灯籠廻船

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死者を運ぶ船の上で繰り広げられる、人間と怪異の魂のぶつかり合い

投稿者: しゅんかち
[2019年 11月 03日 01時 25分]
生と死の狭間。死者を運ぶ船である『灯籠廻船』に迷いこんだ主人公たち人間と、彼らを排除しようとする「ヤツマタ様」という怪異の死闘を描いた作品です。

人智を超えた超能力を振りかざすことで、これでもかと容赦なく命を奪おうとするヤツマタ様に対し、ただの一般人である主人公たちがどう生き延びるかが見どころになっています。敵であるヤツマタ様は八人いるのですが、それぞれが個性あふれる凶悪な能力を所有しており、「さすがに今回は無理なのでは?」と手に汗握りながらハラハラする展開の連続でした。

そして、ただのホラーや超能力バトルでは終わらず、最後にはあっと驚くようなどんでん返しも待っています。

テンポよく読み進められる娯楽作品でありながら、命や親子関係といった深いテーマについても考えさせられる名作なので、「ホラー」というジャンルを見て敬遠している方も、これを機会に読んでいただけたらなぁと思います。
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