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2024年05月

イ・ジェミョン関連でまたも「極端な選択」で亡くなる人物が……今回で6人目、今度は元メディア関係者だった

「李在明関連者6人目の死亡、特検が必要」…與主張(韓国経済新聞・朝鮮語)
国民の力党の有力候補であるユン・サンヒョン議員は、大長洞開発事業民間業者のキム・マンベ氏と金の取り引きをした疑惑を受けている元報道関係者が亡くなったまま発見された件で「共に民主党のイ・ジェミョン前代表の周囲疑問死真相調査のための特検に乗り出さなければならない」と30日明らかにした。

ユン議員はこの日、フェイスブックで「6人目の死だ。 ユ・ハンギ前城南都市開発公社開発事業本部長、キム・ムンギ前城南道開公開発事業1処長、イ前代表の弁護士費代納疑惑を提起したイ某氏、キム・ヘギョン法人カード流用疑惑に関与したペ某氏の知人、イ前代表の前秘書室長だったチョン某氏に続き、キム・マンベ氏と金銭取引をした前報道機関幹部まで死亡した」と話した。

ユン議員は「今回死亡した元報道機関幹部はキム氏との金の取り引きを通じて大長洞の一味に友好的な記事を作成したり、不利な記事を防いでほしいという請託を受けたという疑惑を受けて捜査中だった」とし、「1、2回なら偶然の事故かもしれないが、6回もイ前代表と関連した有力な証人が検察捜査中に亡くなる状況は一般的な水準を越えるミステリーなこと」と話した。 (中略)

警察によると、同日、元韓国日報幹部のA氏は前日午後8時ごろ、忠清北道丹陽郡のある野山で死亡した状態で発見された。 警察は前日、A氏の弟から失踪届を受け付けた後、携帯電話の位置追跡を通じてA氏を発見した。 詳しい死亡経緯は調査中だ。

A氏は2020年5月、住宅購入資金を調達するためにキム氏から1億ウォンを借りた事実が確認され、検察の捜査を受けてきた。 検察は、A氏がキム氏との金取引の見返りに、大長洞の一味に友好的な記事を作成したり、不利な記事を阻止してほしいという請託を受けたと疑ってきた。 これに対し4月18日、A氏を押収捜索することもした。
(引用ここまで)


 えーっと。
 イ・ジェミョン周辺の不審死、6人目になりました。
 ひとりは病死が確定していますが、他の5人はいわゆる「極端な選択」ってあれ。
 今回はテジャンドン関連で、中心人物のキム・マンベからお金を受け取った韓国日報の幹部が「極端な選択」をしたとのこと。

 キム・マンベなる人物についてはこちらのエントリを参照してください。

韓国左派紙ハンギョレ、編集局長補が不動産投資疑惑の中心人物から1億円近いお金を借り受けていた……なるほど、これがズブズブってヤツか(楽韓Web過去エントリ)

 この過去エントリでもメディア対策に金をばらまいていたことが書かれていますが、今回亡くなった人物もメディア関係者。
 どちらも幹部クラス。


 テジャンドンの不動産開発について好意的な記事を書かせていたとのこと。
 ハンギョレの編集局長補は9億ウォンものお金を借りており、今回の人物は1億ウォンを借り入れていたと。
 当時からメディア対策もしっかりできていたってことですね。

 このテジャンドン不動産開発疑惑ではすでに2名が「極端な選択」で亡くなっています。
 3人目は病気でしたが、こちらはイ・ジェミョンが実兄を強制入院させた件の裁判で、多額の弁護士費用について告発した人物。
 4人目は地方自治体の法人クレジットカードを私的流用していた疑惑のあるイ・ジェミョン夫人の私設秘書
 5人目は京畿道知事時代のイ・ジェミョンの秘書室長
 そして6人目の今回はまたもやテジャンドン不動産開発疑惑関連。

 いやぁ……すごいですね。感想も陳腐になるでしょ、そりゃ。

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韓国経済:業績回復も株価の伸びないサムスン電子、AIの波に乗りきれず。そして韓国の国内経済は生産・消費・投資でトリプルマイナスを記録……

HBM納品、セキュリティ事故···「内憂外患」三星電子の第2四半期の業績は(京郷新聞・朝鮮語)
サムスン電子の第2四半期の業績が近く公開される。 昨年「最悪の冬」を送った半導体事業はメモリー市場に薫風が吹き、兆単位の利益を出すものと予想される。 だが、高帯域幅メモリー(HBM)NVIDIA納品イシューが解決されていないうえに、最近一連のセキュリティ流出など騒々しい雰囲気まで重なり、サムスン電子が内外の宿題を下半期どんな方向に解いていくか関心が集まっている。 (中略)

