町田のU―23日本代表MF平河悠（23）がイングランド2部ブリストル・シティーから獲得オファーを受けていることが30日、分かった。買い取りオプション付きの期限付き移籍で、交渉は最終段階を迎えているという。
　平河は細かいボールタッチと緩急をつけた独特のドリブルが武器で、守備でも高い強度を発揮できる現代型のサイドアタッカー。左右両サイドで遜色なくプレーできるのも強みだ。昨季はJ2リーグ35試合6得点4アシストでクラブのJ1初昇格に貢献。今季は16試合2得点4アシストをマークしている。

　パリ五輪アジア最終予選を兼ねた4月のU―23アジア杯でも全6試合に出場して出場権獲得に貢献し、今月3日に発表される五輪本大会メンバー入りも期待されている。

　現在J1首位に立つクラブは必要戦力として慰留に努めつつ、平河の今後の成長に最大限の配慮をする方針。移籍が成立すれば、クラブ史上初の海外移籍選手となる。ブリストルCは昨季イングランド2部で24チーム中11位。8月10日のハル戦で新シーズンの開幕を迎える。

　◇平河　悠（ひらかわ・ゆう）2001年（平13）1月3日生まれ、佐賀県鹿島市出身の23歳。佐賀東―山梨学院大。21年9月に23年からの町田加入が決まり、特別指定選手として同年12月の新潟戦でプロデビュー。23年6月にパリ五輪を目指すU―22日本代表に初選出。1メートル72、70キロ。利き足は右。

　▽ブリストル・シティー　1897年創設。本拠地はイギリス西部の港湾都市ブリストル。1976年から80年までトップリーグに所属していたが、それ以降は下部リーグで2015年からは2部。英国人のリアム・マニング監督（38）が昨年11月から指揮を執る。アシュトンゲートスタジアムは2万7000人収容。

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