2016年1月30日土曜日

選曲の難しさ:難易度の難しさと得意分野?

1月もそろそろ終わり、2月に練習する曲を選ばなくてはいけないが、ちょっと難航している。

1月の曲、バッハのプレリュード(平均律2巻の12番)も継続して、細く長く練習するつもりなので、あまり大きな曲は避けたい。仕上がりレベルから考えると、もう少し今の曲に時間をさく必要もありそうだ。


それと、あまり傾向の異なる曲も難しいかもしれない。あるピアニストが書いていたのだが、例えばモーツァルトの曲ばかり弾いていると、モーツァルト弾きみたいな指になってきて、いきなりラヴェルなんかを弾くと違和感があるそうだ。

さらに、最近あらめて感じるのは、聴く方はさておき、弾く曲としてはどうも「器楽的」な曲が好きなようなのだ。シューベルトの曲とか、メンデルスゾーンの無言歌のような「歌謡的」な曲はどうも苦手だ。


…と、いろいろと書いてみたが、要するにもう1曲バッハを、それも平均律からプレリュードかフーガを選ぼうか、という気持ちになりつつあるのだ。

本当は、いま練習しているプレリュードとセットのフーガが一番いいのだろうが、ちょっと難しそうだ。

で、ここ2〜3日は《J.S.バッハ:平均律曲集の難易度(ヘンレ社など)》の一覧表を見ながら、比較的難易度の低い曲を YouTube で聴いたり、楽譜を見たりしている。

ちなみに、選曲の際の参考になると思って、上記の一覧表にフーガの声部の数を追記した。2声のフーガが1曲(1巻10番)、5声が2曲(1巻の4番と22番)であとは3声26曲と4声19曲だった。


ところが、この「難易度」というのがまた難しい…。ヘンレ社の難易度(9段階)といつも参考にしている28段階の難易度がずれていたりする。自分の感覚(試し弾きの範囲での)とも微妙に違っていることもある。

例えば、28段階の難易度「20」の曲が、ヘンレ社の見立てでは「4.5〜6.5」くらいの幅があったり、ヘンレ社の「4.5」の曲が28段階では「22」だったりする。

また、28段階で、平均律の中では一番低い「19」の曲が第1巻の10番と第2巻の15番なのだが、私の感覚ではテンポが速すぎて、もっと難易度が高いように感じてしまう。(グールドみたいにゆっくり弾くという選択肢もあるのだろうが…)


曲自体の難易度というのは、普通の(基礎から標準的なメソッドをこなしている)ピアノ学習者の実力を想定しているのだと思われる。なので、私のような自己流の、偏った?練習しかしていない趣味人とはやや合わないのは当然かもしれない。

でも、本当に知りたいのは「自分にとっての難易度」なのだ。まぁ、それは無理なのは先刻承知ではあるのだが…。


で、自分の得意分野?に近い曲を選ぼうか、とも思ってみたのだが、そんな「分野」はどうもありそうにない。強いて言えば、平均律の第1巻の1番のプレリュードみたいに、同じパターンをあまり速くないテンポで繰り返すような曲は弾きやすいように感じる。

苦手な分野・パターンは山ほどあるのに…。速いテンポやパッセージ、対位法的な両手の動き、装飾音符、多重和音、和音の連続、等々。ま、要は下手ということか…(^^;)。


いずれにしても時間がない、明日までには決めなくては! こうなったら、聴いていいなぁと思う好きな曲・弾きたい曲を、難易度には目をつぶって選んでしまおうか…?(大丈夫か?!)



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