2014年3月31日月曜日

バッハ演奏の変遷:「バッハ=魂のエヴァンゲリスト」から

■20世紀におけるバッハ演奏の4段階


『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』 という本の「補章」に上記タイトルの章があり、これがとても参考になった。(本編のバッハの生涯と音楽に関する話もとても分かりやすく面白かった。)

4段階とは下記のように分けられている。

①ロマン主義的演奏の時代(~1910年代)
②新即物主義的修正の時代(1920年代~第2次世界大戦終結)
③現代的蘇生の時代(大戦後~1960年代)
④オリジナル主義勃興の時代(1970年代~)

【ピアノ練習】効率よい練習方法と集中力アップが決め手?

練習した分の進歩があるといい

今回、無謀にもバッハの平均律(第1巻・第9番 ホ長調)を練習している。

さすがに出だしから苦戦している。譜読みと指使いの模索に1週間以上かかっているが、なかなか進歩が実感できない。

で、ふと思ったのだが、もっと効率のよい練習方法があるのではないか?ということ。それと、同じ1時間でも、集中力をあげることで上達のスピードがあがるのではないか?ということ。簡単な箇所でミスするのは、技術力の問題というより集中の問題なのではないかと思った。

2014年3月27日木曜日

【ピアノ練習】近況:バッハ平均律の目標シート作れるか?

バッハの平均律、とりあえず「プレリュード(第9番 ホ長調)」から練習を始めたのだが、なかなかうまくいかない。

一番大きいハードルは「指使い」である。フーガの方はある程度むずかしい指使いだろうと予測していたが、まさかプレリュードでひっかかるとは!

2014年3月26日水曜日

【ピアノ選曲】バルトークが難易度順に並べ替えた平均律曲集だと8番目!

曲を決めた後で、カミさんからバルトークによる練習の順番(易しい順?)を教えてもらった。「そんなのあるんだったら先に言ってよ~」という感じであるが、後の祭りである。というか、今さら変える気はない。

で調べてみると、たしかにタイトルに「バルトーク編」とついた楽譜が出ている。『平均律クラヴィーア曲集 第1巻/バルトーク編』というものだ。


2014年3月25日火曜日

本「壁画洞窟の音」(土取利行)

めずらしくピアノ関連以外の本を読んだ。旧石器時代の音楽に関する話である。

土取(つちとり)利行という人(音楽家、パーカッショニスト)の書いた『壁画洞窟の音』という本である。サブタイトルには「旧石器時代・音楽の源流をゆく」とある。面白かった。



初級向けの曲集もやることにした→初見・脱力・経験

バッハの平均律だけでは、譜読み・指使いの練習が大変なので弾いた気がしない。だけど、もう1曲やるのは大変。ということで、やはり「初見の練習というか、いろんなパターン(音・指)の経験を広げる意味で、簡単な曲を軽く弾いてみる」ことにした。

とりあえずは、家にある初級レベルの楽譜から適当に選んで、このやり方で意味がある(面白くて、かつ練習になる)かどうか試してみようと思う。「脱力」の練習にもなるといいのだが。

2014年3月24日月曜日

次の曲決めた!バッハの平均律がんばってみる

いろいろ悩んだあげく、結局バッハの平均律からプレリュードとフーガをセットでチャレンジしてみることにした。指馴らし&脱力用に練習している曲も平均律のプレリュードなので、しばらくはバッハ漬けの日々となる。

バッハだけでは飽きる可能性もあるので、並行して、初見の練習というか、いろんなパターン(音・指)の経験を広げる意味で、簡単な曲を軽く弾いてみることもやろうと考えている。ただし、当面はバッハの、とくにフーガの指使いを覚えるだけで精一杯だとは思うが。

2014年3月23日日曜日

音大の卒業演奏会を聴きに行った

縁あって、とある音大の卒業演奏会を聴きに行った。初めての体験である。それほど期待してはいなかったのだが、意外によかった。

一つには、日ごろほとんど聴くことのないフルートの演奏をいくつか聴くことができたこと。とくに現代曲は面白かった。吹き方が多様なだけでなく、吹かずに穴をふさぐ動作で打楽器のような音を出すなど、奏法の進化を感じた。

