入学試験は人をたくましく育てる
中学受験はとても過酷です。
「小学校時代はしっかりと遊ぶ必要があるのに、勉強ばかりさせてかわいそう。」
などと言う人は一定数います。
上位の学校を狙っていないお子様であっても、毎月のようにある試験で成績の上下を味わい、メンタルを鍛えられていきます。
結果がどうであれ、中学受験で身につけた知識はもちろんのこと、精神的な成長は一生の財産になっていきます。
高校入試は、話が変わります。
東京都の私立高校実質無料化政策のおかげで、私立高校進学のハードルが下がりました。難関校以外の高校の場合、事前相談により入試当日の点数いかんにかかわらず、ほぼ合格が決まっています。
都立高校でも、推薦入試があります。倍率はかなり高くはなりますが、合格しなくても一般入試での再チャレンジができます。ですから、可能性があるのならば、推薦入試を受けない理由はありません。
私立高校の事前相談にしても、都立高校の推薦入試にしても中学時代の成績が一番大きな要素を占めています。受験勉強で求められる能力とは別の力が必要なのです。
大学入試も大学により一般入試で入学する生徒の比率が50%を割っています。所謂大学受験を経験せずに大学に入学している学生が半数以上いるわけです。
そのことが悪いとは少しも思いません。
母校・慶應義塾は30年以上前から内部進学30%推薦入学20%一般入試50%で、入学後の学力に大きな差はありませんでした。
自分が高校からの内部進学であったからと言うのもありますが、自分自身に感じる弱さというのは、感じていました。大学入試と言うのは、18歳までの人生を見直す絶好の機会です。それをしないまま大学に入学したのが本当に良かったのかどうか、わかりません。
結局どの道をたどったとしても、教育に関わる仕事についていたとは思います。
高校受験生を指導していた時のこと。
地域の一番校に推薦入試で進学した生徒がいました。
その子が、3年後に指定校推薦で難関大学に進学しました。
そして、「講師をしたい」と言って、面接に来てくれました。
嬉しい思いはあったものの、無条件に採用するわけにはいきません。
面接でじっくり話をすると、どこか弱さを感じてしまうのです。
入試というものを1回も経験せずに大学生になったこの学生。
それが、入試のために時には厳しい指導が必要な塾と言う場には向いていなかったのです。
塾なり家庭教師なりには、お預かりした生徒に対して結果を出すことが求められています。
でも一方の生徒にしてみると、結果がどうであっても入試に向けて全力で向うと言う経験こそが一番大事なのだと思います。
入学試験は人を成長させる最高のツールと言えるのではないでしょうか。
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