アメリカ空軍創設70周年記念ということもあってか、2017年のRIATは大西洋を越えてイギリスに飛来したUSAF・サンダーバーズがショーの主役だったと言えるかも知れません。私がサンダーバーズ(以下、”バーズ”)を見るのは2009年のソウルエアショー以来8年振り。久々に見たバーズのダイナミック且つスピード感溢れる演技は、やはり素晴らしいものでした。
RIATでのサンダーバーズ
金土日3日間の内、金曜日は曇り空の所々に青空が覗いたものの、土曜日は雨が何とか上がった中でのフライト。日曜日も青空がちょっとだけ見えなくもない程度の曇り空だった為、結局金曜日の一部を除いてフラット系の演技が中心のローショーだったのは残念でした。しかし、そんな状況だからこそ味わえた「感動」がありました。
土曜日は雨が降ったり止んだりする生憎の天候。キャンセルになったフライトもいくつかありました。バーズが飛ぶ予定の15時頃は、雨は止んでいたものの雲が垂れ込める空模様。そんな中、「シーリングの高さが展示飛行のギリギリのため、一旦が1番機が飛んでキャプテンがショーの実施可否を判断します」との会場アナウンスが入りました。
離陸~天候確認
各機がスモークチェックも終えてスタンバイする中、1番機のみが離陸。
観客が固唾を呑んで見守る上空を周回し、コンディション確認する1番機。
暫くすると「キャプテンがフライト可能と判断しました!」とのアナウンス。会場は歓声に包まれます。
盛り上がるの声援の中、待機していた2番機以降が次々にアフターバーナーを焚きながら力強く離陸してゆきます。半ば諦めていただけに、これは痺れました。
4番機だけ複座型で、ドロップタンク?(燃料が入っているかは不明)をぶら下げていました。
めでたくフライト開始
スピード感溢れるキレキレのアクロバット飛行が始まります。
RIAT 2017でのバーズ
以下、いつも通り思い切りトリミング多数ですが3日間に撮ったバーズです。
グランドスタンド席より1~4番機のテイクオフ。A/Bを焚きながらの離陸は熱エネルギー感全開のメラメラ。
離陸後、急上昇する5番機。金曜日は何かトラブルがあったのか6番機は飛ばず、1~5番機によるフライトでした。
ローショーだった為か土日は1~4番機の後、6番機、5番機の順での離陸でした。
ダイアモンド隊形で戻ってきた4機。やはり隊形が近い。
旋回しながらトレイル隊形で進入し、正面でダイアモンド隊形に変わります。縦からダイアに変わるところを見せるという意味ではブルーのチェンジオーバーターンに通じるものがあります。
4機がお腹を見せる科目は少なかったように思います。
その間にも5・6番機が背面飛行やらクロス、ナイフエッジパスを魅せてくれます。
5番機の機番が上下逆に描かれている意味が分かります。
見ていて心配になるほど間隔が近いクロス。
失速ギリギリのスローパス。
ダイアモンドパス
横一列に並んでパス。
ショーセンター辺りでスパッとスモークオフ。見事にタイミングが揃っていて感心。
猿も木からちょっと落ちます。土曜日は左端の3番機がスモークを出し忘れていました。他の場面ではちゃんと出ていたので故障ではなかったようです。