2014年3月22日土曜日

好きなピアノ曲(独奏曲)ランキング♪

今日は、好きなピアノ曲(独奏曲)ランキングである。ソースは同じく『音楽の友 4月号』の「クラシック音楽ベストテン」から。

2014年3月21日金曜日

好きな日本人ピアニスト・ランキング♪

昨日に続いて、『音楽の友 4月号』の「クラシック音楽ベストテン」から、好きな日本人ピアニストのランキングをご紹介する。

「ピアノ・ノート」:第7章 演奏スタイルと音楽様式 2/2

読書メモ: 「ピアノ・ノート」 第7章 演奏スタイルと音楽様式 2/2


ピアノ奏法は、作曲家(の意図)やその時代、楽器、聴衆等にも関係し、常に変化し続けているものである。以下、時代順にその変遷を概観した箇所を抜き書きする。(p.183~205)

2014年3月20日木曜日

好きなピアニスト・ランキング♪

『音楽の友 4月号』で面白いランキングを見つけた。

「クラシック音楽ベストテン」(記事をみると「ベスト20」になっている)という特集で、読者アンケート(2月、有効回答数2,398)の集計結果である。好きな指揮者、作曲家、ピアニストなどいろいろ興味深い結果が出ている。

「ピアノ・ノート」:第7章 演奏スタイルと音楽様式 1/2

読書メモ: 「ピアノ・ノート」 第7章 演奏スタイルと音楽様式 1/2


■十八世紀のピアノ音楽

●十八世紀の音楽に関する状況は、現代とはかなり異なっていたようだ。アマチュアにとっても、ピアノを学ぶ(たしなむ?)ことは、演奏だけではなく、作曲や即興、つまり音楽全体の知識や技術を身につけることだったらしい。

そして弾く曲は、いまで言えば「現代音楽」である。ある意味で、羨ましい時代であった。

2014年3月19日水曜日

絵心から音楽の心を学ぶ:イマジネーションの力

珍しく絵(美術)の本を読んだ。『芸術を創る脳』を読んだときに、千住博さんの「なぜ絵画は美しいのか」の章が一番面白かったので、千住博さんの軽い本を読んでみようと思ったのがきっかけである。

『絵を描く悦び』という新書で、「千住博の美術の授業」というサブタイトルがついている。




「ピアノ・ノート」:第6章 レコーディング

読書メモ: 「ピアノ・ノート」 第6章 レコーディング


(※ほぼ割愛)

レコーディングに関する興味ある話が盛りだくさんである。

2014年3月18日火曜日

次の曲に久石譲(ジブリ)・坂本龍一もいいかも

お天気はいいのだが風が強い。「春一番」かな? なんだか落ち着きませんね~。

次の曲の選定に苦慮中である。検討中のバッハを聴くのは楽しいのだが、弾けそうな曲を探すのは難しいのだ。少し、趣向を変えてみようかと思って、とりあえず家にあるクラシック以外の楽譜を見てみた。

「ピアノ・ノート」:第5章 コンサート

読書メモ: 「ピアノ・ノート」 第5章 コンサート


■コンサート(演奏)の成功とは何か?

コンサートでの演奏を筆者は「公共演奏」と表現している。そうでないものは、一人で弾いたり、少人数の仲間内でのサロン・コンサートのようなものである。コンサートでの(公共の)演奏の「成功」とはどういうものかを語ることで、「演奏」自体の評価の難しさのようなものに言及している。

その基本にある考え方が2つ述べられている。

2014年3月17日月曜日

次の選曲♪一度はバッハの平均律をやりたいが…

ショパンの「雨だれ」を早めに切り上げたので、次の曲がまだ決まっていない。楽しいはずの選曲も今回は少しあせる。

「ピアノ・ノート」:第4章 音楽学校とコンクール

読書メモ: 「ピアノ・ノート」 第4章 音楽学校とコンクール


音楽学校やコンクールについて興味深い話が盛りだくさんである。とくに、コンクールに関する(裏)話は面白い。ただし、前章と同じくまとめづらい章なので、ここも割愛させて戴く。


・若い頃に覚えた音楽は忘れにくい→ピアニストを目指す人は、生涯のレパートリーになるような曲は、なるべく速いうちに馴染んでおいた方がよい

・音楽学校では課題曲やリサイタルが義務付けられており、レパートリーを広げる余裕はない

・コンクールの問題点など

・音楽学校もコンクールも本当に才能のある将来性のある人とはあわない
 学校やコンクールの平均的な基準で判定するため…



注:緑色の文字は引用部分(数字はページ番号)、赤い文字は私が強調したもの

2014年3月16日日曜日

ショパン「雨だれ」の到達点?と判明した課題

3月末までに仕上げる予定だったショパンの「雨だれ」であるが、一応「終わり」にした。「修了」と言いたいところだが、残念ながらそこまではいっていない。

「終わり」にした理由は、一言でいうと、今の自分の実力からするとこれ(今の状態)が限界かな~、と感じたからである。

「ピアノ・ノート」:第3章 ピアノという楽器と、その欠陥

読書メモ: 「ピアノ・ノート」 第3章 ピアノという楽器と、その欠陥

ピアノに関する興味深い話がいろいろと書かれている。ピアニストで、楽器に関する知識をこれほど持っている人も珍しいような気がする。読み物としては面白いが、抜き書きしてまとめるのは難しいので割愛させて戴く。いくつかの興味ポイントをあげておく。


