WOLF HOWL HARMONYから挑戦するすべての人たちへ 挫折を味わったからこそ歌える「ROLLIN' STONES」
WOLF HOWL HARMONYが、10月11日にデジタルシングル「ROLLIN' STONES」をリリースした。本曲は、テレビドラマ『バントマン』(東海テレビ・フジテレビ系)のオープニング楽曲として起用されたストレートなロックチューン。WOLF HOWL HARMONYの歌唱力が遺憾なく発揮されつつも、それぞれの新しい魅力が引き出されている。RYOJI、SUZUKI、GHEE、HIROTOの4人は、この野球をテーマにしたドラマのタイアップソングにどのように臨んだのだろうか。また、帯同しているGENERATIONSのライブツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2024 “GENERATIONS 2.0”』から得たものや、それぞれのスポーツにまつわるに思い出についても話を聞いた。(編集部)
GENERATIONSのツアー帯同で感じる愛情
──HIROTOさんは8月に行われた『BATTLE OF TOKYO 〜Jr.EXILE vs NEO EXILE〜』に関する取材でリアルサウンドに出演していただいていました。イベントでは憧れの中島颯太さん(FANTASTICS)と共に歌唱されましたよね。実際に歌ってみていかがでしたか?
HIROTO:(笑顔で)えっと、そうですね……。
RYOJI:めっちゃニヤニヤしてるやん(笑)!
HIROTO:ふふふ(笑)。もう本当に夢の空間でした。1秒1秒噛み締めて歌わせていただきました。向き合って歌うところもあったのですが、そのときに「自分がリリイベに行ったりしていた憧れていた方と、今一緒に歌っているんだ」って実感がすごく湧いて。人生で最高潮にうれしかった瞬間でしたし、一生の思い出になりました。それと、そんな僕の姿を見てもらって、「夢って叶えられるものなんだ」ということも伝えられたらいいなと思いました。
──そしてグループとしては、9月からGENERATIONSのライブツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2024 “GENERATIONS 2.0”』に帯同し、オープニングアクトと本編の一部に出演されています。まだツアーの途中ですが、現在感じていることを教えてください。
RYOJI:今回帯同させていただいているツアーは、GENERATIONSさん新体制の第一歩。そんな大切なライブに出していただけるということはすごくありがたいことです。だからこそリスペクトを持って、一つひとつ慎重に、失礼のないようにという気持ちで参加させていただいています。そんな中で、やはり先輩たちの背中や取り組み方にはすごく刺激を受けています。何よりもメンバーさんの愛や想いが込められている現場だなと感じていて。DREAMERS(GENERATIONSのファンネーム)の方への愛ももちろんですし、裏側でも愛を感じるんです。スタッフさんに対するリスペクトも感じますし、僕たちに話しかけてくれるときは、ちょっといじるなどユーモアを持って接してくださる。でもリハーサルが始まったらピシッとされて。そのメリハリがすごくLDHだなと思いますし、本当に優しくて素敵なグループだなと感じました。もっともっとGENERATIONSさんを好きになっています。
SUZUKI:メンバーの皆さんはもちろんなんですが、DREAMERSの皆さんの温かさもすごくて。GENERATIONSさんの新体制1発目のライブなので、僕たちも本当に失礼のないようにリスペクトを持ってステージに出させていただいているんですが、DREAMERSの皆さんは、そんな僕たちのことを本当に温かく迎えてくださるんです。あとGENERATIONSさんのマインド的な部分だけでなく、スキル的な部分でもものすごく勉強になります。ライブの作り方や楽曲のアレンジの仕方、映像とのリンクのさせ方など、本当にいろいろなことを学ばせてもらっています。
GHEE:この帯同のお話が決まるより前に、白濱亜嵐さんと食事をさせていただいたんです。そのときに「僕たちも先輩方のツアーの帯同をしてみたい」というお話を、焼肉を食べながらして、帯同の意味とかそういうことも教えてもらいました。そういう話をしたあとに決まった帯同だったので、すごくありがたかったですし、「メンバーさんが言ってくださったからには頑張らないと」という気持ちもありました。DREAMERSの皆さんも本当に温かいんですよ。オープニングアクトの僕たちのパフォーマンスの時間から立って観てくださる方も多いし、盛り上がってくださって。すごく愛を感じます。
HIROTO:僕とGHEEくんはオープニングアクトとして出させていただくことも初めてですし、本編ではコーラスで参加させていただいていて。本当にありがたい経験をさせていただいているなと思います。本来なら僕たちが先輩方をサポートする立場なのに、GENERATIONSさんは僕たちをアピールしてくれたりして。その優しさもありがたく感じています。リハーサルの雰囲気もすごく良いんですよ。GENERATIONSの皆さんはカメラが回っていないところでもふざけていたりして。「これ、カメラが回っていたらよかったのに」って思うような場面がたくさんあります。
RYOJI:“プロデューサー・くっく”じゃん(笑)。
HIROTO:あはは(笑)。本当に撮りたいくらい、普段からメンバーの仲の良さが伝わってきます。僕たちもファンの方から「4人の雰囲気がいい」と言ってもらえることが多いので、そういうところでもすごく勉強になるなと思いながら参加させていただいています。
ロックチューン「ROLLIN' STONES」で表現する“ウルフらしさ”
──そんな有意義な日々の中で、10月11日にデジタルシングル「ROLLIN' STONES」がリリースされました。この曲はテレビドラマ『バントマン』(東海テレビ・フジテレビ系)の主題歌ですが、これまでのWOLF HOWL HARMONYのタイアップ曲の中ではキャッチーな1曲ですよね。初めてこの曲を聴いたときはどう感じましたか?
