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856: 名無しさん@おーぷん 23/05/01(月) 20:13:21 ID:Cn.nm.L1
阿刀田高の『迷路』って、あり得なくもない話なのかもな~と思った。
以下、『迷路』のネタバレ含むので注意。

私の旦那、ゴミや洗濯物は放置するし、
トイレットペーパーやハンドソープ類が切れても補充しない人だった。
飲み終わったペットボトルは台所に放置されるので私が洗ってラベルを剥がして分別、
脱ぎ捨てられた服は私が床から回収して洗濯、
芯だけになったトイレットペーパーは捨てて新しいのを補充、
空になったまま放置されてるハンドソープも私が補充…みたいな感じで、
気付くたびに私が対応していた。
共働きではあるけど旦那の方が拘束時間も長く忙しいし仕方ないか…
結婚前の一人暮らしの時はきちんとやってたみたいだし、
忙しくて気が回らないだけだよね…と特に注意もせず黙ってやってあげていた。

でも、私がちょっとした入院で1週間ほど家を空けて帰ってきた後、すごいことになってた。
台所は飲み終わったペットボトルとお弁当の空き容器でいっぱい、
洗ってもいないので異臭を放ってる。
ハンドソープはまだあったけどトイレットペーパーは芯だけがホルダーに入ってる
(なくなったあとは尻を拭かなかったのか…?)。

で、そこで思い出したのが阿刀田高の『迷路』という短編小説。
捨てた死体が消える不思議な井戸があって、
主人公の男は人を殺すたびにそこへ死体を捨て証拠隠滅していた。
ある時、年老いて介護が必要になった母親を殺してその井戸へ捨てたが、
いつまで経っても死体が消えない。
どんなに待っても死体は消えず、やがて腐臭が発生し、他の誰かにバレるのも時間の問題。
主人公は井戸の不思議な力が消滅し死体が消えないことにただただ狼狽し続ける。
ずっと後始末をしてくれていた母親は主人公自身が殺したというのに…みたいな内容。

母親が良かれと思って(?)黙って死体処理をしてあげたものの、
主人公はそれをありがたがるどころか「死体が消える井戸だ!」みたいに
「そういうものだ」と思い込んで次々と死体を捨てて、母親が死んだ時に詰んだわけだけど…
旦那も案外、私がいつも黙って処理してるから
「ゴミはここに置けば消える」くらいに思考停止してるのかな~と納得した。

それからは「言わなくてもわかるでしょ」と黙って処理してあげるのはやめて、
「このペットボトル洗って分別しとくね」と声をかけてから片付けたり、
余裕ありそうな時に「ハンドソープがなくなりそうだから補充しといて」
と声をかけてお願いするように。
そうしたら、いろいろと気付くようになったのか
余裕のある時に掃除や片付けなどを率先してやってくれるようになって、
予想外に良い方向へ転がった。

やってもらうのが当たり前になるのも良くないけど、
何も言わずに「言わなくてもわかるでしょ」とやってあげるのも良くないな~と、
まさかの阿刀田高から学んだわ。

857: 名無しさん@おーぷん 23/05/01(月) 20:40:59 ID:dT.f3.L1
>>856
へえ、そういうコピペが昔あったけどそもそも元ネタがあったのか。> 井戸

858: 名無しさん@おーぷん 23/05/01(月) 20:58:04 ID:Cn.nm.L1
>>857
意味がわかると怖いコピペで有名ですよね。
短くまとまってて秀逸ですが、
原作の「主人公のどうしようもないダメさ加減」もなかなか面白いです。

快楽殺人犯とかではないのに、後手後手に回って流れで人を殺し続けるダメっぷりで、
母親が黙って尻拭いする気持ちもわからなくもない感じ…