップス」を披露したほか、1期生の兒玉遥、2期生の田島芽瑠と朝長美桜とは代表曲「ロマンティック病」をオリジナルメンバーで初披露。歴代センターが続々登場する豪華な〝花道〟に、主役もフル回転のパフォーマンスを見せた。仕事で間に合わなかったと思われた指原莉乃がアンコールで登場すると、主役は顔をくしゃくしゃにして涙。指原も交えた「HKT48ファミリー」に見届けられ、晴れやかな笑顔でステージを後にした。

 「本当に最後のアイドル姿を目に焼き付けて」。10年分の感謝を詰め込んだ卒業コンサートの幕開けは、12枚目シングル「意志」だった。力強いまなざしと、決意に満ちたステップ。グループ名が書かれた旗を肩に背負うその姿には、貫禄すらただよった。

 同作がリリースされた2019年、HKT48は大黒柱・指原莉乃と兒玉遥の卒業、宮脇咲良と矢吹奈子の渡韓などが重なり、フロントメンバーが一気に不在になった。松岡はなとともに最前線を託された美久は、文字通りグループの未来を守るために歯を食いしばり、懸命に舞い踊った。あれから約5年。がむしゃらに前を向いたあの頃とは少し違う、未来への覚悟を見せつけた。

 昨年末にHKT48劇場で開かれた卒業公演から約2カ月。すでに確固たる地位を築いているグラビアだけでなく、テレビのバラエティー番組でも活躍。初主演のドラマ「シンデレラ・コンプレックス」ではラブシーンにも挑戦し、新たな境地を開いている。

 コンサートは「意志」の後、「大人列車」や「桜、みんなで食べた」といったコンサートの定番曲へ続く。主役の美久は次々と衣装を着替えながら研究生と「今がイチバン」を歌い、6期生には「夢は逃げない」でグループの未来を託す。センターを引き継ぐ石橋颯と竹本くるみとは、3人で「初恋よ こんにちは」を歌唱。同期で親友の坂本愛玲菜と「スキャンダラスに行こう!」を楽しげに歌い上げると、3期生全員によるバンドスタイルで「GIVE ME FIVE!」を演奏し、軽やかに笑顔とハイタッチを交わした。「好き 好き 好き」では、2000人のファンによる16連続「みくりん」コールも決まり、盛り上がりは最高潮に。18年のAKB48選抜総選挙で10位に入り、選抜を勝ち取った「センチメンタルトレイン」もセンターで歌い踊ると「その時」がやってきた。

 〝2人〟のファンなら聞き間違いようのない、エレキギターのイントロ。アイドル史上に輝くコンビ「なこみく」が、肩を並べてスタンドマイクの前に立ち「生意気リップス」が始まった。もう2度と見られないかも知れない〝両雄〟の姿に客席も大歓声で答えた。続く「ロマンティック病」で田島芽瑠、朝長美桜、「12秒」で兒玉遥まで登場。憧れ、背中を追い続けた「先輩センター」とともに躍動した。

 在籍時、矢吹と初めてダブルセンターを務めた「早送りカレンダー」では、ステージの袖にいる矢吹を美久が急きょ連れ出し、一緒にパフォーマンスする場面も。ちゃめっ気たっぷりな美久に振り回されながら、矢吹も満面の笑みを見せた。

 アンコールでは紫がかったピンク色のドレスに着替え、故郷・熊本への思いを綴るソロ曲「わたしのふるさと」をしっとり歌い、10年間ともに歩んだ同期とは「夢の河」を歌唱。MCでは「いろんなことに挑戦することも多くなって不安も多いけど、守ってくれるみんなが本当に大好き」とファンへの変わらぬ信頼を口にし、「HKT48で過ごした時間は、生きてきた中で一番の青春だと、胸を張って言えます。ここで頑張ってきたことが勇気に、自信になる」と決意を新たにした。

 「しっかりHKTを守ってくれてありがとう。美久のおかげで大好きなHKTが大好きな形のまま存在してくれたと思ってているよ」。指原莉乃の手紙でこれまでを労われると、手で顔を覆って涙。豊永阿紀の代読が終わる瞬間に本人が登場すると「さしこちゃん…」と、更に涙で顔をくしゃくしゃに。「(番組で)たくさん共演できたらうれしい」とエールを送られ、「ありがとう…」と声を絞り出した。

 「美久ちゃんの背中は、小さいのに本当に大きくて。これからどうしよう、という時、たくさん先輩が卒業して1人で背負おうとしてくれた美久ちゃんの姿を、いつも思い出しながら頑張っています。これからも美久ちゃんが誇りをもってHKT48だったと言えるようなグループ、守ってきてくれたHKTを私たちも守って、強くして。帰ってこられる場所をいつでもつくっておく。何かあったら、いつでも帰ってきてください」 チームHキャプテン・豊永の真っ直ぐな言葉に背中を押され「10年桜」へ。桜の花びらが舞う中、最後のパフォーマンスを終えていったんはけたが、ダブルアンコールに応えて再登場。この日2度目の「ロマンティック病」には指原や矢吹も参加し、ステージはよりいっそう華やいだ。笑顔と涙と、また笑顔。HKT48らしさを詰め込んだような大団円で「アイドル・田中美久」に別れを告げた。

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