サムスン電子の前に置かれた課題も侮れない。 HBM納品問題が代表的だ。 HBMは一般Dラムより少なくとも5倍以上高い高付加価値商品だ。 しかし、三星電子は業界の「大手」エヌビディアのHBMクォーテスト(品質認証)をなかなか通過できずにいる。 ハンファ投資証券のキム·グァンジン研究員は「これに対しサムスン電子はAI発メモリーアップサイクルから過度に疎外された状態」と明らかにした。 後発走者の米マイクロンでさえ、エヌビディアに第5世代HBM3Eの納品を開始した。 三星電子は、第3四半期のHBM3Eテスト通過を目標にしている。

ファウンドリー(半導体委託生産)事業もカギを握っている。 三星電子の最新3ナノメートル第2世代工程収率(良品比率)は50%を下回るという。 1位事業者である台湾TSMCの60~70%に比べて劣る。 これはサムスン電子がこれといった大型ファブレス(半導体設計)顧客会社を確保できない状況ともつながる。 (中略)

慌ただしい雰囲気を静めることも課題だ。 最近、三星電子は一連の情報流出事件を経験した。 26日、証券街で金「ウェハー数十万枚の欠陥が発生し、1兆ウォン程度の被害を受けた」というデマが代表的だ。 会社は「事実無根」という立場だ。 サムスン電子関係者は「会社内外であまりにも『難しい、危機だ』という話が出回ったため、日常的な水準の事件もチラシ形態に変質、拡大解釈されている」と話した。
(引用ここまで)


 ふたつほど韓国経済の話題を。
 韓国を代表する、というかもはや韓国そのものとまで言われているサムスン電子の株価が奮いません。
 ひとつ前の証券市場の話題で「外国人投資家は韓国市場を忌避している」としましたが、その大きな原因のひとつとしてサムスン電子がいまひとつ元気がない。
 株価はメモリ価格の底入れが見えた1年半前くらいから見たら右肩上がりではあるのですが、5万ウォン台半ばから8万ウォン台になんとかたどり着いたていど。

 まあ、それもそのはずで現在のAI狂騒にまったく加われていないのです。
 nVidiaから不合格をつきつけられて、まったく採用が進んでいないHBMに代表されるように、です。
 ちなみにこの「合格できていない」とする報道の後、nVidiaのCEOから「サムスン電子のHBMはテストを続けている」とのコメントがあり、やはりテストに合格できていなかったのだなと答え合わせになっていました。

エヌビディア、サムスン製AIメモリー認証作業進行中-フアンCEO(Bloomberg)

 AIについてどうにかいっちょ噛みできたのは「Galaxy S24がAIプロセッサを搭載した」といったくらいのものですかね。
 アップルどころでなく「AIの波に乗れていない」状況が続いています。
 ただ、メモリ価格は上向いているので業績そのものはまあなんとかなるんじゃないでしょうかね。

 もうひとつの懸念は半導体受託事業ですが、相変わらずTSMCからは圧倒的な差をつけられて、3位集団に吸収されるのも間近かなってところ。

AI Demand Stands Strong Amidst Seasonal Downturn and Slower Recovery for Global Foundry Industry in Q1 2024(Counterpoint・英語)

 24年1Qの世界シェアではTSMC62%、サムスン電子13%、SMIC6%、UMC6%、GF5%。
 ま、正直なところだいぶ苦しい。
 かつてのスマホで世界シェア圧倒的1位になっていたころは「垂直統合が効いている」はずだったのですが、むしろ垂直統合が枷になっている観すらありますね。


 もうひとつは経済全体の回復が遅れているとのニュース。
 5月の経済動向は国内生産、消費、投資のすべてでマイナスを記録しています。

産業・消費・投資「トリプル減少」…半導体の善戦にも回復の勢いが鈍化(ニューシス・朝鮮語)

 何度か「現在の韓国は21世紀に入って以来の不況」との話をしていますが、かつては不況があっても外需が高まることでどうにかなっていたのですよ。
 ただ、今回は世界経済の回復ペースがいまひとつ。だいぶもたついています。
 どのくらいもたついているかというとIMFの世界経済予測で日本の経済成長率は0.9%なのですが、この数字でアメリカ、カナダについで3番目の経済成長率であるとされているほどです。

