黄ばんだ“90年代”のボロボロキーボードを修復したら…… 新品同様に生まれ変わった姿が37万再生 「音がいいね」「すばらしい」(1/3 ページ)

同タイプの製品を懐かしむ人も続々。

» 2024年05月21日 11時00分 公開
[五月アメボシねとらぼ]

 昔のキーボードを修復し、現代のPCでも使えるようにした動画がYouTubeに投稿されました。妥協のないこだわりの修復が反響を呼び、記事執筆時点で37万回以上再生されています。

Restoring IBM Model M Keyboard with Destroyed Cable + USB mod

古いキーボードが新品のように

 動画を投稿したのは、年季の入ったデジタルデバイスや工具、調理器具などを修復する動画を公開しているYouTubeチャンネル「Odd Tinkering」(@OddTinkering)。今回の動画では、1995年製だというIBM Model Mキーボードの修復に取り組みます。

 修復前の状態ではキーボードの表面が全体的に黄ばんで汚れており、ケーブルは被覆ごと断線してボロボロに。まずはカバーとキーキャップを全て外し、中の基盤も取り出します。

ボロボロのキーボード ボロボロのキーボード
キーキャップを外す キーキャップを外していく

 次はブラシでこすり洗いしたカバーとキーキャップをまとめて、濃度12%の過酸化水素水の中へ。温度調整をしつつ、UVランプを照射した状態で一晩置きます。これは「レトロブライト」と呼ばれる、黄ばんだプラスチックを漂白する手法です。

 ただし、過酸化水素水は皮膚や粘膜に触れるとやけどを引き起こす恐れがあり、目に入ると失明の可能性も。十分な知識を持って安全性を確保する必要があるため、安易にまねをしないようにしましょう。

レトロブライト カバーとキーキャップを漂白する

 次は、ケーブル周りも現代のPCで使えるように修復していきます。もとの状態ではケーブルの取り外しができませんでしたが、USBコネクターを新たに設置してUSBケーブルを抜き差しできるように改造します。

 最後にキーボード内部にたまったホコリを綿棒などで掃除して、全ての部品を組み立てれば修繕は完了です。修復完了したキーボードは真っ白ではありませんが、当時はこれが新品の色。80年代から90年代のPCではおなじみの色合いです。

 動画はここでは終わらず、投稿者さんは“昔風のコイル状ケーブル”も再現。まっすぐなケーブルを金属棒に巻き付け、温風で温めてから水で急冷してコイル状に変形させます。まっすぐに戻っていかないよう、曲がった部分を逆向きにねじれば“コイル状ケーブル”が完成です。

修復完了 修復完了!

 ボロボロの古いキーボードを現役復活させた手腕に、視聴者からは「すばらしい仕事」「愛と敬意を感じる」「見ていて楽しいよ」「キーを外す音がいいね」「なんとクール」などの反響が。同タイプのキーボードを使っていた人からの「強烈なノスタルジーにおそわれた」「忘れていた古い友人に会ったような気分」といったコメントも見られました。

画像は「Odd Tinkering」のYouTubeチャンネルより引用

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2409/18/news028.jpg 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  2. /nl/articles/2409/18/news190.jpg 人気格闘家、アイドルと2ショット写真披露するも……表情落差がすごいアイドルにファンから励まし「仕方ない。そこでは勝てない。試合で勝とう」
  3. /nl/articles/2409/18/news137.jpg 森口博子、飛行機内でまさかのアクシデント 「気圧でこんな事に」……ビショビショになってしまった姿を見せる
  4. /nl/articles/2409/17/news102.jpg そうはならんやろ “0円の画材”と“4万円の画材”、それぞれでジョーカーを描いてみた結果に驚き【海外】
  5. /nl/articles/2409/19/news146.jpg 大沢たかお、「キングダム」で20キロ増→近影に驚きの声「王綺将軍とのギャップ……」「随分体型が変化」
  6. /nl/articles/2409/19/news049.jpg 使用済みタオルはどこに置くのが正解? ホテル従業員に“神客”と喜ばれる「チェックアウト時の行動」はこれだ!
  7. /nl/articles/2409/18/news164.jpg 売上7億円超の人気漫画『小悪魔教師サイコ』作画家・合田蛍冬氏が出版社を提訴した訴訟が和解 同一原作の後発漫画が出版されトラブルに 出版社は謝罪
  8. /nl/articles/2409/19/news019.jpg 洗濯機から発生する“わかめ”を一発で撃退できる方法! 「早くやれば良かったと後悔」する掃除術が超簡単
  9. /nl/articles/2409/17/news187.jpg 「高くて買えないので作った」 “自作過ぎるPCパーツ”が脱力感あふれるアイデアで反響「超低コスト、超軽量!!」「消費電力0」
  10. /nl/articles/2406/25/news020.jpg 雑草だらけで荒れた庭を、素人夫妻がDIY→2年後…… 目を疑う変貌ぶりに「お見事としか言いようがない」「外国の映画に出てきそう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  2. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  3. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  4. 「僕ですかこれ」 垢抜けたい男性が“劇的イメチェン”→その大変身に「すげええ!」「泣けたわ」と仰天
  5. 第5子妊娠中の宮崎麗香、子どもたちとの“奇跡の1枚”が撮影される ギャップ満載な“現実”ショットも話題に
  6. そうはならんやろ “バラの絵”を芸術的に描いたら……“まさかの結果”が200万再生 「予想を超えてきた」【海外】
  7. 天皇皇后両陛下の那須静養、愛子さまが天皇陛下のため蚊を手で払う場面も…… “仲むつまじいショット”が約240万再生
  8. 「脳がおかしくなった」 新宿駅を出る→“まさかの光景”に思わず三度見 「意味わからん」「田舎者にはマジでダンジョン」
  9. 合宿前の兄たち、0歳末っ子と離れたくなくて…… メロメロな“別れの光景”に「あーもうなんて尊い」「幸せ」430万再生突破
  10. 雑草だらけの庭が“たった1台の草刈り機”で…… “見事な変化”に7000万再生 「よくやった」「まさにプロ」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」
  鄙サ隸托シ