伯母さんが笑いながら「この間、友達とツーリング旅行に行って、
ものすごく当たる霊能者ってのに視てもらったらしいのよ～
そしたら、『出世はできないが、腐らず真面目に働け。
そうしないと、体を壊して寝たきりになり、弟に面倒見てもらうことになる』
と言われたんですって」と教えてくれた。
下の従兄弟は「アニキ～　俺の世話になるんだから金貯めとけよ～」とからかい、
当の上の従兄弟は「弟が居ることを言わなかったのに知ってるってことは、
前もって誰か教えたってことだろ！　一緒に行ったツレの仕込みに違いない。
からかわれたんだ、クソ！」と怒っていた。

従兄弟の大学生活は順調だし、コネで良い所の就職も決まっていたし、
そもそも従兄弟は頭の回転が良くて仲間も多く
順風満帆の人生だろうなと皆思っていたから、全部笑い話になっていた。

ところが、その後従兄弟はなぜか就職が上手くいかず、結局不本意ながら小さい会社に就職
不平不満ばかり言って酒たばこ漬けで、無断欠勤も多いせいか万年平社員
まともな仲間は居なくなった。という感じで２０年程たち
先日下の従兄弟が「アニキ、不摂生のせいで糖尿病が悪化して足を切るかも。
結婚してないし、俺が面倒見るしかないか…」とぼやいているのを聞いて、
霊能者の予言？が当たったでものすごくゾッとした