サイコ (字幕版)
アンソニー・パーキンス
2013-11-26


鑑賞した日付:2010年12月17日頃
「サイコ」  作者:アルフレッド・ヒッチコック
★★★★★
総合点:88点/100点

僕は、哲学的、若しくは芸術的な映画から、完全なハリウッドエンターテイメント映画まで、
とにかくジャンルにこだわらず色々な映画を見る、類稀な雑食性で自他共に認める“映画オタク”だけれど、唯一苦手・・というか疎いジャンルが、「昔の名作」と「ホラー」であり、このヒッチコックのシリーズなどはまさにその両方が当てはまる作品なので、今日まで食わず嫌いを通してきてしまっていたが、今回、この映画を見て、その食わず嫌いに強い後悔の念を抱かざるを得なかった。
それくらい内容は良かったのですが、やはり古典であり、古典としての良さなのかなあとも思いました。

星5個はあげすぎかな・・・とは思うけれど、
よくあれだけ昔(1960)に、これだけ面白いエンターテイメントが撮れたものだと、
感心すると同時に本当にストーリーに引き込まれた。


作品と同様に有名な主人公?のノーマン・ベイツの恐ろしさは目を見張るものがあります。
映画史に残る最凶、最悪の悪役と言われる所以がよく分かりました。

ずっと後に、FBI捜査官のロバート・レスラーが書いたベストセラー本、「FBI心理捜査官」を、
“自で行く”という訳ではないが、“映画で行く”というのは凄いと思いました。

あのFBI心理捜査官という本が出る何十年も前、
そして、その後出てくる実際の猟奇的な殺人鬼達(エドモンド・ケンパー、デヴィッド・バーコヴィッツ、ジョン・ウェイン・ゲイシー、テッド・バンディ、ジェフリー・ダーマーなど。※エド・ゲインはモデルになっているといわれている。)の情報もまだ無かったころに、よくあれほどまでに、そういうサイコパスの心理を克明に描いた作品が作れたものだと、ある意味で感心しました。

そして、この映画は、ホラー映画としても、ちゃんと怖いと思えるシーンもあり、そういう意味でも良く作られてるなあと、また感心しました。

そういう異常心理の様なものはアメリカには元々根強くあるような物なのでしょうか?

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・ ・







サイコ (字幕版)
アンソニー・パーキンス
2013-11-26