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2024年05月

ムン・ジェイン前大統領夫人、「訪印はインドからの招待じゃなかったよね?」「機内食に6300万ウォンかかってるよね?」と事実を暴露した国会議員を名誉毀損で告訴してしまう……やぶ蛇っぽいなー

訪印巡る虚偽事実流布で名誉毀損、金正淑夫人に訴えられた裵賢鎮議員「どの部分が虚偽なの?」(朝鮮日報)
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の配偶者・金正淑(キム・ジョンスク)夫人が17日、与党・国民の力所属の裵賢鎮(ペ・ヒョンジン)議員を名誉毀損(きそん)で警察に告訴した。

 これは、文政権時代に青瓦台(大統領府)国政状況室長を務めた最大野党・共に民主党の尹建永(ユン・ゴンヨン)議員が同日午後、プレスリリースで「金正淑夫人が裵賢鎮議員に対する告訴状をソウル永登浦警察署に提出した」と明らかにしたものだ。

 告訴の理由について、尹建永議員は「裵賢鎮議員はメディアなどを通じて虚偽事実を流布し続け、金正淑夫人の名誉をひどく毀損した」と説明した。 (中略)

 裵賢鎮議員はこの日、交流サイト(SNS)の自身のアカウントに「検察による本格捜査の記事が相次いでいるので気が気でないようだ。企画財政部(省に相当、以下同じ)、文化体育観光部、外交部の3部署の保管文書に記載されている部分のうち、どの部分が虚偽なのか、検察の捜査をきちんと受ければおのずと明らかになるだろう」と反論した。

 インド訪問に関して、金正淑夫人は昨年12月、国民の力所属の李鐘培(イ・ジョンベ)ソウル市議会議員から職権乱用・権利行使妨害などで検察に告発されている。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン前大統領のファーストレディであったキム・ジョンスク夫人が2018年にインド訪問をしたのですね。
 当時、「インドに招待された」「ファーストレディによる外交は韓国憲政史上初めて」なんて言われていたものです。
 ただ、数々の疑惑がありまして。

 当初、「キム・ジョンスク夫人がインドに単独招待された」としていたのですね。
 ただ、外交部(外務省に相当)によると実際には──

・最初はカン・ギョンファ外交部長官(外相に相当)が招待された
・スケジュールの都合で難しいので文化体育観光部長官ではどうかと打診
・交渉中に大統領夫人が同行する案を検討中と説明
・インドから大統領夫人への招待状が届いた

 ……という経緯だったそうで。
 これをムン・ジェイン前大統領は「計画中の公園が開場する際にはまたインドを訪問してほしいと言われたが、難しかったと悩んでいたらインド側から『では夫人を代わりに送ってほしい』と招請してきた」と最近になって発売された自伝で説明しています。
 当時の大統領府も「インド側がキム夫人にイベント主賓として強く要請し、正式な招待状を送ってきたので対応した」と説明していました。
 ……100%の嘘ではないけど、「嘘の中に事実を紛れこませた」レベルのより質が悪い嘘になっているような。


 それ以外にも訪印の際に大統領専用機を使用したのですが、機内食だけで6292万ウォン使っていたことが判明してちょっとした物議を醸しています。
 4日間、36人で6292万ウォン。
 韓国−インド間のフライトは8時間弱。
 最大で4食、実際には往復で各1食+軽食1回くらいでしょうから、軽食含めて1食4〜5万円って感じか。
 さすがに高すぎるかなぁ。

 これらを暴露した与党側の国会議員がキム・ジョンスク夫人から名誉毀損で告訴されたっていうのが冒頭記事。
 ただ、この暴露ってすべて政府に保管されていた資料を公開しただけなんですよね。
 なので、議員側も「虚偽であるというならどこが虚偽なのか説明してほしい」「自分は保管されていた資料を表に出しただけ」と嘯いているっていう。
 そりゃそうだ。
 まあ、事実の公表であっても名誉毀損は成立しないことはないですが。
 藪をつついて蛇を出している感じがしますね。

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韓国人の持つ「日本は未開の国だったのにたまたま運よく西洋の文物を輸入して成功した」という史観、ソウル大教授に否定されてしまう

