オタク夫婦の「○○が好き」

30代オタク夫婦の語り場です。漫画・映画の感想がメイン。特撮と世界一初恋とBANANA FISHもアツい。そんな夫婦です。

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どっぷりハマった アニメ『負けヒロインが多すぎる!』1~6話感想

お盆休みに久しぶりに会った旧友から、「とにかく見ろ」と薦められた

『負けヒロインが多すぎる!』

 

確かに登録したバンダイチャンネルもほとんど使ってないし、通勤時間に見てみるか…… 

と軽い気持ちで見始めたのですが、

ものすごいハマりました。

豊橋に聖地巡礼しに行きたいぐらいハマりました。

 

以下、1話から6話を見た時点での感想です。

 

 

 

「負け」の美徳が好き

語り始める前に、自分の中において「負けヒロイン」って何が最初だろうって思うと、

後にも先にも『ToHeart2』の十波由真しか出てこない自分です。

 

 

異論は認めるというか、負けヒロインじゃないだろ! って思われる方もいると思うんですが、

私が東鳩2で初めて”攻略”したのは十波由真なんで許してください。

(でも、愛佳シナリオの由真は負けヒロインだったよね……?)

 

話が大分逸れましたが、八奈見さんも焼塩さんも小鞠さんも負けヒロインとして堂々としていて、本当に好きです。

 

自分が思った以上に『マケイン』にハマってしまったことに、

やはり自分も(世間も)判官贔屓であることがベースなんだろうなとしみじみします。

判官贔屓 - Wikipedia

 

自分が歴史好きに突入するきっかけとなったのが

まんが日本の歴史の人物伝、「源義経」と「武田信玄」でして、

それぞれ終わりが物悲しく終わるんですよね。

「源義経」は芭蕉が平泉に茂る草木を見て「夏草や…」と読む場面がラストで、

「武田信玄」は長篠の戦いの後、武田家は滅亡しました……というモノローグに合わせて、破けた武田菱の旗印が立っている場面だったかな…

 

それまで『コロコロコミック』ぐらいしか読んだことのない自分にとっては、

物悲しく終わることに胸を強く打たれる経験は20年近く経った今も覚えているほど、

印象的だったりします。

 

物語開始時点で「いきなり負けている」というのも、異世界転生ものでいろいろ端折って美味しいところから物語をスタートさせる、という手法と似てるのかなとも感じますね。

とはいえ、ある種のパラダイムシフトを遂げた手法だともいえるかもしれません。

負けヒロインモノはなかなかフォーマットとして定着しにくいし、できないのでしょうが。

 

 

判官贔屓であることもそうですが、この作品にタッチしようと思った人の多くは

自身が負けヒロインであったという経験が大なり小なりあるのでは…?(いうまでもなく自分もそう)

胸に手を当ててみてください…

 

キズが痛い(絶望)

 

ま、まぁ、負けヒロインなのか、BSSなのかわかりませんけどね。

 

3人のヒロインについて

ヒロインもそれぞれ魅力的で甲乙つけがたいのですが、

メインヒロインの八奈見さんは負けヒロインの中の勝ちヒロインだからセーフですね。

「このみがメインヒロインなのにタマ姉のほうが人気じゃねえか!」

みたいなのにならない。

「告白してもいいよ、断るけど」

(アニメ4話より)

 

こんなセリフが言える人は勝ちヒロインなんすわ。

 

小鞠さんって、負けヒロインなんですかね?

他2名と比べて勝負になってない、

はっきり言って月之木先輩に勝てる要素ほとんどないのではないか……。

 

逆に焼塩さんは、負けヒロインではありますけど、

勝てる要素が強い気がします。勝ちヒロインが不安定さありますから。

でも、この焼塩さんが辛いだろうなぁと思うのが、

完全に負けきれてないところなんですよね。

 

勝ちヒロインに勝てる気がする(勝てない)、という状況が

彼女の物悲しさがあります。

 

「こんなの俺の柄じゃない、背景キャラの出番じゃない。だけど、焼塩には、追いかけてくれる主人公はいない」(アニメ6話より)

 

この主人公・温水くんの独白が刺さりますよね。

 

 

演出について

派遣アニメだけあって、演出もすごいいいですよね。

特によかったのは3話のEDの入り方。

小鞠さんの告白に沿って「おっ、ついに来た!!!」

と視聴者のドキドキがMAXになってきたところにEDのイントロが……

このフェードインは本当に見事でした。

 

それぞれ4話ごとにヒロインが歌っているEDですが、今のところ3話の入りが歌詞にもジャストフィットだったので、後半の神演出を期待したいところ。

同じクールで古い曲を採用しているアニメがありますけど、

あっちはとりあえず声優に歌わせてます、っていう役割しかないから、

曲としては話題性があって盛り上がるかもしれないけど、

EDまで作品だとするのであれば、やはり『マケイン』は覇権を取ることは自明だったのではないいでしょうか。

 

それと、EDだけではなく、本編でも実写の背景が入りますが、

これがめっちゃエモくないですか?

 

このアニメ見てるぐらいだから一度は「負けヒロイン」になったことあるんでしょ説、

を先ほど唱えましたが、

それに準じて話をするのであれば、

あの実写パートが

「この作品は、第4の負けヒロインである、あなたの物語でもあるのだ」

と言われているような気がしています。

私はペットボトル・缶の回収ボックスが映る場面で被弾しました。

 

 

はい、今晩はいよいよ7話。

アニメ見るの久しぶりすぎて、プラットフォームごとに配信日が違うのなんて全然記憶にありませんでしたので、

当初は「えっ、更新されてないやん!!!」と焦ったものです笑

この後、温水くんはどうするんですかね、誰かを勝ちヒロインへ導いていけるもんなんでしょうか。

 

 

 

 

  翻译: