S級に昇格してから壁にぶち当たり、思うように成績が伸びない麟太郎。
たまたま観戦に来ていた鍼・灸・指圧の国家資格を持つコンディショニングトレーナー・伊藤一路と出会い、フォーム改善のアドバイスを受けてから浮上のきっかけを掴む。
同期のライバルたちが集うルーキーチャンピオンレースに向け、心強いコーチを味方につけた。
ルーキーチャンピオンレースに同期のライバルたちがそろい踏み。
秋谷に師事して秘策を伝授されたママが伏兵となって優勝を勝ち取った。
麟太郎はフォームを改造し理想的な走り方を身に付けつつあるが、それらを支える筋肉が足りないことを痛感し、一緒に練習する寒川とゴンゾと共に一路の本格始動を受けながら練習に励んでいく。
競輪とは違う「競技」が数多く開催される「全プロ」のチームスプリントでは惜しくも優勝を逃したものの、会心の走りで最高グレードGⅠ開催の「寛仁親王牌」への出場権を獲得。
その後、追加あっせんによって出場したいわきでのレースでは秋谷との師弟対決は実現しなかったものの、秋谷の絶妙な牽制をはじめS級のレベルの高さを思い知り、最高峰の舞台で勝利を掴むためのヒントを学ぶ。
そしてトップ選手たちが集う寛仁親王牌が開幕。
寛仁親王牌で優勝を果たしたハチは、そのままGPでの優勝を近いながら杏里にプロポーズし、杏里もOKした。
一方、レースを通じて成長を遂げながらも力及ばず好成績が残せなかった麟太郎だが、推薦枠でオールスターに出場が決まる。
オールスターの コースはバンクの傾斜が緩いのが特徴であり、坂を駆け下りて加速する麟太郎の必殺技は威力半減が予想されるなか、初日のレースでは七海、そして 近畿福井の徹底先行タイプである梨本に敵わなかったものの、見事に3着で二次予選進出を決めた麟太郎。
レースは順調に進み、2日目は絶好調のハチが特別レースでも勝利を収めた。
3日目の二次予選では秋谷が格の違いを見せつける走りで圧勝。
麟太郎も気合十分で二次予選に臨むが、厳しいマークにあい思うような展開に持ち込めず、さらに不運なことに大落車に巻き込まれて無念のリタイアとなってしまった。
落車によって大事な利き手の指を骨折。
一般人なら全治3か月程度だが、果たして麟太郎がレースに復帰できるのはいつになるのか―。
14巻のあらすじを振り返ってみましょう。
麟太郎の完全復帰は12月に
生活費や父親の治療代を稼ぐため、1日でも早く復帰する必要がある麟太郎は、あの手この手で治療期間を早めることを決意。
一路にも相談し、2か月後の12月の完全復帰を目指すこととなる。
「Odds VS!」14巻©双葉社/石渡治
12月に控える大勝負に向け、身体の使い方を忘れないようにトレーニングすることを決めた矢先、オールスターではさらなる大事故が起きてしまうのだった。
ハチを襲った悲劇
ハチたちが出場したその日最後の特別レースでは、ゴール前で7台が絡む大落車が発生。
竹中や村雨兄弟、そしてハチも巻き込まれ、なかでもハチは折れた肋骨が肺に刺さり命の危険がある状況に。
「Odds VS!」14巻©双葉社/石渡治
弟ののりピーや婚約している杏里が動揺を隠せないなか、救急搬送されたハチは一時心肺停止にまで陥ってしまうのだった。
オールスター優勝は…
それでもオールスターレースは続く。
ハチのためにも優勝に向けて気合が入る秋谷。
しかしレースでは七海に敗れて2着に終わり、優勝でのGP出場権獲得とはならなかった。
「Odds VS!」14巻©双葉社/石渡治
麟太郎の次の目標はヤングGP
幸いにもハチは一命をとりとめ、レースを終えた秋谷や七海らも見舞いに訪れる。
七海にとっても、ハチは想いを寄せていた杏里を奪った因縁の相手であり、GPでの再戦を熱望。
だが重傷により心肺機能の低下が免れないハチは、全力で走れないことからGPは辞退する考えの様子。
そして、秋谷にある依頼をするハチ。
それは、弟の ノリぴーを指導してやってほしいというもの。
年末に行われるもう一つのグランプリである「ヤングGP」で、秋谷が指導したノリぴーと麟太郎が激突することになるのであった。
「Odds VS!」14巻©双葉社/石渡治
リハビリは順調、勝負の年末が近づく
調子を上げている寒川もヤングGP出場が決まり、一方の麟太郎もギブスが取れてトレーニングに励む。
好成績を残し続けているシーサーもヤングGP出場の可能性があるが、次のGⅠレース「競輪祭」で優勝すれば一気にGP出場が決まる微妙な状況。
だがそんな折、シーサーは家の都合で競輪祭をドタキャンし、ヤングGPへの出場が確定。
きっとシーサーが大好きな祖父に何かあったに違いないとピンと来た麟太郎はシーサーを励ます。
祖父は事故で一時危篤だったようだが無事に元気になり、シーサーも祖父のためにヤングGPを楽しむ決意を固めた。
「Odds VS!」14巻©双葉社/石渡治
また、秋谷も順当にGP出場を決め、ハチは杏里と共に完全復帰に向けてオーストラリアへ。
こうして勝負の年末が近づいてくるのであった。
【14巻のまとめ】
麟太郎は12月のヤングGPを目標に、完全復帰を目指してトレーニングに励む。
他方、オールスターで落車により重傷を負ったハチはGP出場を辞退することとなり、弟のノリぴーの指導を秋谷に依頼。
ヤングGPにはノリぴーのほか、調子を上げている寒川やシーサーらも出場が決定。
勝負の年末が近づくのであった。
次巻へ続きます。
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