ご縁があってゴージャスなお食事に行ってきました。
場所は大手町、地下鉄大手町駅A5出口からすぐのところ。
Bulls Tokyo(ブルズ トウキョウ)
千代田区大手町2-3-1 大手町プレイス ウエストタワー 1F
ビルの前には杉本博司の彫刻がそそり立っています。
この辺はパブリックアートが多いですね。
道の向こう、あちらの向こうにも大きな彫刻が。
お店の入り口はガラス張りになっています。
入ったところはウェイティングバーになっています。
こちらで暑さから解放され、ホッとするためのドリンクをいただきます。
バーの天井にはトロンボーンをたくさん組み合わせたものが!
正面の書(画?)もステキ。
フランボワーズのお酒にスパークリングワインを加えたキール、
私は同じくキールをノンアルコールで作ってくださいました。
さて、暑さから逃れて一息ついたところでお席に。
レストランエリアはオープンキッチンを抜けた先にあります。
壁には大きな絵画やウォーホル風の作品があって、
天井にはシンバルが釣り下がっています。
なかなかおしゃれです。
テーブルには本日のメニューと
それにマリアージュしたワインリストのカードがありました。
最初のワインは
リースリング ゼクト ブリュット ルードヴィッヒ モーゼル
白の泡です。
さっぱりとしたおいしいワインだと言っておりました、オットが。
私はジンジャエール。
アミューズが出てきました。
金華豚のリエット、スモークパプリカのピュレ添え
隣はセミドライトマト、です。
ローズマリーを使ってちいさなちいさなパイナップルのように作ってあります。
パプリカのピュレが燻製のいい香りです。
添えられたパリパリはチーズです。
前菜です。
海の幸と季節野菜の取り合わせ、魚介のスプマンテ添え
茹でた絹さやでかごを作り、その中にホタテ、ウニ、鮑、クルマエビが入っています。
一番底にはセロリのムースが入っていました。
ソースはビーツのソースで、黒く散っている粉は黒トリュフです。
これは見た目も味もステキです!
スプマンテの泡は(当たり前ですが)口の中ではかなく消え、
絹さやのかごからは次々においしい魚介が出てきます。
その一つ一つがおいしく、ウニと鮑の食感の違いなど
色々楽しめます。
あわせるワインは
グラッドストーン アーラー2021
こちらも白です。
う~ん、香りがいいとはオットの弁。
温前菜がきました。
トリュフ風味のムースリーヌ、セップ筍のヴェルーテと共に
テーブルには蓋つきの器が運ばれて、
お席で蓋を取ってくれます。
蓋を開けたとたんに香るのは・・・
そうです、セップ筍の香りです。
セップ筍とはポルチーニの名前でよく知られているキノコです。
浮島のイメージで、トリュフクリームの蒸し料理がセップ筍ソースの中に浮かんでいます。
上にはキノコがひとひら。
かなり香りが強く、キノコ好きのオットはパンでこそげて最後の最後までいただいていました。
そう、このお料理と一緒にパンも来ていました。
ふんわりもっちりしたパンです。
バターも適温になっていて、食べやすくおいしい。
ワインは赤、
シュベートブルグンダー グーツワイン サルヴァイ2016
香りが強い料理に合わせてすっきりした赤、軽い感じ、だそうです。
次にスープです。
パリソワール
ガラスの器に入ったビシソワーズです。
私はブルー系の器、オットは茶系の器でした。
スープを一口いただくと、なめらかで冷たくておいしい!
コンソメジェルと一緒にいただいていると、ん?
まるでウニのように入っているコンソメジェルだけでない、
なにか甘いものが。。。?
あとからお話を聞くと、サツマイモのピューレ状のものが少し入っているそうな。
ひとさじひとさじ味が変わるスープにびっくり。
そして器でパリの夕日を表現している物語性にもまたびっくり。
ブルーから黄色に変わっている器をチョイスしているところもステキ!