「未開の島国」日本、運良く「雷の出世」して朝鮮を追い抜いたのか?(毎日経済・朝鮮語)
「日本は歴史的に韓半島から先進文物を伝授された。 そのような未開だった島国が明治維新で運良く変身に成功し、にわかに出世して強国となった。 この時、日本に遅れをとった朝鮮は近代化の敷居を越えることができず、その後国権まで奪われる恥辱を経験した。

私たちがよく知っている歴史です。 ところで、当時の朝鮮は本当に惜しくも日本に遅れをとっただけで、日本の成功はただ偶然に手に入れた幸運に過ぎなかったのでしょうか。

ソウル大学歴史学部のパク・フン教授は、日本の実体をきちんと知ってこそ、きちんと彼らを相手にすることができ、そのためには日本の歴史、特に明治維新を探る必要があると強調します。 韓国がいくつかの国力指標で日本を圧倒するほど成長しただけに、今はもう少し冷静で客観的に過去を眺めなければならないということです。

実際、日本による被害と敵愾心が韓国以上の中国でさえ、歴史教科書に日本の犯罪よりもはるかに大きな比重を置いて明治維新を扱っています。 明治維新の前夜と言われる江戸期前後、日本と朝鮮はどのような状況で、またどのようなことがあったのでしょうか。 パク·フン教授に聞きました。 以下は一問一答。

Q.明治維新以前の日本の経済、軍事力水準はどうでしたか?
A:江戸時代日本で経済的に大きな変動が起こります。全国時代以降、17世紀を貫通しながら途方もなく成長をします。朝鮮もある程度成長するが、この時、日本の成長率があまりにも高いので格差が広がります。当時はGDPの概念がなかったので正確にはわかりませんが、経済規模で少なくとも2~3倍ほど格差があったようです。 (中略)

Q.今、なぜ私たちが明治維新を見なければならないのか。
A:最近、一線の学校で国史だけ教えて、以前よりも世界史を教えていません。 世界史の中でも特に日本史は日本が憎いから習いません。

ところが、私たちが憎めば憎むほど、また競争心を感じれば感じるほど相手をより多く知らなければなりません。 明治維新は現在、日本を創った出発点であり、彼らが最も大きな革新を遂げた時期です。 そのため、その時、彼らにどのようにそれが可能だったのか、また、なぜ私たちはそうできなかったのかについてです。 大きな変化と危機が迫った時、どのように反応し克服するのか、その知恵を参考にするという点でもそうです。
(引用ここまで)


 ソウル大学のパク・フン教授がちょっと面白い話をしているのでピックアップしてみましょうか。
 引用部分冒頭のイタリックにした部分。
 これ、韓国人が基本的に認識している19世紀後半から20世紀にかけての歴史です。根本的な歴史観、とでもいうべきかな。

「日本は大した国でもなかった。常に朝鮮からの優れた文化を伝授されていた」
「たまたま明治維新で西洋の文物を輸入することに成功して、朝鮮半島に手を伸ばした」
「韓国はたまたま西洋の文物の輸入が遅れたので征服されてしまった」

 ざっくりとこんな歴史観が根本に持っています。
 記事中でも「我々がよく知る歴史です」とありますね。


 で、自分たちの歴史についてはあまり知らない……というか、李氏朝鮮についてはなにも知っていないレベルです。
 「李氏朝鮮はまともに貨幣経済もなかった」って話にやたら反発するのですよね。
 実際、イザベラ・バードの朝鮮紀行(19世紀末)とか見ても「日本の影響が入ってきているところでは銀が流通している」レベルです。

 どちらかというと、「あえて貨幣経済を発展させなかった」のが李氏朝鮮。
 当時の王朝が本気で「いやしい商業など、はびこらせてはいけない」ってやって、経済発展を抑えこんだのですから。
 その政策自体の評価はともかく、「政策は成功した」のは間違いありません。

 そんなていどの歴史認識が横行している中ではパク・フン教授は比較的まともなことを言っていますが、それでも「そうかぁ?」ってなる部分は少なくないですね。
 特に引用している部分の江戸時代と李氏朝鮮の経済規模の差が2〜3倍で収まるかどうか、だいぶ疑問。人口もだいぶ違いますしね。
 10倍以上あってもなんの驚きもない。

 ただまあ、「2〜3倍くらいの差である」としておかないと「土着倭寇!」として糾弾されてしまうのでしょうね。
 パク・フン教授が出てきて日本の解説をしているシリーズ、もうちょっと続いてて面白い部分があるのであと1回くらいピックアップすると思います。

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大手サッカーサイトから「来季のバイエルン・ミュンヘン、CFスタメンは伊藤洋輝とター」とされて韓国メディアがショックを受ける……いまさら?