2024年の経済成長予測(IMFによる)
・アメリカ 2.7%
・カナダ 1.2%
・日本 0.9%
・フランス 0.7%
・イタリア 0.7%
・イギリス 0.5%
・ドイツ 0.2%

世界経済は着実に回復しているが、ペースは遅く、地域によってまちまちである(IMF)

 さらに細い韓国の内需もこうしてペースが上がらない……というか、もはや韓国経済の成長ペースはこのあたりがニューノーマルなのでは、と思えるほどです。

 企業の投資が行われないのは、現在から未来の消費に対して不安があるため。
 投資が行われないとお金の流れが断たれてしまう。銀行からの貸し出しも滞る。
 生産や消費は一時的に落ちこんでもなんとかなるのですが、投資がマイナスはなぁ。

 不動産が伸びないのが特にきつい。
 ムン・ジェイン政権下で不動産関連の景気先取りをされてしまって、もう伸びしろが残されていない感じですけどね。
 こんなところでまで中国の後追いをしなくてもいいようなもんですが。

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外国人投資家、韓国の証券市場について「中国よりも透明性が低い」「謎な部分が多い」「公正な競争市場ではない」とぼっこぼこに叩きまくってしまう……まあ、確かにその通りではある

「韓国、中国より遅れ」…海外投資家らが口を揃えて言った理由(韓国経済新聞・朝鮮語)
モルガンスタンレーキャピタルインターナショナル(MSCI)先進国(DM)指数編入が再び不発に終わった中で、今後再評価のためには資本市場全般に対する手続きと慣行再検討が必要だという説明だ。

30日、資本市場研究院が韓国市場への接近性と関連経験に関するインタビューを土台に作成した「韓国資本市場の市場接近性:海外金融機関の見解」報告書には「韓国市場は謎のような部分が多く、公正な競争市場ではないという感じがする」、「取引指針の透明性が中国に比べても劣る」という指摘が出た。 (中略)

ある市場造成者はインタビューで「先進市場の共通的な特徴が開放された競争と同等で公正に適用される規則と規制」として「韓国市場は競争が制限されており、海外金融会社に対する市場参加機会や規則の適用が同等ではないように感じられる部分がある」と話した。

また別のインタビュー対象は「韓国市場は取引規定や指針が香港、シンガポールなど先進市場に比べて透明ではなく、さらに中国に比べても透明性が劣ると評価される」として「韓国市場は謎のような部分が多く、特にシステムトレーダーには公正な競争市場ではないという感じがする」と指摘した。

当局が外国人投資家登録制を廃止するなど高い進入障壁を低くするために努力しているが、政策の効果が体感されないという反応も出てきた。

海外証券会社の関係者は「外国人投資家登録は廃止されたが、口座開設以後のプロセスは依然として変わっていない。 ところが、韓国ではあたかもこのような問題が大部分解決されたと見なすようだ」と述べた。 (中略)

多くのインタビュー対象者は、空売り禁止についても問題を提起した。 特に空売り禁止の理由と目的自体に対する説明が足りなかったという指摘が出て、疎通の問題も目立つ。

あるグローバル銀行関係者は「どの銘柄を空売りできるのか、どのように空売りができるのかに対する指針が不明確で非効率性が発生する」として「私たちは空売り禁止指針が出てきた原因が何であり、達成しようとする目的が何なのか知りたがっている」と明らかにした。

チェ首席研究委員は「今回のインタビューで海外金融機関は韓国市場接近性の多くの問題が制度や規制自体であるのではなく、制度と規制が適用される透明性、一貫性および予測可能性から始まると強調した」として「MSCI、FTSEラッセルの市場接近性評価は単純に制度や規制の評価にとどまらず、外国人投資家にどのように影響を及ぼすかを評価するだけに、韓国資本市場の手続き、慣行および文化改善に向けた措置も含まれなければならない」と強調した。
(引用ここまで)


 韓国の証券市場に対して、外国人投資家から──

「謎な部分が多すぎる」
「空売り禁止の理由が判然としない」
「空売りできる銘柄とそうでない銘柄の明白な指針が不明」
「中国より透明性が低い」
「競争原則が守られていない」

 ……といった散々な指摘がされた、とのニュース。

 どれもこれもまっとうな指摘ですね。
 一個人投資家としてもSBI証券に口座を持っているので、韓国株について投資しようと思えばできるのですが。
 一度たりともやったことがありません。


