圧倒的な世界観、描写、構成
そこには想像を掻き立てられる近未来がある。荒野、荒廃した遺跡、近未来都市、超越的な科学力。発展しているが、貧富の格差がある都市に住む主人公と様々な住人。
現実に存在していると、この宇宙の遥か彼方な惑星に存在していると錯覚するような世界が広がっており、一気に物語に引きずり込む。
繰り広げられる戦闘。その凄まじい描写は硝煙の匂いや爆風を感じ取れるかのようだ。
まるで命を吹き込まれたかのような登場人物の心情や行動は、より一層物語を加速させる。
思惑、策謀、葛藤、意地。それらが絡み合い、混ざり合い、あなたの心を掴んで離さない。
物事には原因があり結果がある。過去があり現在がある。それらはすべて繋がっている。
そう感じる、いや、感じさせられる。
一度でも読んでしまうと、あなたはもう虜になるだろう。離れられなくなるだろう。
読まなければ人生損をしていると断言できる作品だ。