するとまだ出発しない内に肩をさすられるような感覚があり、
目を開けると知らないお爺さんが立っていたので、
何事かと思いイヤホンを外して「はい？」と言うと、席を譲ってもらえないかと言われた。

電車内は既に席は埋まっているようだけど、私は正直に
「すみません、具合が悪いのでお譲りできないです。他の方にお願いします。」とお断りした。
でも老人は「膝が悪くてねぇ……腰も痛いし……
●●駅(その駅から30分程の駅)までだから……つらくて……」と粘る。
何度も「すみません本当に具合が悪いんです。」「他の方にお願いしてください。」
と言っても聞きゃしないし、
「ここは始発駅なので、次の電車を待てば確実に座れますよ。」と提案しても
「でも急いでるから……」と譲らない。
挙げ句の果てには「あんた若いんだし、ちょっとくらい我慢して立ってらんないの？」だと。
具合が悪いのにいくら断ってもしつこく食い下がられてどんどんイライラしてきて、
思わず「だから無理です！」って少し強めに断ったら、
大きなため息をついてやっと違う車両に移っていった。

個人的に腹が立ったのは、
私が座ってたのは車両の端っこの三人掛けの座席だったんだけど
私の横に座ってた派手な若い男性とスーツを着た中年男性には
一切席を譲ってくれって言わなかったんだよね。
私が若い女だから狙われたんだろうな。神経わからん。