 政権の思惑が市場に過度に入ってくることと、どうも「個人投資家なんてどうでもいい」って感じが拭えないのですね。
 韓国社会全体的にいえることなのですが、大手でないかぎりはないがしろにされる。
 個人も中小企業も。

 株についていうのなら個人は大手の食い物にならないようにじたばたするしかないのですが、韓国市場について言うならじたばたのしようがないというか。
 好き勝手やられるだけの市場だって印象です。

 同じようなことをかつてBloombergが指摘しています。
 「透明性に欠ける」「 サムスン物産と第一毛織の強引な企業合併で現在のサムスン電子会長に無罪判決が出たのは驚きだ」といったもの。
 韓国では法の支配ですら自由自在に曲がるのです。
 リスクを背負うに値しないんですよね。

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楽韓さん、本日の動向 - そういえば楽天モバイル、前よりはだいぶよくなってるんですよね

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 楽天モバイルが700MHz帯でサービスを開始したとのニュース。2026年予定がだいぶ前倒しされましたね。

楽天モバイルが“大幅前倒し”でプラチナバンドを運用開始できたワケ “飛びすぎない”対策も必須に(ITMedia)

 以前は地下鉄の駅間でほとんど入らないとかだったんですが、かなり改善されました。
 新宿駅とか池袋駅みたいに人が多いところで入らなくなるのはそこまで変わらないけど、それでもドコモよりマシだったりする。
 屋内は……うん、まあこれから700MHz帯の動向を見てから判断かな。
 どうしようもなくなったらeSIMのPOVO2.0使ってます。

ーーーーー

 Kindleプライムデー連動セール(対象タイトル一覧)からいくつか。
 早川書房のセールからはファスト&スロウを。早い思考(本書で言うところのシステム1)である直感はだいたい間違っている、という話。かつ、遅い思考(システム2)はなかなか立ち上がらないので人間の判断はたいがい間違ってるという身も蓋もない本……ではあるのだけども。
 特に結果バイアスについては「あー、あるあるだわ」ってなりました。自分の内部で行われている思考プロセスを認識できるので一読の価値があると思います。
 1冊ワンコインちょいで上下巻。

ファスト&スロー (上)
村井 章子
早川書房
2012-12-28


 あとコンピュータ勃興史の副読本として使えそうなチューリングの大聖堂を買う予定。もちろん未読。チューリングとノイマンの関係性とか書かれているっぽい?
 半額。



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 コミックからも何冊か。実は俺、最強でした?が2巻まで半額。3巻までブラウザで読めるヤツ。
 まあ、気楽に読める。割と好き。



 いつか死ぬなら絵を売ってから。闇のブルーピリオドとでもいうか。
 清掃員の描くモノクロの絵に価値を見いだしたパトロンと、ネカフェ難民である絵描きの成り上がりを描くストーリー。
 1巻は半額、2、3巻は30%オフ。



 ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~が全巻半額。
 アニメ化さてもよさそうな感じだけどなぁ。後宮もののひとつ。入れ替わりものはいつだって楽しい。



 あと竹書房のセールが今日まで(セール対象タイトル一覧)。フリテンくんが11円、雀荘のサエコさん、今日もカレーですか?なんかが1巻だけ85円。





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●土曜投資短信(日曜版)
 SBI証券がメンテに入っていて情勢が見れなかったので日曜版に。
 動いたかといわれたら動いてないんですが。NTT株がちょい上げで特定口座で買ってしまったほうもプラ転(笑)したので、売り払ってNISA枠にしようかなと考慮中。配当金目当てなので。
 あと三菱UFJHDは1550円くらいが底値だった。知ってた。でも手は出なかった。現状の平均取得価格700円を考えるとさー。
 それにつけても日本株がブロック過ぎててしんどい。

 川崎のケララキッチンに再訪。なにやらスペシャルメニューのケララ風おかゆをやっていたので頼んでみました。
 パラッムカンニという模様。

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 いろいろと副菜ついてきて、右からヨーグルト、緑豆のスプラウト、グリーンバナナのマスタードシード炒め、マサラパパド、味変用のココナツ球(めっちゃ辛い)、タロイモ(里芋?)のスパイス煮付け、茶色いのはよく分からなかった、野菜スープ、塩。
 ひとつずつ入れて味を確かめてからいろいろ混ぜてみて、とのことだったので楽しんでみた。野菜が取りたかったのでちょうどよかった。浄化されてしまいそうな味。
 今日までやってますが、超上級者向けなのでそこまでおすすめはしません(笑)。

 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。
賢者の睡眠
メンタリストDaiGo
リベラル社
2021-08-19