RYOJI:すごくキャッチーだなと思いました。“邦ロック”の真ん中というか。僕たちが小さい頃に観ていたアニメのオープニング主題歌を彷彿とさせられるようだねっていう話をメンバーでもしていて。
SUZUKI:ストレートなメロディとロックサウンドで。歌詞も、遠回りに優しく言葉をかけるというよりは、「行こうぜ!」「がんばろうぜ!」というまっすぐな応援歌。その感じが、劇場版『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の「Butter-Fly」(和田光司)や、アニメ『メジャー』の「心絵」(ロードオブメジャー)と感じるものが似ているなと思って。曲が似ているということではなくて、曲を聴いたときに感じる感覚が似ているなと思いました。
──こういった曲は、皆さんとしてもやってみたかった?
RYOJI:はい。僕たちは確かにヒップホップやR&Bが主軸にありますけど、だからといってジャンルにボーダーラインを引いているわけではなくて。それこそGHEEはロックが好きですし。それに、「ROLLIN' STONES」は張り裂けそうな声で歌うところや、ロングローンやラップと、いろいろな要素が詰まっていて、ウルフっぽさも表現できそうだなと思いました。
──ロックサウンドやストレートなメッセージ性など、普段とは歌い方もちょっと違うと思うのですが、実際に歌ってみていかがですか?
GHEE:まず、歌っていて気持ちいいです。人の応援をするって気持ちいいんだなって思いました。歌う上では「伝える」ということを意識しました。ロックってそういうジャンルだと思うんですよ。多少歪だとしても……というか、あえて歪んだ声を出したり、シャウトしたりして、綺麗に歌うよりは気持ちを出すことが大事。だからそうやって感情を出すことが楽しかったですね。ボーカルもラップも。
SUZUKI:この曲はそこまでキーが高くないので、僕はそこが難しかったです。キーが高いと、それにあわせて声を張り上げるだけでもそれっぽくはなるんですけど、キーがそこまで高くないので普通に歌うと熱さが全然伝わってこなくて。だからこのキーでもヒリヒリ感を出すために試行錯誤しました。レコーディングでは一旦OKテイクが録れたのですが、「もうちょっと欲しいよね」という話になって。そこからいろいろな声の出し方を試して、今の声を見つけました。
──キーという点で言うと、HIROTOさんも難しかったのでは?
HIROTO:そうですね。僕も自分の気持ちいいキーよりは少し下なので、ちょっと工夫が必要でした。この曲は人の背中を押す強い楽曲なので、ちょっと喉を締めて、力強さも出せるように工夫しました。こうやって曲にあわせて試行錯誤して、新しい自分を発見したり、自分の成長を感じたりするのが楽しいです。
RYOJI:僕はGHEEと同じで、思いを込めることを意識しました。自分がどれだけ思いを込めて歌うかで全然テイクも違うので、丁寧に綺麗に歌うよりも、気持ちのままに歌ってみました。すごくやりやすかったですね。
──ということは共感できる歌詞も多かった?
RYOJI:そうですね。特に〈ビビっててもOK/主役の宿命だろ〉というところは、「自分にも言えるわ」と思いました。やっぱり攻めるときってビビる気持ちもあるじゃないですか。不安もあるし。ウルフもいつかスタジアムに立つことを目標にやっているんですが、それに伴う不安や恐怖は主役の宿命だと思って今も突き進んでいる。その気持ちを込めて歌わせていただいています。いつかスタジアムに立ったときに、もっともっと説得力のある楽曲になるだろうし、「絶対にそうする!」という気持ちで歌わせていただいてます。だからそんな僕らの思いが、何か伝わればうれしいです。