意味が分かると怖い話・意味怖 とは
「意味が分かると怖い話」とは、一見何でもない日常的な出来事や会話の中に真相が隠されていたり、悲しい事実が発覚したりする短編です。
これらの話は、読者の想像力を刺激し、何気ない日常の中に潜む恐怖を鮮やかに浮かび上がらせる、知的で斬新な(ホラー)ジャンルとして人気を集めています。
一例としては下記のような話です。
92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/02(土) 18:50:52.98 ID:5e2tTJbD0
ある地方の女子大生が東京の大学に進学が決まり、
東京に一人暮らしする事になりました。
とあるマンションで生活を始めているうちに、
ある日部屋に小さな穴があいているのに気づきました。
その穴は隣の部屋に続いていて、何だろうと覗き込みました。すると、穴の向こうは真っ赤でした。
隣の部屋は赤い壁紙なのかな、と思いつつ次の日も、次の日も
その女子大生は小さな穴をのぞいていました。
いつ見ても赤かったので、隣の部屋が気になった女子大生はマンションの大家さんに聞いてみることにしました。
「私の隣の部屋にはどういう人が住んでいるんですか?」
すると大家さんは答えました。「あなたの隣の部屋には病気で目が赤い人が住んでいますよ。」
(まあこの話は超有名ですし解説もなにも「あなたの隣の部屋には病気で目が赤い人が住んでいますよ。」と本文中に説明があるのですが…)
ひとつ補足すると、「いつ見ても赤かった」ので「病気で目が赤い人」は常時目を見開いて穴の前にいたってことですね。
(そのまま死んでしまっているのではないか…という解釈もできそうです)
といった感じで、本記事では、厳選した「意味が分かると怖い話」を20本紹介し、その恐ろしい真相を解説します。
「意味怖」を解説する記事ってほかにもあると思うんですが、正直納得いかないものも結構あるんですよね。本記事は、有名なものからマイナーなものまで、私が個人的に納得のいく解説を付けられたものだけを掲載しています。
解説無しでいくつ理解できるか確かめてみてくださいね!
女子高生「めっちゃ怖い話し聞いた」
めったに乗らない電車で女子高生の
一群と遭遇そこで聞いた話
女学生
「めっちゃ怖い話し聞いた」その他
「何?」
最初はあんまり(ほとんど)怖くない話から。
女子高生がおばあちゃんから聞いた、とある電話が掛かってきて……
アンジャッシュのコントみたいな話です。
怖い話の特集かな
風呂上がりに、テレビでも見ながら髪を乾かそうかと
思ってドライヤーを持って部屋へ行ってテレビをつける。
いきなり怖い女の人の顔どアップ。怖い話の特集かな。
なんか色がおかしいけど、まあリサイクルショップで
安くで買った古いテレビだからしょうがないか。
とても短くシンプルですが意味が分かるとゾッとする、お手本のような「意味怖」です。
この話の類型は漫画のホラー回でも何回か見たことあります。似てる話も合わせて紹介しています。
あのバスを降りなければよかった…
ある家族が妻の実家に遊びに行くために田舎までのバスに乗っていた。
山のふもとあたりまできたときに、子供が「おなかへった」とだだをこね始めたので、
しょうがなく途中のバス停で降りて近くの定食屋で食事をすることにした。
意味怖としてはかなり有名な話。
意味に気づけば「ああ…確かに…」と夫のように思うはずです。
無意識だからできたのかなぁ
ある日の夕方。
僕が自分の部屋で本を読んでいると、突然窓をバンバン!と叩く音がした。
びっくりして振り返ると、友達のB君が興奮しながら窓を叩いていた。
「A君!開けて開けて!!」
僕が慌てて窓を開けると同時に、物凄い勢いでB君が話し出す。
「あのさ、ついさっきの話なんだけど!!」
「ちょ、ちょっとB君、その前にさ…」
「まあ聞けって。さっき自転車乗ってたんだよ。河原走ってて」
「…うん」
「暫く走ってて、何かおかしいな~って思って自転車降りたらさ…」
「どうしたの?」「自転車のチェーンかけたまんまだったんだよ」
これはちょっとゾクっと来ます。友だちのB君が突然窓を叩いて訪ねてきて…
たぶんお互いに悪気がないのが悲しい……
サウナ
銭湯に行った。あがる前にサウナで一汗かくのが俺の日課だ。
俺が入って1分くらいで、男が1人入って来た。
勝負だ。コイツが出るまで俺は出ない。これも日課だ。
個人的に好きな話。
「あ~なるほど! なるほど…うわぁ…」となることウケアイです。
高層マンションのエレベーター
友人の話
その友人は高層マンションに住んでいます。
彼は14階に住んでいるためエレベーターは必須なのですが。
夜中に帰宅したときのことです。
エレベーターに乗って14階のボタンを押し、
ドアが閉まり動き出したところ、8階のボタンのランプが点灯したそうです。
意味怖としては超有名な話です(洒落怖で言う「八尺様」や「くねくね」クラスじゃないでしょうか)。
とても完成度が高く、初めて意味に気づいた際は私も「ヒェェ…」となりました。
結婚したら一緒に住もう
「ねえ、お母さん。結婚したら一緒に住むって話、考えてくれた?」
「ダメよ、何を言ってるのよ。せっかくの新婚生活なのに。慎一さんにだって迷惑がかかるじゃない」
「大丈夫だって。慎一さんちは資産家で、家だって大きいんだから。べつに気にする必要ないって」
「そういう問題じゃないわよ。
『嫁入り道具に余計なモノまで付いてるわね』なんて笑われたら、
お母さん恥ずかしくって、相手のご家族に顔向けできないわよ」
「あははは、出来ちゃった結婚で嫁入りしようっていうのに、今更恥ずかしいことなんて何もないってば」
これも心霊系の話ではないのですが、ちょっとゾッとしてしまいます。
同時に、話の巧さに感心してしまいました。
科学が好きだった母
久しぶりに実家に帰ると、亡くなった母を思い出す
女性には珍しく科学が好きだった母
そういえば元素記号表を丸暗記していたっけ・・・母は認知症だった
身の回りの世話をつきっきりでしていた父を困らせてばかりいた姿が目に浮かぶ
そして今は亡き母の書斎に入った時、私は初めて違和感を覚えた
母にプレゼントしたカレンダーが見つからない
何の気無しにテーブルを漁ると、ハサミでバラバラにされた幾つかのカレンダーの切れ端が順序良く並んでいる事に気が付いた
これも有名な意味怖です。
ギミックとしてはわかりやすいので、自分で調べてみて「おお~!」となることをお薦めします(?)
部屋にある人形
『大学時代に友人がいきなり、部屋にある人形が呪われてるって騒ぎだしたんだよね。
んで詳しく聞くと、ヨーロッパに旅行に行った時に買った、揺り椅子に座った老人の人形
がとにかく呪われてるって言うわけ。呪いの人形の話とかよく聞くけど、実際目にしたことなんてもちろんないから、
オレちょっとワクワクしちゃってさ。
それにもともとそういう心霊の類はいまいち信じてなかったから、
人形をもらって本当に呪われてるのか確かめてみようと思ったんだ。
このパターンの話はよく見かけますが、シンプルながらよくできた話です。ゾクリと来ます。
消防士と警察官の友人
俺の友人に東京消防庁の消防士と地元交番の警察官がいて、お互いにとても仲が良い。
そんな友人達の話なんだがこのまえ
久し振りに会って居酒屋で三人で飲んだんだ
消防「この前現場があってさ、親子が三人仲良く川の字になって
黒コゲで死んでんだよ。良く火事になったら落ち着いて逃げましょう、
なんて言うだろ?それは不可能なんだよね、
ガス吸うとまず体が動かなくなるわけ、
意識のある中でジワジワと焼かれていくんだ。
だからきっついんだろうな・・・」
これも有名な意味怖。
サイコミステリー感があり、蛇足かもしれませんがその後の話も知りたくなる一編です。
声を失う手術をした○さん
とある病院での夜中の出来事。
記録室で書き物をしていたら、ひょっこりと部屋を覗く気配がした。○さん。
「どうしたの?○さん」
声を失う手術をした○さん、困ったように立っている。
「家に電話?何かあった?書類なら今書いてるよ?」
(おそらく)医者である語り手のもとを訪れた○さん。○さんは手術で声を失ってしまったため、身振り手振りでなにかを伝えようとしてきますが……
三人の友達とふしぎな遊び
俺はいつも三人の友達とふしぎな遊びばかりしてた。宇宙ごっことか心霊の遊びとか。
北斗七星を見ては宇宙にお前らと一緒に存在してることに感動したりしたよな。
海へ遊びに行くときには、たらふくイカ焼き4人前食った大輔が車で吐いたよな(笑)
十分楽しかった。なにくわぬ顔で俺に教えてくれたあの言葉の意味・・。過去をばかり思いだす。
ちょっとネタバレなんですが暗号モノです。
はじめて意図に気づいたときは思わず背筋が震えました。
車運転してて信号待ちしてた時
ちょっと怖かった話。
車運転してて信号待ちしてた時なんですけど、
いきなりトントントンって車の後ろの方から音聞こえて。誰?警察?と思って後ろ見たら誰もいない。
比較的わかりやすいと思います。シンプルながらゾクリとくる話。
神の目
私は妻のセンスで、洋館風の家に住んでいる。
おかげで、私の相棒であり家族の猫にベストマッチする洋間が、私の部屋だ。
ロシアンブルーの毛並みがよく映える。彼の名前はノイズルド。
あの人ひとりが入るほどの大きな桐箱が、私の宝物である。
ノイズルドも気に入っているようで、蓋の上を寝床にしていた。なぜあんな箱が宝物なのかって?