BTS所属の芸能事務所HYBE、BTSが兵役で活動できない間のロスをIT投資で埋めようとしたものの失敗。株価低迷でけっきょくはBTSの復帰待ちに……

カテゴリ:韓流(笑) コメント:(36)
「エンターDNAを否定していたのに…」ITに賭けたハイブ「どうしよう」(韓国経済新聞・朝鮮語)
アーティストとして儲けてITに投資しているが、依然として収益はマイナス。 「エンターテインメント会社ではなくIP企業」とし、ゲーム会社出身の役員を大挙起用したハイブの成績表だ。 オドアのミン·ヒジン代表との葛藤をはじめ、公正取引委員会の現場調査など内紛が続いているハイブは、代表IPであるグループBTSのカムバックを待ち望んでいる様子だ。 (中略)

BTS メンバーの完全体活動は来年下半期以降と観測されている。 2番目に入隊したジェイホープが10月に除隊が予定されており、残りのメンバーの満期除隊日は来年6月であるためだ。 BTSの活躍がハイブ実績に大きく寄与するだろうという期待感は、すでに証券街から流れている。

IT企業を標榜したが、これといった成果を出せなかったプラットフォーム事業、ここにミン代表との経営権紛争などで時価総額10兆ウォンを行き来したハイブは、現在8兆ウォン台前半を維持している。 ある芸能界関係者は「エンターに成長したが、エンターDNAを否定したハイブの素顔がミン代表との紛争で明らかになった」とし「上場以後、4年間IT関連投資ではこれといった成果を出せなかったハイブが再びBTSのカムバックで売上回復を期待するというのがアイロニー」と批判した。

ハイブは2020年10月15日、有価証券市場に上場した。 当時の時価総額は公募価格13万5000ウォン基準で5兆ウォンに達し高評価論難にも包まれたが、比較企業にエンター社ではなく情報技術(IT)·プラットフォーム大企業であるネイバーとカカオが含ませ事業多角化を強調した。 ビッグヒットエンターテインメントではなく「ハイブ」に社名を変更した背景にもIT事業進出を念頭に置いたものだという解釈が出てきた。
(引用ここまで)


 ビッグヒットエンターテインメント改めHYBE。
 4年前の10月に新規上場した際の公募価格が13万5000ウォン。
 上場直後、一気に20万ウォンにまで上昇したのですが、公募価格+αくらいにまで下落して阿鼻叫喚の事態になりました。
 「クーリングオフさせてくれ!」とか言ってましたね。
 その後、なんだかんだあって40万ウォンほどにまで上昇したあと、BTSが兵役に入るって情報で11万ウォンまで下落。
 その後は行って戻ってを繰り返して、現状は20万ウォンで落ち着いています。

 個人的にはエンタメ関連企業には投資しづらいな、と常に感じています。
 ぎりぎり映画関連企業か、数十年単位でもつ永続的なIPを持つ企業であれば……って感じですね。
 特に芸能事務所はきつい。最近で日本の場合だとANYCOLORとかカバーなんかがそうなんですが。
 どうしてもファンアイテムと化してしまう部分があって、一般的な株の値動きをしてくれない。


 あとひとつのグループとか人に依存しがちなので、それがダメになったらどうするんだろうと躊躇してしまうのですね。
 トップがなんらかの原因で辞めたら、ってなってしまう。

 HYBEもBTSが兵役に取られている間のロスについて、なんとかしようとIT関連にやたらめったら投資していたのですが。
 メタバースやNFTに投資して、成果はいまのところ出ていない。
 まあ、そのあたりで成果の出せている企業があるのかって話でもあるのですが。  内紛なんかもあったりして株価低迷中。

 けっきょく、株価的にもBTSの復帰待ち。
 こうして一強のシステムになってしまうと、それを失った時に取り返しがつかないんですよ。

 ま、逆説的にいうのであれば、芸能関連株を株価なんてどうでもいいから1単元持っておきたいっていうのはありじゃないかとは思います。
 宝くじや競馬にお金を使うのはリターンを期待してではなく、それ自体を趣味にしているのであればOK。
 釣りを趣味にしている人に「魚なんてそのあたりのスーパーで買えばいいのに」なんて言うのはナンセンスだってことです。

 買っておいて「なんか知らないけど配当金もらえた!」とかなったらよいのでは。
 ANYCOLORもカバーもいまのところ配当ゼロですけどね。HYBEはちょっとマシで1株あたり700ウォン(0.35%)。うん、まあ。ほら、趣味なら。

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