Fulan-nurak, bidu ho monstru「三日月よ、怪物と踊れ」

文句なしにいい話だった。女たちがエルシイを見送るシーンでも涙してしまった。また明日なんて、このストーリーのキーフレーズ。月夜は満月ではなく三日月の夜。やがて丸みをおびていくその姿を見ながら自らの中にいる怪物に思いを馳せるのさ。


毎日新聞の書評で紹介されていた漫画で、興味をもって読みました。はじめは絵がちょっと好きじゃないかなと思っていたのだがそれを超えるストーリーの面白さで、どんどん話がすすんで、殺戮シーンの描線の多さもそうだけど読みごたえがありました。涙もちょっとでてしまうようなシーンが何度もありました。冬休みの読書におすすめいたします。

月はテトゥン語ではfulanといって、これは年月日の月も同じです(12月はfulan decienbru)。
「踊る」はdansaでもいいのですけれど、ここではbiduを使ってみました。hoは英語でいうところのwithと同じ意味です。
今年はここまでで300冊くらいの漫画を読んだのですけれど、次に何を読むか考えてしまうくらい、この話はよかったです。

この記事へのコメント