人は信じないが、あの箱に身を収め目を閉じると未来に行けるのだ。
怖さ、気味の悪さのなかに色々な要素が散りばめられています。
非常によくできた話で感心してしまいます。
若々しく見える年上の女
ある年上の女と知り合った。
40になったばかりというが20代後半に見えるくらい若々しく
美人で妖艶でいい女だった。
何度か会う内に俺の部屋に来る事になった。
これは思わず「ひえっ...」となる話です。
色んな意味で…。
妹に会いたい
・12/15
さて、何を書くものか。
誰かに見せるわけでもないが、何となく最初は自己紹介。
両親を墜落事故で亡くした俺は去年から妹と二人暮らし…だったのだが、
その妹は今年の春から留学中。
帰ってくるのは3月だ。
というわけで今年の冬は一人で生活。
暇だから日記でも書いてみる。
ちなみにこれは妹が去年のクリスマスにくれたノート。
ツリーの絵が描いてある。
ん…意外と書くこと無いな。
今日はもう寝ることにする。
妹、おやすみ。
これもよくできた話。
ゾッとすると同時に哀しくなります。
妻が初めての子供を孕(みごも)った
長年連れ添ってきた彼女と、ついに結婚することになった。
彼女は嫉妬心が強い子で、他の女の子と話をするだけですぐに不機嫌になるんだ。
でも、本人は浮気をまったくしないし、俺だけを愛してるって何度も言ってくれた。
だから俺は、彼女と結婚することに決めたんだ。
初めて読んだときは「???」だったのですが、読み返して意味がわかったときは鳥肌が立ちました。
心霊系ではないですがぞっとさせられる話です。
実家暮らし
俺、実家暮らしなんだけどさ。
さっき彼女に『今夜会える?』ってメールしようとして、
間違って家にいるカーチャンに送っちまったわけwww
短いながらも非常に完成度の高い「意味が分かると怖い話」です。
意味怖は霊や怪異よりもヒトコワ系の怖さが際立ちますね。
2万4千円のヘッドホンが突然壊れた
さっき、2万4千円のヘッドホンが突然壊れた。
音楽を大音量で聴き過ぎたせいか、いきなりプチッと音が出なくなった。
俺はムカついて思わずわざとテレビを床に落とした。
とてもわかりやすいですが、「あっ....こわ~....」とゾッとする話です。
わたしは このさきの へやに いるよ
俺が小学生の頃の話。
俺が住んでいた町に廃墟があった。
2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートでできていた。
ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、
地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。ある日、俺は友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。
最後にめちゃめちゃ怖いやつを。
普通に読んでもかなり怖い話なのですが、込められた意味に気づくとさらに怖いです……
「意味が分かると怖い話」まとめ
「意味が分かると怖い話」は、単なるエンターテインメントとしての楽しみだけでなく、大袈裟に言えば、私たちの思考や感性を豊かにするものにも思えます。
これらの話を解釈する過程は、私たちの創造性を刺激し、言葉の裏に隠された意味を読み取る能力を向上させてくれます。
そして、物事を多角的に見る目や、人間の心理や社会の暗部についての洞察力を養ってくれます。
恐怖の向こう側にある、より豊かな気づきと学びの世界を探索してみてはいかがでしょうか!