て声が聞こえて、リアルではあんまない名前じゃん。
思わず振り返ったら、いた。
35年経ってるのに、面影あり過ぎ。
なんであんな若いの？
五十路だよ？
旦那さんぽい人が、ちゃん付けて呼んでるw
五十路なのにw
私なんか、「お母さん」だよ。お前なんか産んでねーよw
高校時代は、多分私の方がカースト的に上だったのに、
今は撫子の方がずっと上っぽくて、自分の現状にがっかりした。
声かけらんなかったよ…
めっちゃ上品な感じで、イケオジな旦那さんと手繋いで笑っててさ。
撫子があんなに笑うようになるなんて、考えたこともなかったよ。
ずっと、何考えてるかわかんないような、
アルカイックスマイルみたいな感じでいるんだろうなって思ってた。
大人しくてほとんど喋んないのに、校内ではかなり有名人だった。
幸せそうで良かったって思うのに、うだつの上がらない我が身がうらめしい。
努力したんだろうなぁ。
私も、もっとちゃんとすれば良かった。
別に、現状が不満だらけって訳じゃないけど、幸せそうな知り合い見ると、すごく羨ましい。
わかってるよ、隣の芝生だって。
他人の幸せを妬むような自分にがっかり。
私、嫌な奴だよね。わかってるよ。誰にも言えないよ。
誰にも八つ当たりできないから、ここで毒吐いて、蜜柑ヤケ食いして寝る！