・ピアノの響板は時とともに熟成するが、そのほかの部品は劣化していく

・ウナ・コルダやソフト・ペダルの話

・調律や整音(弦が切れたら大変、ハンマーのフェルトの話など)

・グリッサンドの苦労話、音の反復とアクションの話

・調律のあと良心的な調律師は鍵盤をきれいに拭いてくれるが、すべって弾きにくくなる…


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2014年3月15日土曜日

「ピアノ・ノート」:第2章 ピアノの音を聴く

読書メモ: 『ピアノ・ノート』 第2章 ピアノの音を聴く
注:緑色の文字は引用部分(数字はページ番号)、赤い文字は私が強調したもの


■自分の音を聴く能力の重要性

演奏しながら自分の音を聴くことの重要性が語られる。そして、「録音」の利用により、「聴くこと」の習慣や能力が育ちにくくなっていることを危惧している。

2014年3月14日金曜日

ヨーゼフ・モーグを新よみうりホールで聴く:ラフォルジュルネ

ラフォルジュルネのチケット、やっと予約した。あちこちに心移りを繰り返した結果、初登場の一人であるヨーゼフ・モーグを聴いてみることにした。


「ピアノ・ノート」:第1章 身体と心

読書メモ: 「ピアノ・ノート」 第1章 身体と心


■1750年~現代の欧米音楽史とピアノについて

ピアノという楽器が、各時代の作曲家にとってどういうものであったかということを通して、ピアノの特性・位置づけが語られる。スコア全体を比較的均一な音で演奏できるピアノは、作曲の、それも音楽的な実験を行う楽器としてそれぞれの作曲家に活用された。

ベートーヴェンが音楽を革新し、ドビュッシーが新しい響きを生み出したことに、ピアノという楽器はなくてはならない存在であった。

2014年3月13日木曜日

本:「音楽の文章セミナー」→音楽関連の資料の探し方

ブログ記事を書くのに少しは役に立つかと思って読んでみた本を紹介する。

結論から先に言うと、ブログを書くのにはそれほど役に立たないが、音楽の勉強と、音楽を文章で表現するための知識(大変さも含めて)を得るのには役に立ったと思う。音楽の専門家の「目のつけどころ」も感じられて、それなりに面白く読むことができた。

「ピアノ・ノート」:紹介&目次

読書メモ『ピアノ・ノート』 紹介&目次


『ピアノ・ノート』 (演奏家と聴き手のために)

チャールズ・ローゼン 著 朝倉和子 訳
(みすず書房、2009年9月)

2014年3月12日水曜日

近況:弾きながら聴くテンポの感じ方?

まだまだ寒いのに3月もあと2週間ちょっとしかない。練習の進み具合が芳しくないので少し力(リキ)をいれなくては…。いや力は抜いて(脱力して)…、頑張らなくては。

ということで、まだまだの状態ではあるが、久しぶりに録音してみた。ショパンのプレリュード「雨だれ」である。で、相当にガッカリしたのだが、なかでも…。

2014年3月11日火曜日

「芸術を創る脳」:Ⅳ.なぜ絵画は美しいのか

読書メモ 「芸術を創る脳」 美・言語・人間性をめぐる対話

Ⅳ.なぜ絵画は美しいのか(千住博)

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※作曲家・指揮者の曽我大介氏との対談。対談者プロフィールは下記参照。
 →お薦めの本「芸術を創る脳」:音楽・将棋・マジック・絵画

2014年3月10日月曜日

省エネの弾き方発見!(「雨だれ」の届かない和音)

ショパンの「雨だれ」のなかで、ずっと苦労している9度の和音(下図)だが、いい弾き方を発見した。



「芸術を創る脳」:Ⅲ.なぜマジックは不思議なのか

読書メモ 「芸術を創る脳」 美・言語・人間性をめぐる対話

Ⅲ.なぜマジックは不思議なのか(前田知洋)

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※作曲家・指揮者の曽我大介氏との対談。対談者プロフィールは下記参照。
 →お薦めの本「芸術を創る脳」:音楽・将棋・マジック・絵画