キム・ミンジェ、伊藤に押されると?(スポーツ京郷・朝鮮語)
キム・ミンジェが伊藤博樹に押される?

選手団の変動が多いと予想されるバイエルン・ミュンヘンの次のシーズン主戦ラインナップでキム・ミンジェが抜け、新たに迎え入れられた伊藤宏樹が選ばれるとの見通しが出た。

ドイツ移籍市場の専門メディア「トランスファーマークト」は17日、ソーシャルメディア(SNS)を通じて「バイエルン・ミュンヘンが次のシーズンスクワッドを作業中であり、一部ポジションで選抜ベスト11が変更される可能性がある」と伝えた。

2023-24シーズンを無関係に送ったミュンヘンは新任司令塔ヴィンセント・コンパニ監督と共に新しいシーズンを準備中だ。移籍市場が本格的に開場していないにもかかわらず、すでに伊藤博樹をシュトゥットガルトから迎え入れ、いくつかの新しい選手移籍説に騒々しい。

トランスファーマルクトは、コンパニ監督体制で新たに誕生するバイエルン・ミュンヘンの新しいベスト11を予想した。このメディアはキム・ミンジェが新たに迎え入れられた伊藤と迎え入れが近いヨナタンタに押されてベスト11に含まれないと予想した。今シーズン後半期に主戦競争で押されベンチを守る時間が長くなったキム・ミンジェはカンパニー監督の下で主戦復帰を狙うが、ひとまず現地メディアの1次予想では名前が抜けた。
(引用ここまで)


 サッカー関連では世界最大のサイトとなっているドイツ生まれのTransfermarkt。
 さまざまなスタッツが記載されていて、楽韓Webでもサッカー関連のエントリを書く際には参考にすることも多々あります。

 んで、そのTransfermarktが「来季のバイエルン・ミュンヘン、スターティングラインナップはこんな感じ」とする画像をInstagramに掲載したそうです。
 で、そこにキム・ミンジェの姿がなく、代わりに先日バイエルン・ミュンヘンが獲得した伊藤洋輝の姿があって韓国メディアがショックを受けている、とのニュース。

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 というかまあ……昨シーズンも前半戦ではレギュラーといっていい状態でしたが、アジアカップが終わってからはダイアーにその座を譲っていたのが実際。


 チャンピオンズリーグ準決勝でのやらかしが記憶に新しいところですが、実際にはアジアカップ後のブンデスリーガでキム・ミンジェは失点を許していてすでに信頼を失っていたのですね。
 レバークーゼンに3-0で完封されて、かつ浅野拓磨がいるボーフムにも逆転負け。キムがスタメンで出た試合で3敗1分とかだったかな。
 浅野みたいなタイプに本当に弱い。

 あのあたりで一気に信頼を失って、スタメン剥奪でした。
 シーズン終盤にダイアーが傷んでスタメン復帰したのですが、その結果がチャンピオンズリーグ準決勝であり、3位陥落だったわけです。

 昨シーズンで信頼を失っていたのだから来季も無理でしょ、といった予想になっていると。
 ま、逆にいえば伊藤洋輝もキム・ミンジェのようにやらかせば同じ立場になりかねないってことではあるのですけどね。
 ビッグクラブへの移籍は難しいものですわ。

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楽韓さん、本日の動向 - mochiと餅は違うんだってお話

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 日本のアイスが海外で好評だとのニュース。

日本のアイス、アジアも溶かす 輸出3倍の1万トン(日経新聞)

 そういえばアメリカでは雪見だいふくが受けすぎて、mochiといえばああした「モチでアイスを包んだもの」の総称になっているそうな。
 日本にきて「mochiを食べたいのだけど」と言われて齟齬が生じるなんてマンガ的なオチになりがち。
 まあ、日本の食べ物、控えめに言ってもどれもうまいからなぁ。

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