お魚料理に合わせたワインが来ました。
I.G.P. メディテラネ・ヴィオニエ・サント・フルール トリエンヌ
バター系に合う、複雑な味だそうです。
おいしい!そうな。
お魚料理です~。
千葉県産スズキのポワレ ブールルージュです。
お魚料理に赤ワインの濃厚なソースを合わせるって意外!
スズキは皮目をパリッとしあげて表面に軽くレモンをしてあるそうです。
ソースとのバランスが絶妙です。
スズキの上にはパリッと下ネギが、
下には柔らかくしたネギが入っていて、このネギが甘かった。
(あまりネギを好まない私がおいしいと思いました)
どのお皿も見た目がきれいで絵画のようです。
次はメインの肉料理、その前にお口の中をリフレッシュ、グラニテです。
グレープフルーツとバジルのグラニテ
グレープフルーツはピンクを使用、
シャリシャリとさっぱりと。
小さく細かく入っているのがバジルです。
なかなかバジルを上手に使えないのですが
こんな使い方もあるんですね。
最後のワイン、お肉料理に合わせたワインです。
モンテ ディ ラーニ ヴァルボリチェッラ クラシッコ スペリオーレ2014
豊かな味わいのワインだそうで、
オットはいたく気に入りおいしいおいしいといただいていました。
お肉料理です~!
常陸牛ヘレ肉のグリル、ピザラディエール見立て2種のソース
ソース、2種類です。
お皿の左側がポートワインを使った甘めのソース、
右側は赤ワインとバターのソース。
濃度が違うのでまるで潮の境目のように見えます。
お肉はびっくりするほど柔らかでおいしかった!
ホントにおいしかった、おいしかった、おいしかった、、、
と何回も書きたいぐらいのお味でした。
添えられた三角のはジャガイモのキッシュ。
白とグリーンのアスパラとオリーブ。
感激の肉料理の後は
アヴァンデセール
洋風わらび餅
デザートの前にデザートが出てくるという
近年経験していない丁寧なフレンチをいただいているところでゴザイマス。
わらび餅はクランベリーのわらび餅。
見た目はゼリーですが、食べてみると
うん、わらび餅。
そしてソースはアールグレイソース。
ベルガモットの香りがしっかり香る紅茶そのもの。
小さな器ですが楽しめました。
のあとにデザートです。
バスクチーズとアーモンドプラリネ。
大きな器が来ましたよ~。
うわ~、小さな箱庭だぁ!
しかも仕上げはテーブルで、とのことで
エディブルフラワーのエキスをシュシュとかけてくださいます。
おお~、いい香り!
真ん中のシャーベットはブラッドオレンジ。
バスクチーズケーキは塊ごとに風味が違います。
プラリネもおいしい~。
最後に飲み物、オットはコーヒー、私は紅茶です。
あわせて小菓子がついてきました。
横長の、墨で一文字を描いたかのような器に乗っているのは
チョコケーキ、フィナンシェ、ココナツマカロン、マドレーヌ、オランジェット
いや~、満足しました。
一皿一皿が絵画的で美しく、しかもストーリーがあります。
量も程よく、一つも残すことなくすべていただきました。
オットに言わせるとワインのマリアージュも
それぞれのお料理によく合っていてとてもおいしかったとのこと。
大食漢のオットは、料理の量が少し物足りないと思ったようでしたが
いやいや、立ち上がったら思いのほか満腹!となっていました。
いただいたお料理は「動」というコースです。
久しぶりにとてもおいしいフレンチを堪能させていただきました。
シェフにもご挨拶させていただき、
こんな物語性のある楽しいお料理を作る方とは
もっとお話ししたい!と思ったワタシでした。
サービスの若い方々もとても丁寧な対応で
フロア全体が大変品のいい空気となっていました。
帰り道は東京駅まで徒歩7,8分でしょうか。
とても便利な場所にあります。
ちなみに、こちらのお店は土日はお休みです、
予約検討の際にはお気をつけて。
大変おいしいお料理を
ごちそうさまでした~!