WONKがChara、m-flo、bird、IOら豪華ゲストと共演 『WONK’s Playhouse』から感じたバンドの本質

WONK、自主企画から感じた本質

 WONKがホストバンドとなり、豪華ゲストアーティストを迎える『WONK’s Playhouse』。昨年は堀込泰行や唾奇、MONJOE(DATS)、土岐麻子といったアーティストが次々登場し大きな話題を集めたこのスペシャルなイベントが、今年も12月2日、東京・恵比寿LIQUIDROOMにて開催された。

 サポートメンバーの竹之内一彌(Gt)、小川翔(Gt)、真砂陽地(Tp)、そしてレーベルメイトのMELRAWこと安藤康平(Sax/Fl)と共に、ステージに登場した江﨑文武(Key/Pf)、井上幹(Ba/Syn)、荒田洸(Dr)。上手の荒田と、下手の江﨑が向かい合わせになるようなフォーメーションでジャズセッションを始めると、遅れて長塚健斗(Vo)が登場した。

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 「みなさん、どうもこんばんは。WONKです。皆さんお寒い中、お越しいただきまして誠にありがとうございます。『WONK’s Playhouse』は1年ぶり? めちゃめちゃ楽しみにしていました」と挨拶すると、会場からは大きな歓声が湧き上がる。まずはこの8人編成で、WONKの楽曲「Orange Mug」と「Sweeter, More Bitter」を披露。ほんのりとサイケデリアが混じったスタイリッシュかつソウルフルな演奏でフロアを温めた。

kiki vivi lily

 この日のゲストアーティスト、トップバッターは福岡出身のシンガーソングライターkiki vivi lily。今年6月にWONKやMELRAWも所属するレーベル<EPISTROPH>からリリースされた彼女のアルバム『vivid』は、プロデューサー陣に冨田恵一やSweet William、安藤康平らが名を連ねているが、その中からWONKがプロデュースを手掛けた楽曲「Brand New」を披露。The Jackson 5や<A&M>ポップスを彷彿とさせる、心躍るようなアレンジに乗ってキュートなウィスパーボイスで歌い始めると、フロアからは自然発生的にハンドクラップが響きわたった。


 続いては、今年デビュー20周年を迎えたbirdが登場。冨田恵一がプロデュースを手掛け、3月にリリースされた彼女の新作『波形』から、江﨑がbirdと共作した楽曲「GO OUT」を演奏した。抑制された幾何学的なボーカリゼーションが、サビで伸びやかに広がっていくそのコントラストは音源以上にダイナミック。この曲で初めて他アーティストへの楽曲提供を行ったという江﨑が、「めちゃくちゃ貴重な経験になりました。この曲、ライブでやるのめっちゃ難しくないですか? なるべく人と違う曲にしたいと思ったんですけど……WONKの良くないところが出ちゃいました」と自嘲気味に言うと、「いやいや、めっちゃカッコ良くて、楽しく歌えました」とbird。「(曲の中に)“Yeah!”がたくさん入るので、長塚さんと視線を離さないように、見つめ合って歌おうと決めてました!」と話すと、会場からはあたたかい笑いが起きた。

SHE IS SUMMER

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