2014年3月8日土曜日

「芸術を創る脳」:Ⅱ.なぜ将棋は深遠なのか

読書メモ 「芸術を創る脳」 美・言語・人間性をめぐる対話

Ⅱ.なぜ将棋は深遠なのか(羽生善治)

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※作曲家・指揮者の曽我大介氏との対談。対談者プロフィールは下記参照。
 →お薦めの本「芸術を創る脳」:音楽・将棋・マジック・絵画

2014年3月7日金曜日

止まらずに弾く練習:「自動化」の話

このところの最大の課題は「止まらずに弾く」ことである。そこそこ弾けるようになったつもりでも、1曲を通して弾こうとすると、ミスをしたり止まったりする。

最近読んだ本からいくつかのヒントがあったので、整理してみる。自分の練習で気がついたことも含めて、なんとか練習方法を見つけたいと思っている。

「芸術を創る脳」:Ⅰ.なぜ音楽は楽しいのか

読書メモ 「芸術を創る脳」 美・言語・人間性をめぐる対話

Ⅰ.なぜ音楽は楽しいのか(曽我大介)

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※作曲家・指揮者の曽我大介氏との対談。対談者プロフィールは下記参照。
 →お薦めの本「芸術を創る脳」:音楽・将棋・マジック・絵画

2014年3月6日木曜日

練習の進み具合:ボチボチ、なのかな~?

近況、というか「雨だれ」の進み具合の中間チェックをしてみる。

『ショパン「雨だれ」目標管理シート』で設定した期限は3月31日。なので、あと3週間と少し。

お薦めの本「芸術を創る脳」:音楽・将棋・マジック・絵画

酒井邦嘉さんという人(言語脳科学者)の対談集を読んだ。タイトルに興味があったのと、その対談相手のユニークさにひかれた。音楽と絵画はいいとして、将棋やマジックが「芸術」?という軽い驚きもあった。

結構、面白かった。いきなり興味深い話があったので、読み終わる前に短い感想文を書いてしまったほどである。

《ピアノ演奏とF1レースの共通点?》

まずは、簡単なご紹介。

2014年3月5日水曜日

ラフォルジュルネ先行販売始まった!まだ決めてない!

ラフォルジュルネのチケット、先着先行販売が始まってしまった!まだ、どの日のどのプログラムに行くか、決めてない。あせる!

「ラフォルジュルネ:初登場ピアニスト3人」(ヨーゼフ・モーグ、ジャン・デュべ、レミ・ジュニエ)もちょっと気にはなっているのだが…。とりあえず、曲目をたよりに候補をあげてみた。

2014年3月4日火曜日

連載「大人のピアノ練習法」:目次

連載「大人のピアノ練習法」

目次

(1)  鍛える:筋肉と神経
(2)  鍛える:柔軟性とスピード
(3)  大人のピアノは何が違うか?
(4)  好きな曲・部分を弾く
(5)  曲の中で基本練習を行う
(6)  いい演奏をよく聴く
(7)  「脱力」奏法の練習
(8)  課題や目標を設定する
(9) 自分なりの仕上がり具合


※もう少し書くつもりでしたが、ネタが尽きたので連載は一旦終了します。なお、(9)の記事が(6)とダブってました。失礼しました。(ボケたかも…) →旧(10)を新(9)とし、旧(9)は「(6:別稿)」と表示を変えました。



たまには壮大なことを考えてみる?「音楽と人間と宇宙」

タイトルと紹介文(下記)につられて、『音楽と人間と宇宙』という本を読んでみた。

エミー賞を6度受賞したエレナ・マネスが科学と文化の交差点へと案内する、革新的なノンフィクション科学エッセイ




2014年3月3日月曜日

自分なりの仕上がり具合〔連載(9) 大人のピアノ練習法〕

連載「大人のピアノ練習法」


(9)自分なりの仕上がり具合


※番号(10)を(9)に変更しました。(記事ダブりのため、失礼しました。)

児玉桃さんピアノ・リサイタルよかった!

昨日、ひさしぶりにピアノ・リサイタルに行った。

ピアニストは児玉桃さん。初めて聴く人である。ラフォルジュルネのプログラムでたまたま名前を知って、街でたまたまポスターを見かけて、曲目も興味があったので行ってみた。バッハのイタリア風協奏曲、細川俊夫さんのエチュード、ドビュッシーのエチュードである。

2014年3月1日土曜日

ピアノ演奏とF1レースの共通点?

『芸術を創る脳: 美・言語・人間性をめぐる対話』という本を読み始めた。言語脳科学者が、音楽家、将棋棋士、マジシャン、画家という4つのジャンルの第一人者と対談した本である。




  翻译: